■スポンサードリンク
黄昏に眠る秋
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
黄昏に眠る秋の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.03pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全35件 1~20 1/2ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
4点にした。 なにを書いてもネタバレになるから、触れないが、軽く、あまりにも軽くなってしまう。 それは、致命的ですらある。 でも、最後まで読ませるので、2点や3点にはしない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
霧の中、突如行方不明になった息子 そこから離れられない母と祖父 地元にいた悪人 北欧ミステリらしい、付きまとう重たい空気と、細かい人間関係でストーリーが展開していく 話としてはそれほど独創的なものでもなく、北欧ミステリを読まれる方には、違和感なく楽しめる作品かと思います。 が、読みづらい 著者の本を読むのはおそらくこれが初めてなので、原作がこうなのか、翻訳があぁなのかは判りませんが、自分に合わなかったのか終始読みづらさを感じてしまった。主語が入り過ぎている感じかな? まぁここら辺は好みでしょうか 別の言い方をすれば、読みづらさを忘れるくらいに面白い・・・とまでは感じなかったということ もう一作は読んでみようと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
霧に包まれたエーランド島で、幼い少年が行方不明になった。それから二十数年後の秋、少年が事件当時に履いていた靴が、祖父の元船長イェルロフのもとに突然送られてくる。イェルロフは、自責の念を抱いて生きてきた次女で少年の母のユリアとともに、ふたたび孫を探しはじめる。長年の悲しみに正面から向き合おうと決めた二人を待つ真実とは。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ゆったりとしたテンポで、過去と現在を交互に書きながら最後に全ての謎がクリアになりました。そういう意味ではスッキリなのですが、それで分かった事実が切なかったです。読後の感想としては、皆さん残された人生を前向きに生きていってくれればいいな、という感じでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
いろいろと北欧ミステリに手を出してきましたが、この作家は初読です。いかにも北欧ミステリらしく、全体が寒々とした暗い色調に覆われています。荒涼とした灰色と薄青の海と空、スウェーデン南東にあるエーランド島に広がるという石灰岩平原、あちらでは人の肌や髪、目の色も薄いですがが、風景の色も薄く淡いような気がします。 ある時、小さな男の子が忽然と姿を消し行方知れずになります。それから二十数年たっても、残された母親とその祖父はそれをひきずっていて立ち直れていません。殺されたのではないか?そして殺したのは、当時ならず者と言われていた金持ちの息子ではなかったのか?彼は逃げてきたナチスのドイツ兵2人を殺して海外逃亡しました。ストーリーは、そのならず者ニルスの視点から見た過去の出来事と、現代に生きる母親ユリアと祖父イェルロフの話が交差して進みます。祖父イェルロフは年老いて不自由になりつつある体で老人ホームに入居していますが、様々な手がかりからある推測を持っていて、自分なりにあれこれ調べてみようとしますが、どうしても動きが鈍く限られた行動しかできません。それにあわせるかのように小説の進み方もゆっくりしているので、読んでいてじりじりしてくる人もいるかもしれません。実際、とても長い小説で、話をはしょろうと思えば3分の2くらいにはできたと思います。が、過去と現在の話から少しずつ明らかになってくる真相は緊迫感に満ちていて、この過程をじっくり味わうのがこの小説の醍醐味だと思います。 真相はとても意外なものでした。個人的には、ならず者ニルスにも哀れみを感じてしまいました。ただ愚かなだけで本当の悪人ではなかったのでは。そして、主人公ユリアの気持ちを思うとやりきれなくなりますが、最後、未来への希望がほの見えるところが救いでしょうか。人間性を深く描くという点では、作風がややトマス・クックに似ていると感じました。北欧ミステリ好きにはおすすめです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
1990年代なかばのエーランド島の出来事と、過去の出来事が交互に現れ、次第に真実が明らかになってゆく。ミステリを読むのはひさしぶりだが、北欧ミステリは初めて。 これまで読んだミステリの中では、メロドラマに近いかもしれない。北欧という風土が関係しているのだろうか。全体的に暗くて、重苦しい雰囲気があるのは仕方がない。 登場人物がやや多いと感じるのは私だけだろうか? 時折、人物一覧を見ながら、頭の中で相関関係図を作りながら読んだ。 間をおいて『冬の灯台が語るとき』『赤く微笑む春』『夏に凍える舟』も読みたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「1972年9月、エーランド島の霧の深い日にユリアの息子イェンスが突然姿を消してしまう。その日ユリアは町へ出掛けていて、家にはユリアの父であるイェルロフと母のエラが居たのだが、かねてから祖父母の庭の外の世界に興味を持ち冒険心を誘われていた6歳のイェンスは祖父母の目を盗み塀を乗越えひとり冒険の旅に出た。 だがその後彼は再び戻ることはなかった。 その事件があってから20数年後まだ深い悲しみに沈んでいるユリアの元にマルサスの高齢者ホームに世話になっているイェルロフから事件の時にイェンスが履いていたらしいサンダルの片方が彼に送られてきたとの電話が入る。今頃なぜ、一体誰が?」 エヘヘ。もっと書きたいのだが、これから読む方の為にはここまでにしておきましょう。 これは面白かったです。 最初は暗く寒々とした重い雰囲気の中で展開していくので、ウンザリしながらも読み続けていたのだが、ニルス・カントという伝説的な男の登場で俄然面白くなりどんどん引き込まれていき久し振りに集中して読めた本でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ミステリーというより、普通の小説として楽しめます。荒涼とした島の風景描写がよくて、この土地にちょっと行ってみたくなる…ものすごく寒いだろうけど。 テンポはゆっくりめです。なにせ主人公の一人が80代。スウェーデンも高齢化してるんですね。古い事件の真相を追う話とはいえ、展開の速いアメリカのミステリーに慣れた人はとまどうかもしれません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
エーランド島の風景と人間模様が素晴らしい。おじいちゃん頑張ったなー。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
スティーグ・ラーソン、ヘニング・マンケル亡き後、ジョー・ネスポに期待をかけるも暴走についてゆけず。 初めて手に取ったこの物語の主人公は、人生に疲れた中年女と棺桶に片足を突っ込んだ老人。 スェーデンの小島の秋色を帯びた風景の描写や、過去と現在をフラッシュバックさせながら真相に近づいていく手法は目新しくもないが、この物語にぴったりで、最後まで飽きさせなかった。 ゆっくりとしたテンポもまた内容とあいまって沁みた。 難を言えば、最後の部分がそれまでの展開の濃さに合わなかったところか。 しかし、概ね満足である。 他の作品も順次、読んでいくつもり。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
スウェーデンの寒々しい島で行方不明になった少年。20年後、その母と祖父が捜索を再開するなか、島をめぐる大きななぞが明らかに…。 というのがこの本のあらすじです。物語は始めのうちは母親の心情に沿って進むのですが、途中から主人公は祖父に代わります。母親の鬱屈とした描写は仕方ないと思うのですが、彼女側から見ると物語を牽引する動機付けがなり弱いです。のちのち関わってくる島をめぐる陰謀も、祖父の世代のできごとが中心なので、最初から祖父をメイン主人公として書きはじめるべきだと思います。廃人同然の娘を、孫の死の謎を明らかにすることで救ってやるみたいな。犯人から送られてきたサンダルで捜査開始って…。 都市伝説化されてる男ニルスなど、味付けの一個一個は悪くないので、もう少し、プロットを整理して、大きな流れを意識したほうがよりよくなったのでは。特に陰謀は、だるい前半に小出しにし、後半いっきに説明されます。面白いはずの中盤が薄いんです。また犯人側から都合よくヒントが与えられ、主人公の父娘は推理も捜査もしているように感じられませんでした。登場人物が小出しなのも良くない。途中の葬式シーンに島の年寄りが集まったあたりを物語の開始にし、登場人物をざっと出したほうがよいかと。 さらにいうと事件の解明は、物語のカタルシスではありません。舞台の島の印象が読後に変わるような、心情の掘り下げが欲しかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最初は父と娘のやり取りがダラダラとしていて、テンポのいいのに慣れた頭にはチョットきつい。 題名のような通奏低音がずっと流れているような…、ワクワクする感じはない。 ずっとモヤモヤ続いているカナシミを終わりにしたいという思いに共感。 それからは、飽きずに最後までいっきに読めた。 読後も悲しい思いはのこる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
北欧もののゆったりとした流れが大好きですが、陰鬱とした始まりに不安を感じました。 しかし、イェルロフの行動力と頭の良さ、意外な展開に夢中で読み進め… 結末にも納得。 シリーズを全部読みたいと思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
きめ細かい人物描写とスリリングな展開、スエーデン小説にハマっています。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ヘニング・マンケル亡き後のスウェーデンミステリー界を引っ張るのは、この作家かな。 北欧ミステリー独特の重く、悲しい物語の中、練りに練った筋書、最後のどんでん返し、それと登場人物や気候風土が丁寧に描かれており、素晴らしいの一言です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
これ、読んでいてどんな気持ちになりますかねぇ? 絶望的なほど暗くてどんより。嫌な気分だ。 これほど読了感が悪い作品は久々ですねえ。 まずは主人公の女性がとにかく神経質、そして、どうやっても立ち直れない。 20年前の出来事についての些細な話に半狂乱になったりするし、思い込みも 強く視野も狭い。最愛の息子を失ったのだから仕方が無いのかもしれませんが、 そういうことってとにかく疲れますよねぇ。 「偽りの楽園」に出てくる母親に似てますよこの主人公は。 そして加害者の数十年間に及ぶ逃亡生活が母親の復讐劇と同時に進んでいくのだけれど、 加害者の逃亡のディティールがとにかく雑です。断片的にしか書かれていないんですね。 加害者の短絡的な性格付けを主旨とした会話が主体で、生活、金、仕事はどうしているのか? そんな疑問がむくむくと込み上げるのですが、作者はそこに要点を置いていない。 幼少期から脱出できない短絡的で破綻した情緒の加害者は後半に絶命するのですが、あっさりとしたもんです。 これほど登場人物達に興味も関心も湧かない作品は珍しい。 なんとか賞とか、商業的な評価に騙されてはいけない。 文句無しに★0個です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
これ、読んでいてどんな気持ちになりますかねぇ? 絶望的なほど暗くてどんより。嫌な気分だ。 これほど読了感が悪い作品は久々ですねえ。 まずは主人公の女性がとにかく神経質、そして、どうやっても立ち直れない。 20年前の出来事についての些細な話に半狂乱になったりするし、思い込みも 強く視野も狭い。最愛の息子を失ったのだから仕方が無いのかもしれませんが、 そういうことってとにかく疲れますよねぇ。 「偽りの楽園」に出てくる母親に似てますよこの主人公は。 そして加害者の数十年間に及ぶ逃亡生活が母親の復讐劇と同時に進んでいくのだけれど、 加害者の逃亡のディティールがとにかく雑です。断片的にしか書かれていないんですね。 加害者の短絡的な性格付けを主旨とした会話が主体で、生活、金、仕事はどうしているのか? そんな疑問がむくむくと込み上げるのですが、作者はそこに要点を置いていない。 幼少期から脱出できない短絡的で破綻した情緒の加害者は後半に絶命するのですが、あっさりとしたもんです。 これほど登場人物達に興味も関心も湧かない作品は珍しい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
しんみりとした上質の北欧ミステリー。 スウェーデンのエーランド島が物語りの舞台。 ネットで検索すると広々とした草原に石灰石岩が点在する風景に心が癒される。 読みながらその風景が常に頭から離れない。 物語りはゆっくりとしたペースで語られてゆく。 過去の出来事を挟み込みながら。 それがラストで繋がるときすべての事実が明かされ、得も言われぬ余韻に浸ることができる。 ジェットコースターミステリーと対極をなすとても好きな作風です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
20年ほど前に息子を亡くした女性が主人公。 主人公の現在進行形の物語と、それよりずっと以前、1930年代~の語りの同時並行。 その戦前の語りがどうにかして息子の死に関わるんだろうなあというのは分かるんだけど、えらくたらたら話が進んで正直読み進めるのを断念しそうになりましたが、最後の数ページの題どんでん返しというか、あ、こいつが結果的に殺したのね。となる瞬間は気持ちよかったです。 しかし、ちょっと冷静になって犯人捜しをしながら読んでたら何となく分かってたのかな。 途中までは☆二つかなってかんじで、最後の数ページで☆四つに格上げ。 あと、冬のこの時期に読むと気が滅入るかもしれません笑 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
過去の結果が現在であるなら、抗えない事実として今に生きる人々の心を苦しめ、卑しくさせ、老いてなお悲しい仕打ちが待っているのだろうか… もう少しストーリーを練り上げまとめていただけたらな〜と思いました。 「逃げ道」が無い小説とでも言いますか。もしかして感じた方も多かったかもしれませんが、息苦しさ、重たさはその逃げ道が読んでいて殆んど無いのです。 例えるならアカデミー賞を取った作品が面白いかどうかは別の話のように、そんな風に感じる小説でした。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!