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灰色の虹
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灰色の虹の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.95pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全31件 1~20 1/2ページ
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面白かったですね。 途中、冗長な感じあり、飛ばしました。 買ってまで読むかと言われると微妙ですが、面白くはありました。 | ||||
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長くて重い大変な小説です。 特に出だしの章に出てくるオマワリ刑事とそれを許している周りがあまりにも酷く、読むのが苦痛になってしまうほど。 で、読み終えて感じるのは、冤罪が当時者にとって酷い話なのは当たり前なわけであり、 <疑わしきは罰せず> ~ つまり、真犯人を有罪にできないことはあっても、無罪の者を有罪にすることは絶対にあってはならないという司法の大原則が、当然司法修習でも徹底されているであろうに、今の日本ではそれが一体どうなっているのか、という視点も話に含めて欲しかったと思う。まあ、そういう点ではオマワリ刑事とその周りなぞはチンピラに毛が生えた程度で致し方なしということか。 あと、『誰も無罪を信じてくれなかった』のではなく、『誰もが自分たちの利益のためだけに有罪にしようとした』が正しいでしょう。つまり、<疑わしきは罰せず>どころの話ではないということ。そこに尽きるわけです。 | ||||
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復讐するのは当たり前と思ったあんな伊佐山、あまりにも酷い。検事も弁護士もみんな、なぜ?なぜわかってくれないの!悔しくて。 | ||||
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これがライトノベルだそうです。考えさせられるないです。とても、面白かったけど、冤罪事件で、いつも思うんですが、『真犯人』はどうなったんでしょうか。 | ||||
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冤罪がどのようにしてねつ造されていくのか、よくわかる一冊です。 警察の取り調べは相当過酷なものらしいと聞きますが、 他人事だと思わずに、自分の身に置き替えてじっくり考えていきたいですね。 トリックにひねりをきかせていますが、まあ、何となく予想できたことでした。 謎解きを求めている人には少し物足りないかもしれませんが、 犯罪捜査の社会性を追求したい人にはお勧めです。 | ||||
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冤罪ってこんな風になる事もあるのかと 考えさせられました。 登場人物の色々な立場で考えさせられた本でした。本好きな友達に貸してあげようと思いました。 | ||||
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貫井徳郎さんの本は期待を裏切らない。 一行も見逃さないで読み進む。読む読む。 | ||||
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「冤罪」。今までは、大変だとか可哀想だとか曖昧にしか捉えていなかった事柄が、この作品を読めことで、ずしりと重みをもって感じることが出来ました。 冤罪にかけられてしまう江木が、警察官や検察官に理不尽に追い詰められてしまうのですが、無実なのにそれを誰にも証明できない事がこんなにも辛く、苦しい事なのかと・・・ 自分が同じ状況に陥ってしまったら・・・と考えると、恐怖を感じました。 犯人である江木の視点よりも、殺される側の警察官や検察官、弁護士の視点からの話の方がメインで、とても掘り下げて人物が描かれているところも面白く、色々怖いところもありますが、娯楽作品?としても非常に楽しむ事が出来ました。 人にオススメしたくなる作品です。 | ||||
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幸せな日常から一転、殺人容疑で逮捕、裁判により容疑者から犯人へ。 殺人事件の犯人に仕立てあげられた江木雅史が、冤罪に荷担した相手を次々に殺害していく。 語り手は江木雅史、思い込みで雅史を追い詰めた刑事、言い分を何一つ認めない検事、投げやりな弁護士、疑わしきを罰する裁判官、記憶を捏造する目撃者。 そしてこの事件を追う山名。 多視点で描きだされるドラマはミステリ部分が吹き飛ぶくらいに生々しく、灰色に染まる。 装丁にもある虹が、物語の灰色をより深く濃くしているのだろう。 読むのは辛いが、必読の一冊と言えよう。 | ||||
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「一つひとつは些細な間違いの積み重ねが、一つの大きな悲劇を生む」というテーマは、 『乱反射』などにも通底する筆者こだわりの考えのようだ。 この作品では刑事や法曹三者が、それぞれ小さな欠点を持ちながらも、「正義」や「信念」に基づいて職務を全うする。 だがそれが結果的に冤罪という悲劇を生んでしまうことになる。 人生を破壊されたやり場のない絶望を、復讐という形でぶつけようとする主人公は哀れでしかなく、 エピローグで虹色の未来を夢見ている二人の姿は、涙を誘わずにはいられない。 | ||||
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貫井作品としてはかなり読みやすい部類だと思います。さくさく読めました。 冤罪事件に関わった、というか冤罪事件を生み出してしまった刑事、検事、弁護士たちそれぞれの目線で各章が進んでいきます。 彼らは皆人一倍正義感が強い人間として描かれています。悪徳刑事とも思える「刑事」でも、強引なところはあったけれど悪い刑事ではなかったと後で他の刑事に言わせしめているほどです。 また「検事」に至っては全く持って「正義の人」として描かれています。個人的にはこの「検事」がユニークで面白くてこの章はかなり楽しめました。 あと「弁護士」もまたしかり。 誰も悪人ではないし正義を追求しているだけなのに冤罪が生まれてしまう成り行きは「死亡推定時刻(朔立木氏)」に似ているなと感じました。 読みやすいので途中からなんとなくことの真相に気が付いてしまいました。けれどそんなことは全く問題ありません。これからどうなっていくのだろう、どういう結末を迎えるのか・・・そういう思いで先を読み急いでしまいました。 とても理不尽で悲しい物語ですが筆者の登場人物それぞれに対する情愛がいつになく感じられいつもの作品よりは読後感は悪く無かったです。 | ||||
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日本の第一審有罪率は99.98%(事実上世界一)であり、これは検察官により起訴された事件の1000件に1件しか無罪とならないということを意味します(平成22年司法統計・刑事事件によれば、地方裁判所の通常第一審における有罪は61585件、一方無罪79件でした)。 しかも、裁判で自白を翻して起訴を認めないと「反省していない」ということで 情状酌量してもらえず・・・ 要するに一旦罪を認めてしまえばほぼ確実に有罪が待っているということです。 自白の強要ってなかなか表ざたにはなりませんし。 たまーに、ほんとにたまに冤罪ってことが証明されますが、 それはほんとに稀有なんだろうなと思います。 とにかく身に覚えのないことで逮捕されたら、なにがなんでも否認し続けなくてはとマジに思いました。 | ||||
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テーマとしてはすごく重いが、内容は非常に良かったと思います。又ラストのドンデン返しにも驚きました。貫井さんの作品はこれが初めてですが、他のもすぐ読みたくなりました。 もし自分が江木の立場だったらどうしただろう?という事を考えながら読んでいました。復習で殺人が許される訳では決してないし、人間としてしてはいけない行為だと思います。でも刑事の山名が、江木の心情が分かった時の文面は刑事でありながらも一人の人間なんだな~と感じました。結局読み終わっても自分だったらどうしたか、答えは出てきませんでした。でも気持ちは正直分からないでもない・・かな 色々な人に読んでもらって考えてほしいと思います。 | ||||
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何ともやりきれない重く悲しい話です。 現実にも同じようなことが起こっているのでしょう。 テンポもよく、どんどん物語に引き込まれます。 | ||||
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冤罪という重いテーマを描きながらエンターテイメントとしても成立している稀有な作品である。 なによりそれぞれの関係者を主役にした独立した章構成がどれも読みごたえのある物語になっている。 冤罪を生み出してしまう、裁判官弁護士警察官それぞれの心情を丹念に描ききった力作。 (おしむらくは、あと100ページばかり短かければ☆五つ。 冗長な箇所が気になる) | ||||
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最初から中盤ラストまで、主人公の江木に感情移入して、いっき読み、これからの著者の作品に期待を。 | ||||
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冤罪と復讐をテーマにした社会派ミステリーの傑作。現在と過去を曖昧にしながら、現在と過去を交錯させて描くことでミステリーを演出する構成は見事。 身に覚えのない殺人事件で冤罪に陥れられた江木雅史。江木の出所後、江木を冤罪に陥れた刑事や検事、弁護士、裁判官が殺害されるが… 江木雅史が冤罪という奈落にはまり込んでいく過程が迫真の描写で描かれており、自分がこういう目に会ったらどうしようと恐怖を感じた。恐怖を演出しながら、その裏にはしっかりとしたミステリーも用意されており、まんまと著者の術中にはまったようだ。 一年半前に椎名桔平主演でドラマ化されたようだが、見逃していた。ドラマでは原作と違うラストが用意されていたようだ。 | ||||
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貫井氏が冤罪をテーマにしたミステリーだが、いわゆる殺人トリックやら論理的に真犯人を見つけ出すといった本格趣向は皆無である。 冒頭のエピローグから主人公が何をこれから行うのかは明確であり、最後までミステリーらしい謎と言ったものはないまま進行する。 時制と復讐される人物ごとに章が変わり、読むに従って事件の全貌が判明するので読みだすとページを捲る手が止まらない。ゆっくり読んでいたり、途中で読むのを止めるのは、悲惨な話だけに早く結末を見届けたいという思いが強烈に沸いてくるだけにほぼ不可能。 いつもながら微塵の救いもないストーリーなのに不思議とワクワクさせてしまうのはこの作者ならではである。 復讐ものノワール小説の側面が強いが、殺される人物も表面的には普通の良き市民であるのに、読み進んでいくにつれ殺される事が当然のように思えてきて、ラストの目撃者などは早く殺されろ!と読者も思ってしまうだろう。読者の善悪感情をも麻痺させる強烈な負の連鎖の物語である。 構造的には貫井氏の代表作の慟哭のバリエーション的と言えるもので、ミステリー要素がほぼ最後までないが、ラストは一応サプライズ趣向がある。それまでの話が濃過ぎてあまりこのサプライズ自体は強烈に印象に残るというまでには至っていないが、貫井氏ならではのダークエンターティメントを堪能できる力作。ただ、本当に一編の救いもない読後どこに感情をぶつければいいのか分らなくなるようなヘビーな作品なので、そういうのが苦手な人にはあまりお勧めしない。 | ||||
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かつてある殺人事件に関わった刑事、 検察官、弁護士らが相次いで命を落とした。 最後まで無実を主張していた殺人事件の容疑者は、 出所後行方不明となっており…… 痴漢の冤罪を題材にした映画もあったけど、 こちらは更に重い殺人。 無実の罪で人生を根底からひっくり返されたら、 それはたまったもんじゃない。 しかし、冤罪に関わった関係者たちも、 違う視点から見るとおおむねは悪人とは言い切れない普通の人たち。 だからこそ根は深いのか。 ミステリーとして見ると、わりと予想できる結末でラストに驚きはなかったけど、 一読の価値は十二分にあります。 | ||||
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筆者の貫井氏と言うと、どうしてもデビュー作の印象が強すぎ、その後の作品はやや印象が。。な、感じでしたがこれはいい。 冤罪もので、ごく普通の一般市民が無実の罪に、の過程がマッハのスピード感で。状況証拠の「推定有罪」で被疑者を追い込むところも迫力ですが、裁判官・検察・弁護士・家族等々、周辺の登場人物の描きこみ・波状攻撃。 それぞれがそれぞれの事情により被疑者を信じられず、「制度」という怪物が断を下し、被疑者とその周辺を破壊し尽くす。誰を恨んだらよいのか?・・・ページを繰る手が止まらず。 ただひとつ、ネタばらしになるので書きませんが、最終盤での「あのワード」、(エンタテインメント的に)書く必要はあることはあるのでしょうけど、無くても、、、個人的にちょっとだけ興ざめた部分。ともあれ、ゴラク・ミステリとしては間違いなく会心作、と思いました。あ〜おもしろかった。 | ||||
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