ルパン、最後の恋
評判
ルパン、最後の恋の評価:
4.27/5点 レビュー 37件。 D ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全45件 41〜45 3/3ページ
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ルパン、最後の恋の評価:
4.27/5点 レビュー 37件。 D ランク
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二十二歳の娘コラは唯一の家族である父レルヌ大公の自殺というショッキングな出来事を経験し、父の書き残した遺書を読んで自分の身辺に身分を隠したアルセーヌ・ルパンがいる事を知る。やがてコラが四銃士と呼ぶ男達の一人から自らの高貴な出自の秘密を知らされた途端に彼女の身に俄かに危険が迫り始めるのだった。
ルパン物語にはトリッキーな作品が多く本格ミステリーとしても中々に優れていて見るべき物がありましたが、往年の名作に比べると本書の推理はどうしても見劣りしてしまいます。ルパンの正体は早々に明かされますし、真の敵の正体についてもそれ程の目新しさはありません。それから残念なのはルパンが大金を投じた科学の研究内容が全く書かれていない事と敵が具体的に何をしようとしているのかが見えて来ない事ですが、これは未完成の作品故に仕方ないのかも知れません。でも本書にはルパン物語には欠かせない体切な要素である優雅な冒険ロマンの香りが濃厚に漂っています。大人顔負けの腕前を持つ少年少女の痛快な活躍、ちょっとドンくさい《人殺し三人組》に対し寛大な許しを与えるルパンの大らかさ、そしてヒロイン・コラとルパンとの真摯で情熱的な告白が胸を打つラブ・シーンのロマンス劇と、まさにルパン本来の騎士道精神をたっぷりと堪能する事が出来ました。本書は運命の悪戯で75年の時を経て日の目を見た作品ですが、私はこのタイミングで今の時代に刊行された事は結果的にとても良かったと思います。もし当時に発表されていたら完成度の故に取り立てて話題とならず時の間に埋もれ忘れ去られていたかも知れませんし、昔よりも現代の方が作品に対して寛大なのではないかと考えますので、これもまた幸運な作品の持つ強い運なのだろうなと思います。巻末に併載されたルパン第1作「アルセーヌ・ルパンの逮捕」は今読んでも十分に面白かったですし、今回幼い頃小学校の図書館で借りて夢中で読んだ古き良き時代の永遠のヒーロー・ルパンと再会出来て大きな幸せを感じましたので、また久々に過去の名作の数々を懐かしい気持ちで読み返して見ようかなと思います。