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シタフォードの秘密
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シタフォードの秘密の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.53pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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題名の由来は、ウィリット夫人母娘が、なぜ交通が不便になることがわかりきった冬の時期に、わざわざシタフォード荘をトリヴィリアン氏から借り受けたのかという謎を指している。 古典探偵小説ファンにとっては、舞台の設定的に『バスカヴィル家の犬』や『赤毛のレドメイン家』へのオマージュも感じるし、クリスティにもいわゆる冬の山荘テーマの作品があった!という驚きも持てるが、足跡がどーのという方向には向かわない。そもそも殺人が起こるのは麓の村だし、なにやら次の日には早くも車で行き来できるようになったようで、大した積雪量でもなかったらしいw クリスティの作風からしても、後述する元気な探偵役の醸す雰囲気にしても、せっかくの降霊会は参加者のほとんどが余興だと認識wしていて、閉塞感・オカルト感など皆無の明るい“冬の山荘”事件だが、根本のところで非常に大きな疑問を持った。 発表された1931年当時、当然〇〇はとっくにあったわけだが、新聞以外のマスコミなどはないから、一般的な知名度は低かったのだろうか? それほど無能と設定されているわけでもないナラコット警部をはじめ、終盤まで誰ひとり〇〇に思いつかないというのは、少々無理があるのではないか。 たしかに物語の中では、事件がエクスハンプトンで起こっているので、シタフォードにいた面々がダイレクトに容疑をかけられるわけではないとは言え、読者はそうではない。 読者としては、エクスハンプトンで事件が発覚した時、雪に閉ざされたシタフォードとの距離と移動の手間を考える筈で、〇〇の可能性は真っ先に念頭に浮かぶのでは? この時期すでにベテランの著者の作品だから、当時の読者に〇〇は思いつかないだろうという見込みを持っていたことになると思うのだが……。 わたしは例によって終始初読の感じで読めたのだが、いかんせん実家の本棚に並んでた以上再読の可能性も高くて、あまりツッコめる条件にない。しかし少なくとも裏表紙に書かれた「発表されるや、その絶妙なトリックで、ミステリ・ファンを瞠目させた女史の会心作」というのは、あんまりだろう。誇大表現も甚だしい。JAROに電話案件であるw 本書の探偵役エミリーは、著者作品にしばしば登場する明朗活発な若い女性である。 彼女は自分の容姿が優れていることを意識していて、それが男性に与える影響にも十分自覚的で、しっかり利用している。そのあたりのキャラづけはタペンスと若干違うところでもあるが、基本的には同じ枠内のキャラクターである。彼女やあるいはチムニーズ荘のバンドルでもいいが、そちらを使わなかったのには、なにか理由があったのだろうか? | ||||
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手がかりらしきものがいろいろと出てくるわりには真相と関係なく、振り回されたあげく結局こんな落ちかという感じ。何より動機が弱い。 | ||||
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坂口安吾や江戸川乱歩が絶賛した作品! 登場人物が多い。 クリスティの作品ではイマイチかな… | ||||
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江戸川乱歩がクリスティーのベスト8に挙げている作品。 たしかに、チャールズ、エミリー、ナラコットを中心とする登場人物たちは魅力的で、それなりに楽しめたが、クリスティーの作品の中で特に傑作かというとそうでもない。 | ||||
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本書は、降霊会における友人の死のお告げを信じた人物が、積雪の中の山荘に友人の様子を見に行って死体を発見する、というのが発端。 しかし、現代においてこの状況はすんなり受け入れられるだろうか? 私が本書を初めて読んだのが今から約30年前だが、その当時でさえ、降霊会の心霊のお告げを信じてわざわざ積雪の中、被害者の様子を見に行くという状況が怪しげなものに思えた。現代においてはなおのことではないかと思う。 ただし、本書が書かれたのは1931年で、当時は降霊術が流行っていたというか多くの人に受け入れられていたらしく、『邪悪の家』や短編の『最後の降霊会』(『死の猟犬』所収)など、当時の作者作品にもよく登場する。おそらくその当時なら、この状況は自然なものだったのだろう。 そのように当時の世相について理解はしても、それでいて私が本書の発端を怪しげなものに思うのは、イマジネーションが欠けているからなのかも知れない。 | ||||
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本書は、降霊会における友人の死のお告げを信じた人物が、積雪の中の山荘に友人の様子を見に行って死体を発見する、というのが発端。 しかし、現代においてこの状況はすんなり受け入れられるだろうか? 私が本書を初めて読んだのが今から約30年前だが、その当時でさえ、降霊会の心霊のお告げを信じてわざわざ積雪の中、被害者の様子を見に行くという状況が怪しげなものに思えた。現代においてはなおのことではないかと思う。 ただし、本書が書かれたのは1931年で、当時は降霊術が流行っていたというか多くの人に受け入れられていたらしく、『邪悪の家』や短編の『最後の降霊会』(『死の猟犬』所収)など、当時の作者作品にもよく登場する。おそらくその当時なら、この状況は自然なものだったのだろう。 そのように当時の世相について理解はしても、それでいて私が本書の発端を怪しげなものに思うのは、イマジネーションが欠けているからなのかも知れない。 | ||||
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雪に覆われたシタフォード山荘。そこで行われた降霊会で告げられたのは、山荘の持ち主・トリヴィリアン大佐の死。雪の中、訪ねていくと果たして大佐は殺されていた――。容疑者の婚約者エミリーが、女の魅力を利用して犯人探し。その犠牲になった男がちと哀れ。警察代表、ナラコット警部が無能でないのは嬉しい。1931年の作品。何と「牧師館の殺人」の翌年だから、かなりの初期。クリスティファンなら知っていると思うが、「最も犯人らしくない人間が犯人」を地で行っている作品だ。殺害方法にはむしろ呆気に取られたが、動機には唸らされた。最も犯人らしくない人間が犯人――これが結構、難しいのだ。 書くのは。 | ||||
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雪に覆われたシタフォード山荘。そこで行われた降霊会で告げられたのは、山荘の持ち主・トリヴィリアン大佐の死。雪の中、訪ねていくと果たして大佐は殺されていた――。 容疑者の婚約者エミリーが、女の魅力を利用して犯人探し。その犠牲になった男がちと哀れ。警察代表、ナラコット警部が無能でないのは嬉しい。 1931年の作品。何と「牧師館の殺人」の翌年だから、かなりの初期。クリスティファンなら知っていると思うが、「最も犯人らしくない人間が犯人」を地で行っている作品だ。殺害方法にはむしろ呆気に取られたが、動機には唸らされた。最も犯人らしくない人間が犯人――これが結構、難しいのだ。 書くのは。 | ||||
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