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そして扉が閉ざされた
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そして扉が閉ざされたの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.91pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全67件 1~20 1/4ページ
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外界から閉ざされた核シェルターの中で真相を究明するミステリ。舞台の設定が最高すぎます。 核シェルターの様子が詳細に描かれるのですが、まるで映画のセットのような非現実的な空間がたまりません。CUBEみたいな。 ただ主人公のキャラが鼻持ちならなく(時代ですかね…?)、そのキャラの恋人や新恋人にも「見る目ないなぁ」としか思えなかった。キャラが没個性だからこそこの舞台が活きるのかもしれませんが… | ||||
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★★★★★ | ||||
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咲子の別荘に集まった5人の男女。男女間のいざこざで、自殺したと思われた咲子。3か月後、咲子の母親の雅代に招かれ、睡眠薬を飲まされて、密室に閉じ込められた4人。事故当時の写真と「お前たちが殺した」という赤いペンキの文字とともに。3か月前の出来事と、密室から脱走を図ろうとする4人の姿が交互に描かれる。4人が事件を振り返り、自殺ではなく、他殺ではないかという疑いが持ち上がり、お互いに疑心暗鬼にかられ、密室に閉じ込められた人間たちによる心理劇へと。 事件当時の5人の足取り、アルファロメオの目撃情報、アイスピックやイヤリングの存在を絡めて、誰が咲子を殺すことができたのか、車を崖下に転落させることができたのかという謎解きは面白い。 真相は読者には予測しがたいものだが、真相を知ると登場人物の発言が伏線になっていることがわかり、なかなかの佳作と言えるだろう。 | ||||
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少しだけネタバレ 登場人物の性格(特に主人公)が酷すぎて読み進めるのが非常に辛い小説だった。 こんな奴らとは絶対に友達になりたくない。 しかし推理部分はかなり本格的でトリックも落ちもなるほどと思わせられるものでした。 楽しい小説ではありませんでしたが、傑作ではあったので星5つです。 | ||||
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毛利雄一は家庭用の核シェルターの内部で目を覚ます。そのシェルターの内部には、他に三人の友人がいた。誰も何故、自分たちがここにいるのか判らない。トイレには赤いペンキで書かれた「お前たちが殺した」の文字と毛利の元彼女であった三田咲子の写真。三か月前に海辺の崖上に愛車のアルファロメオを目撃されたのを最後に、咲子は海から遺体で発見されたのだ。シェルターの中で四人は事件の真相について議論を始める......。 と共に、岡嶋二人の「後期三傑作」と称されることの多い本書。何よりも特筆しなければならないのはその論理性の高さであると言えるでしょう。 本書が巧妙なのは、登場人物を核シェルターという言わば究極の密室の中に閉じ込めることにより、犯人と事件状況を純粋な推理のみで解明しなければならない必然性を生み出した点です。事実、本書で展開される推理の論理性・緻密性は非常に高度なもので、本格ミステリ愛好家を唸らせるものに仕上がっています。 また、「核シェルターに閉じ込められる」という状況設定により、そこからの脱出という緊迫したサスペンス要素が必然的に発生することが、安楽椅子探偵を主題にしたことで懸念される展開の淡白さを払拭しているのが、何とも上手いところです。 さらに、本書の最後に待ち受けている読者を驚愕させるある一仕掛けが、ただの仕掛けで終わることなくなんとももの哀しいラストへ繋がっていることも見逃せません。岡嶋二人のミステリ史に残る傑作です。 | ||||
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実質たった4人だけの登場人物でフーダニットをやるってこと自体がすごいと思います。細かい疑問点もいくつかありましたが、全体的には楽しめました。あと、無性にカロリーメイトが食べたくなります。真相は意外ですが、結末にはもう一捻り欲しかったかな。 | ||||
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ネタバレなしです。 男女四人が突然閉じ込められます。 その描写がもう閉塞感半端なく、想像しながら読むと 息苦しさを感じるくらい。 とにかく先が気になり一気に読んでしまいました。 密室系に分類されるのでしょうが、興味を持たれたら 是非手にとっていただきたい作品です。 | ||||
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社会情勢を反映している訳ではない。 密室に閉じ込められた若者4人。 そのうち誰かが犯人。 典型的な、いかにもありそうな推理小説なのだ。 が、しかし、これが面白い。 「謎解き」のプロットがこの上なくレベルが高いんだろうな。 | ||||
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密室で目が覚めた4人の男女は数ヶ月前の仲間の死亡について真相を探り始める. 監禁の目的と,過去の事件の真相とは? 「Cube」を思わせる密室の謎と目的,行ったり来たりする探りあいの緊張感が相まって, 独特の雰囲気を作り上げている. 極めて閉鎖的な空間とわずか6人だけの登場人物. これだけの手札で,これだけのストーリーを作り出せる構想力がすばらしい. 一方で,この真相は,当時としては意外性があったかもしれないが, 現在の感覚で読むとやや拍子抜け感が感じられる. バブルの時期ならこのようなシェルターはけして非現実的ではなかったかもしれないが, 今の日本ではこれだけの大掛かりの仕掛けから始まるストーリーなら, それに見合った緻密な真相を期待してしまうということかもしれない. | ||||
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そこで殺人が行われるのではなく、回想によって真相が明らかとなっていきます。 舞台はシェルター。4人のみ。とてもシンプルで、物語の構築や意外性など、とても高度に 作られています。 岡島さんの作品はとても読みやすくおもしろい。ハズレがないです。 一読の価値ありです。 ですが、ちょっと気になったところが。 ・初めの方の回想シーンで、咲子の母が主人公に「娘を抱いたの?」とかいうセリフがありますが、 娘の恋人に、「娘を抱いたの?」って聞く母っていないと思います。 え?と思いました。ささいな事ですが。 ・4人(+1人)の登場人物があまりにも魅力がなさすぎる。 ・おそらくビジュアルだけはいい?フリーターでバンドマン?の主人公。咲子の恋人。 咲子に嫌気がさしているのはわかるが、初対面の女に一目ぼれ? 軽すぎじゃない?咲子もいるのに手をだすなんて。 ・顔だけはいい、優しいけれどヘビースモーカーで主人公に恋心を抱いた女。 ・頭だけはいい、のっぺり顔。幼馴染のヘビースモーカーと婚約したと思いこんでる男。 ・咲子とヘビースモーカーの学生時代の同級生。もてないのに彼氏がいると嘘をつき、 ヘビーと咲子に劣等感満載の女。感情のままに動くタイプ。平気で人を疑う。 ・そして咲子。金持ちだけどプライドが高く、絶対に人から好かれないタイプ。 なぜこんな女と、ヘビーと劣等感は未だに付き合いがあるのか。 以上がよくわからないため、-1とさせていただきました。 | ||||
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登場人物が少なく最初から最後まで理詰めの本格推理小説です。論理の進め方にまったく無理がなく、また各登場人物の行動も理にかなっており、つっこみ所は殆どありません。もちろん伏線はしっかり張られており、ちゃんと推理すれば真実が見えてくる…かも知れません。本格モノ好きな方ならぜひ一読すべき作品でしょう。 | ||||
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4人の若者がいきなり核シェルターに閉じ込められ、過去の恋人の死の真相を追求していく異色の設定だが、メインのカットバックで描かれる死亡事件のプロットは純粋な本格ミステリー仕立てだ。 核シェルターでの脱出を試みるパートと過去の事件が交互に進行していき、まさに映画を見ているようなスピード感で最後まで一気に読ませる。 20年以上前の作品なのでその面白さの割にあまり今の人に知名度がないかもしれないが、現在の作家で言うと石持浅海氏とかの系統の元祖とも言える。石持氏の作品に本作のタイトルを彷彿とさせるものがあるが・・。 | ||||
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岡嶋作品の魅力って、「登場人物の魅力」にあると思うんですが、ちゃんとした推理物だって書けるんよ!!って思い知らされた一作。 よくもまぁ、場所は核シェルターの中、登場人物は四人だけ、でここまで描けるもんだw(゜o゜)w(回想シーンはあるにせよ…) 映画化、僕も希望です!!いつぞやの2時間サスペンスでしてた「99%の誘拐」みたいに、怒髪天つく最悪な脚本やなしに、然るべき方に然るべき出演者を揃えて作って欲しいです!! 予算も少なく済みそうやし、誰か手を挙げてくれんかなぁ!? | ||||
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物語は核シェルターの中。四人の男女がその中に入ります。というか入れられます。 咲子さんが死んだ。その死体が見つかった。愛車アルファロメオとともに、崖の下から。 咲子さんに死の直前に関わった四人の回想が、閉じ込められた空間の中で始まります。 とは言っても、回想が始まるまでに大分時間がかかり、あまり意味の無い核シェルター からの脱出への努力にページがかかりすぎて、ちょっと冗長な感じ。 岡島二人の独特のテンポのよさというのが、あまり無い。ようやく動き出した物語は、 落ちがこれですか、って感じで、ちょっと。 素人が言うのもなんですが、核シェルターからの脱出の際に、クイズ形式で、四人が 隠していたことを話さなきゃいけなくなるような展開を、このお母さんが作っていた、 なんて形にすると、もっとスムーズに動いたんじゃないかなあ。 とりあえず、岡島二人の作品の中では、下のほうで、70点かな。 これも岡島二人なんですね。 | ||||
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うまいの一言に尽きる作品。4人の男女が閉じ込められた空間の中で、脱出を試みながらも、 殺人事件の真相を探っていく。 これで本1冊。途中で飽きてくるんじゃないか、と心配しながら読み始めたが杞憂だった。 やっぱりこの作家(書いた井上さんのほう)、上手い。そしてアイデアももちろんよかったのだろう。 唯一疑問だったのは、裕福な家の娘がどうして、たいして金持ちそうでもない二人の女性と友達だったのか。 同じ学校とも思えないし、どこで知り合ったんだろうってことだけど、 まあ、そんなことはどうでもいい(笑) 最後の真相は無理がある気もするけれど、でもやっぱり、人間関係のまとめ方が上手いから、 いやにならずに最後まで読めた。 案外とミステリで、こうして最初から最後まで同じペースで読める作品は珍しい。秀作です。 | ||||
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『嵐の山荘』或いは『吹雪の山荘』といった、外界から隔絶された空間での限られた登場人物による、論理的な推理劇のみに焦点を絞り込んだ純本格ミステリー。核シェルターに閉じ込められた二組の男女という、舞台も登場人物も極限までスリム化したうえで、スリリングな密室の推理劇を飽きさせることなく展開させる作者の手腕は見事。そして、緊迫のラストにいたって、犯人なきミステリーの犯人とでもいうべき離れ業を現出させてみせた、その核弾頭級のカタストロフィには、ただひたすら頭を垂れて脱帽するしかない。これ以上の説明は不要。未読のミステリーファンがおられたら、何をおいてもとオススメします。 | ||||
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正直、傑作と言われている「99%の誘拐」が微妙だったのでかなりなめて読み始めたんですが… もっと早く読めばよかったと後悔しています ミステリーマニアなら1度は読んでいただきたい作品です 文句なしの星5つ! | ||||
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このミス1988年 国内6位 毛利雄一が目覚めると、そこは核シェルターだった。他には正志、千鶴、鮎美の3人。共通点は事故死した毛利の恋人の咲子。咲子の死を不審に思った母親が、彼らをシェルターに閉じ込めたのだ。パニックに陥る彼らだったが、やがて過去を回想し、事件の真相を明らかにしようとする。 ・・・ 場面は、閉鎖された現在の空間と、彼らの接点となる回想の中。犯人は必ず4人のうちの誰か。この密室で展開される犯人探しという設定が、なんと緊張感をうむことか!頭をひねっても、最後の最後まで、犯人と真相がわからない。いくつか読んだ岡嶋作品の中では、ベストの本格ものだと思う。 ただ、雄一と鮎美の短兵急ともいえる恋愛衝動は解せないことろ。前提として、これがないと本書の展開は成り立たないんだけれど。 | ||||
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このミス1988年 国内6位 毛利雄一が目覚めると、そこは核シェルターだった。他には正志、千鶴、鮎美の3人。共通点は事故死した毛利の恋人の咲子。咲子の死を不審に思った母親が、彼らをシェルターに閉じ込めたのだ。パニックに陥る彼らだったが、やがて過去を回想し、事件の真相を明らかにしようとする。 ・・・ 場面は、閉鎖された現在の空間と、彼らの接点となる回想の中。犯人は必ず4人のうちの誰か。この密室で展開される犯人探しという設定が、なんと緊張感をうむことか!頭をひねっても、最後の最後まで、犯人と真相がわからない。いくつか読んだ岡嶋作品の中では、ベストの本格ものだと思う。 ただ、雄一と鮎美の短兵急ともいえる恋愛衝動は解せないことろ。前提として、これがないと本書の展開は成り立たないんだけれど。 | ||||
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面白い。人は死んでいるが設定自体が現実的ではないので、良い意味で重くならず気軽にサクサク読めて推理を楽しめる。 容疑者は4人。誰が犯人なのか考えながら読み進めていって最後になるほどねという結末を迎える。出来の良い芝居を観ているようだった。 | ||||
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