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ウツボカズラの夢
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ウツボカズラの夢の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.56pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
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無口な地方出身者が、したたかに一つの家を飲み込む恐怖、 彼女は友達にはしたくありません | ||||
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他のショップで口コミが良かったので購入したけど、Amazonレビューを見てからにすれば良かった。他の人も書いてるけど、後味の悪さしか感じなかった。 登場人物の誰1人、共感も魅力も感じなかった珍しい作品。欠点だらけでも人間臭さが憎めなかったり、感情移入できる登場人物なら良かったんだけど、それがなかった。 乃南アサさんの作品は良いのは本当に良くて好きなんですが、時々こういうハズレ系が紛れ込んでるので注意がいります。 | ||||
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テレビのドラマが面白かったので読んでみましたが楽しめました。このストーリーは現代版のシンデレラストーリーだと思います。女性の人生は結婚相手次第でいくらでも上に這い上がれますからドラマですね。お金も美貌も住む場所さえもない田舎育ちの主人公が知恵と勇気をと女の武器を使ってのし上がる話は痛快でしたし、タイトル通り夢が有ると思いました。どんなに悪いカードを持って生まれても希望は有ると思えましたし、私はこの終わり方はハッピーエンドだと思いました。 | ||||
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後味が悪いとか、面白みにかけるとか まあ、あんまり評判はよくないようですけど 私はおもしろかったな 主人公斉藤未芙由の心理描写がほとんどないのがまた素晴らしい 登場人物全員魅力がないのも素晴らしい ミステリーというよりはホラー ホラーというよりブラックコメディ 男の狡さと情けなさは女の狡さと情けなさとはまた ぜんぜん違うからこそ お互いいい意味でも悪い意味でも相手を誤解できるし騙せるし ある意味大変いいお勉強になりました(笑) | ||||
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いい意味で可も無く不可も無く センセイの文庫が、ただただ増えていく まさにテッパン、映像化ももっとされていい作家センセだと思います。 | ||||
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主人公が長野県から東京の叔母を頼って来てみると、思ったよりも立派な家だったが、 高校生以上の大人だけの家族はみんな、自分のことに夢中で、あまり家にいない。 そこに違和感を感じる主人公。東京、家、憧れの強い主人公は、この家族をうまく利用して…… という話。途中はひねりもなく、主人公も、家族たちも、ストーリーに沿って行動するので、 かなり感情の流れに無理があって、あまり共感できず、 深い関係のない人物が丁寧に描写されて、その人物から見た家族の誰かが描写される という遠回りさにたびたび苛立ち、途中、あまりにも退屈で、メインのストーリーと関係ない 部分は飛ばして読みましたが、結局、最後までおもしろくなりませんでした。 なにか書こうと思っていたのに、違う感じになってしまい、そのまま本にしてしまったのかなあ。 練りに練ったストーリーとは言い難く、何が書きたかったのか伝わっては来ませんでした。残念。 | ||||
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新聞の広告でこの本を知り読んでみたくなった。 結果、私の思うものとは大違いで、 残ったのは後味の悪さだけだった。 ヒロインが都会に出てからどういう経緯をたどって どういう風に変わってゆくのか。 そんな期待をした私がばかを見たかたちとなった。 最初に出てきた強烈な性格の義母は、 途中鹿島田家とは何らのかかわりも見せず 消化不良である。 これでは丸っきりの核家族ではないか。 尚子の立場だけを説明するためにだけ無理やり 登場させたかのような中途半端さ。 事実は小説よりも奇なり、とはよく言うが これはその上をいく奇怪な小説で 道徳心のない登場人物たちには正直へどが出そうだった。 よほど読むのを止そうかと思った。 | ||||
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都会の家族に潜り込んだ、取り立てて取り柄のない田舎の女の子が主人公。 不遇な出生を嫌悪する彼女は、他人に侵されることのない、 裕福で幸せな居場所を確保したいと願います。 取り柄がない割に、驚くほど人心掌握に長けた彼女は、 家族の心に付け入り、陰湿かつしたたかに彼らをコントロールしていきます。 そして結果的に、パラサイトした家族の栄養を全て自分の物とする。 そんな物語。 読んでいて爽快になる類の本ではないです。 狡猾な女性、自分本位な男性、利用される側の人間、崩壊家族と、 人間にとってネガティブな部分がクローズアップされています。 とはいえ、それもまた人間たる所以であり、自分自身へ落とし込める要素はあります。 特に、主人公・未芙由の情報管理と利用方法は、エグいです。 嘘で固められた家庭において、一番深い情報・秘密を得て、 その優位性を最後まで慎重に確保して、最大限利用しています。 未芙由は、とっても嫌らしんですが、、関心してしまいます(笑)。 家族関係が崩壊寸前という前提であり、そういった意味で結論が見えており、 さほどのめり込んで読み進められなかったので、星は少なめ。 東京で、不倫ってどれだけ数が進行しているのだろうかと、 そんな興味も湧いた一冊でした。 | ||||
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乃南アサ好きなので文庫版を購入。背表紙に書かれてあるのを読んで心理サスペンスかホラーかどっちなのだろう?と思いながら読み進めて行ったが最後の方までどっちなのか分らず。後半まで読み進めて、え?これだけ?という気持ちに。がっかり。余計な人物の描写ばかり多く、肝心の中心人物の心理描写は逆に薄く、これはただページ数を無駄に増やして価格を上げるため?とうがった見方もしたくなるくらい。途中から読むのやめようかとおも思ったが気合いで読んだ。これ、ページ数半分くらいに出来るのでは?読み終わったときは「読んだ!やっと次の本読める!」というのが正直な感想。設定としては面白いのだが、全く生かされておらず全てが中途半端な感じ。何が言いたかったのでしょうね? | ||||
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乃南アサさんの長編小説 今回は【家族】をテーマにした、ある意味主人公のサクセスストーリー!? 家族が家族に見せる表の顔と裏の顔 ん〜、怖い… こんな家族にはなりたくない… 乃南アサの作品は本当に幅が広くて面白いなぁ | ||||
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どんでん返しがあるのかと、期待して最後まで読んで、 え〜っという感じ。 素朴そうな顔をして、シャラっと怖いことする「未芙由」のような女が、 一番嫌い。 みんなのレビューを読んで、「ウツボカズラ」の意味が初めてわかった。 そういうことなら、納得はできるな。 この家族の中で、一番好きなのは「尚子おばさん」だ。 アッサリしていて、こだわりもあまりなく。 こういう母親なら、あんなわがままな娘は育たないんではないかと思った。 | ||||
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家に居場所がなくなり、東京の親戚を頼ってきた未芙由。 そこは高級住宅地のお屋敷だったが、家族はバラバラ。 そこで家事を任され、目立たないように邪魔にならないように静かに静かにただジーッとチャンスを狙っている。 気付かないうちに人の隙間に入り込み、静かに静かにおびき寄せるのは・・・居場所と幸せ。 はじめは家族の物語なのかと思ってたけど、タイトルの意味がわかり、物語の本質に気づいた瞬間、ゾッとしました。 ウツボカズラ・・・よく言ったものです。 本編の最後(408ページ)の主人公の決意には鳥肌が立つほどで、桐野夏生さんの作品っぽい不気味さがありました。 プロローグがうまく生かしきれてない印象だったけど、最後の最後のエピローグで納得。 最終的に誰も損してないからすごい。読み始めた時の印象と話の展開がこんなにも違う作品も珍しい。 この本、スピン(しおりの紐)が2本ついてるんですよこれってどんな意味があるのでしょうか?? | ||||
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一言でいうと、田舎から出てきた孤独な少女・未芙由が、 最後には欲しい物をすべて手に入れるというストーリーです。 何の欲もない受け身の彼女は、回りの人たちの心の隙間に何とも上手く入り込みます。 周りの人が掛けてくれる水だけ頼りに生きている植物のように見えた未芙由が、 実はその人たちをみんな飲み込んでしまっていたんですね。 なるほどというタイトルです。 御世話になっている家のご主人とその息子の両方と、実に自然に関係を持ち、 その発覚におびえることもなく、淡々と未来を語る彼女が、 私にはとても恐ろしかったです。 ジャンルとしてはミステリーなのかもしれませんが、 わたしはホラーっぽいなと思って読みました。 先にレビューを書かれている方々の評価がとても厳しいのですが、 わたしは面白かったです。 悪女が主人公という、今までの乃南作品にはない感じが、新鮮でした。 ただ、本筋とは全く関係のない人物の描写が細かすぎて、 その分のページがもったいなく感じました。 多分、雑誌に連載していたときは違った切り口だったんだと思います。 今回加筆・修正して本書を発行したとありましたが、 それならもっと主人公・未芙由にスポットを当てて欲しかったです。 | ||||
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あの書き出しで、これはない。 どんな物語が展開するのかと思ったら、設定が全然生かされることなく終わり、あの延々と描写される冒頭はいったい何の意味があったんだろうと首をかしげた。 つくづく宣伝の時代になったのだとため息が漏れた。 そして、煽り文句にひかれて安易に購入したことを反省した。 どうでもいい人たちの物語では共感も湧いてこない。 この家族の日常は帯にあるように「平凡」なのだろうか? 帯にある「平凡」「日常」のとらえ方、「誰が悪い」という発想は、おそらく私とは遠く離れた認識であるだけなのかもしれない。 家庭環境がとっくに壊れている場所にやってきて棲みついた女の子の話。 それ以上でも、以下でもない。 | ||||
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読み終わった後結局何が言いたいんだって首を傾げたくなった。 葉の先端に瓶形の袋を下垂、中に消火液を貯え、液中に落ちた昆虫などの小動物を養分とするウツボカズラ。 そのウツボカズラの夢をタイトルにしたということは、未芙由になるのだろうか。 だろうかなどと迷ってしまうのは、奇妙に多くの人が主体になるからだ。 そこから何を表現したいのか、読みながらも、読み終わっても首を傾げたままで終わる。 1つの家族の崩壊を描きたいのか、 東京という街で生きてゆく術を表現したいのか、 何も取り柄もないように見える未芙由のしたたかさを表現したいのか、 挿入されていた鹿嶋田家の主人雄太郎、妻尚子、娘美緒の3人の恋愛もどきの話に背景も見えない。 沢山のしゃぼん玉が浮かんで消えたような、実体の感じない本だった。 | ||||
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母が死に、父とその後添え、そして弟から孤立した19歳の主人公は 東京の裕福な親類を頼ってふるさとを捨て上京する。 優しいけれど気まぐれなおばと、団体職員で影の薄いおじ、 大学生で家に帰ってこない息子と、一見平凡な女子中学生にしか見えない娘。 しかし、一緒に暮らし始めて、この家族がお互いにとんでもないウソツキだと わかってくるヒロイン。奇妙な家族の中で、彼女自身も良心を麻痺させて 自分なりにしたたかになっていく・・・ という、ひとつの家族に放り込まれた異分子のような女の子をヒロインにした 物語は、それぞれの家族の秘密が発覚し、嵐が起こり、と、ハイペースで 畳み掛けるように展開する。テンポ良く一気に読めるのだけれど、 思わせぶりな書き出しの割には大きな事件やどんでん返しはなかったな、と 個人的には肩透かしを食らった感も。 一度に1冊何か丸ごと読んでドキドキハラハラしたいときにお勧めしたい。 | ||||
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