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竹馬男の犯罪



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竹馬男の犯罪の評価: 4.13/5点 レビュー 8件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.12pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全5件 1~5 1/1ページ
No.5:
(5pt)

異常な舞台に異常な人物という本格ガジェット満載

著者の珍しいミステリ作品であり、一応本格である。
一応というのは、はたして著者が本書を本格ミステリを意図して書いたかどうか、という点が大変グレーだからだ。

ストーリーは、この手のミステリ好きにはとても魅力的である。
サーカス芸人のいる奇妙な舞台、不可思議なモノローグ、連続殺人、不可能興味といった、本格ミステリのガジェットが盛りだくさんである。
それだけで、本格好きのハートはくすぐられる。
しかし、ラストまで読むと、本作に込められた著者のたくらみに気づき、驚き、そして舌を巻くことになる。

本作初読のとき、著者の専門がホラーだということをまだ知らなかった。
まるで、アルジェントやフーパーのホラー映画を見たような気分になり、くらくらと眩暈がしたものだ。
今おもえば、なるほどとうなずけるテイストである。
こういう作品を、こういうタッチで書くことができる作家は、他にいない。
綾辻が似ているようで、ちょっと違う。
竹本健治なら、できるかも。

著者は本業のホラーのほうが忙しいようで、なかなかミステリを書いてくれない。
本書が刊行されてからでも、もう随分になる。
こういう作品の書けるひとなのだから、5年に一度くらいでも良いから、もっとミステリを書いて欲しい。

本書が復刊されたことは、実にうれしいかぎりである。
本作を支持するひとの声が大きくなって、著者を動かしてくれたらと願う。
十年に一度の、まぎれもなく大傑作である。
竹馬男の犯罪 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:竹馬男の犯罪 (講談社ノベルス)より
4061815199
No.4:
(5pt)

異常な舞台に異常な人物という本格ガジェット満載

著者の珍しいミステリ作品であり、一応本格である。一応というのは、はたして著者が本書を本格ミステリとして書いたかどうか、という点が大変グレーだからだ。

 ストーリーは、この手のミステリ好きにはとても魅力的である。サーカス芸人のいる奇妙な舞台、不可思議なモノローグ、連続殺人、不可能興味といった、本格ミステリのガジェットが盛りだくさんであり、それだけで本格好きのハートがくすぐられる。しかし、ラストまで読むと、本作に込められた著者のたくらみに築くことになる。

 本作初読のとき、著者の専門がホラーだということをまだ知らなかった。まるでアルジェントやフーパーのホラー映画を見るような気分になり、くらくらと眩暈がしたものだ。今おもえば、なるほどとうなずけるテイストである。こういう作品をこういうタッチで書くことができる作家は他にいない。綾辻が似ているようで、ちょっと違う。

 著者は本業のホラーのほうが忙しいようで、なかなかミステリを書いてくれないが、本書が刊行されてからでももう随分になる。こういう作品の書けるひとなのだから、5年に一度くらいでも良いから、もっとミステリを書いて欲しいものだ。

 本書が復刊されたことは、実にうれしいかぎりであり、本作を支持するひとの声が大きくなって、著者を動かしてくれたらと願うものである。
 とにかく、有無をいわさぬ傑作である。
竹馬男の犯罪 綾辻・有栖川 復刊セレクション (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:竹馬男の犯罪 綾辻・有栖川 復刊セレクション (講談社ノベルス)より
4061825631
No.3:
(5pt)

意外な犯人

サーカスの世界を舞台にした推理小説。正直、あまり期待しないで読んでいたが、結末で意外な犯人が指摘され、事件の幕が下りる。竹馬男というネーミングも面白い。
 初版刊行時、綾辻行人氏が新聞にこの作品の書評を書いていた。だからと言うわけではないが、まあ、本格推理の好きな人には楽しめる作品である。井上雅彦唯一の本格推理? とくとご覧あれ!
竹馬男の犯罪 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:竹馬男の犯罪 (講談社ノベルス)より
4061815199
No.2:
(5pt)

意外な犯人

サーカスの世界を舞台にした推理小説。正直、あまり期待しないで読んでいたが、結末で意外な犯人が指摘され、事件の幕が下りる。竹馬男というネーミングも面白い。
 初版刊行時、綾辻行人氏が新聞にこの作品の書評を書いていた。だからと言うわけではないが、まあ、本格推理の好きな人には楽しめる作品である。井上雅彦唯一の本格推理? とくとご覧あれ!
竹馬男の犯罪 綾辻・有栖川 復刊セレクション (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:竹馬男の犯罪 綾辻・有栖川 復刊セレクション (講談社ノベルス)より
4061825631
No.1:
(4pt)

もっと

伝奇ホラー小説の第一人者として、確固たる地位を築いている作家さんですが、少ないながらも、いわゆる「ミステリ」に分類される作品も書いておられます。
 これはその中でも、ミステリのガイドブックにも紹介されるほどのクオリティを備えた作品。 あたかも江戸川乱歩を思わせるような、怪しくも美しい、まるで万華鏡の中に入り込んだような異形の世界に、読者は遊ぶ事になるでしょう。白昼夢。 ミステリとしてみた場合、骨格を支えているのは、かなりスレスレとも思える大技一発トリックです。然しこれがその特異な世界観と相まって、読んでて齟齬を感じさせないのは見事ではないでしょうか。面白いです。 残念ながら、この作品はシリーズ化はされてないんですね。ミステリ専門の作家さん!ではないから仕方ないのかもしれませんが‥‥。続編などを望んでいるのは僕だけではないと思います。
竹馬男の犯罪 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:竹馬男の犯罪 (講談社ノベルス)より
4061815199

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