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穢れしものに祝福を
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穢れしものに祝福をの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.60pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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主人公の二人に富豪から消えた娘を探してくれと依頼があり・・・というお話。 上記の粗筋だと類型的な私立探偵小説の様に思えますし、実際そうですが、この作品の場合、敢えて類型的な設定にしておいて一捻りを加える作風にチャレンジし、それに成功している様に思えました。所謂古い瓶に新しい酒を注ぐという感じの作品でした。 その新しい部分なのですが、これを書いていしまうとこの小説の一番の肝に触れる事になるので、一応書かないでおきます。ほんの少し触れると作中に言及される昔のフィルム・ノワールに似た展開になるという所に本書の読み所がある様に思えました。著者もこういう作品だから、この映画の名前を作中でわざわざ言及した物と思われます。 一応、シリーズを順々に読んでいるのですが、インターバルを挟むと前作、前々作をあまり記憶してなかったので、過去に書いたレビューを参照したら、主人公二人の関係がどうなるか気になると書いてあったので、そこら辺も注視しながら読みましたが、この作品でも一応二人の仲に進展がある様で今後も気になります。 シリーズが順調に進んでいるのが判る第三作。機会があったら是非。 | ||||
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“ボストンの鬼才”デニス・レヘインによる、<探偵パトリック&アンジー>シリーズの第3弾。惜しくも受賞は逃したが、PWA(アメリカ私立探偵作家クラブ)が主催するシェイマス賞の’98年度最優秀長編賞ノミネート作である。 前作『闇よ、我が手を取りたまえ』で、心と体に深刻なダメージを受けたパトリックとアンジーは、数ヶ月探偵事務所を閉じていた。そんなある日ふたりは何者かに誘拐される。それは大富豪トレヴァー・ストーンの手による者たちで、ふたりは、カージャックにあって妻を失い、自らも大怪我を負い、さらに癌で余命いくばくもないというトレヴァーに無理やり失踪したひとり娘デジレー捜しを依頼される。 実はトレヴァーは、ふたりの前に大手探偵事務所の敏腕探偵ジェイ・ベッカーにも同様の依頼をしていた。しかもそのジェイまでも行方不明になっていたのだ。パトリックにとってジェイは、かつて探偵術を教えてもらった、いわば師であり友人でもあった。 トレヴァーの「絶望」に自分たちの身の上を投影したふたりは、デジレーとジェイの行方を捜すことに・・・。怪しげなセラピー集団と新興宗教団体の調査を経て、ふたりは数少ない手がかりを追ってフロリダ州タンパへ向かう。 捜索は当然一筋縄でゆくものではなく、このあと二転三転する真相、積み重なる過去と現在の複数の死人を踏み越えて、「本当の悪・闇」は何かに行き着いた時、ふたりが取った解決策・ケリのつけかたは・・・。 本書は、パトリックとアンジーのふたりの、友情と恋の間で揺れ動く微妙な関係が新たな段階にのぼる新展開をサイドストーリーに、ひねりを加え次々に浮かび上がる真相というプロットの妙が生きる、ハードボイルドの佳作である。 | ||||
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まずこの作品テンポがいいです。 ボストンの街からフロリダの街へ場面転換もします。 まるで映画の脚本を意識しているかのような展開です。 パトリックとアンジーの関係も重い足枷がなくなり、 素直に読めます。 相変わらずの主人公のタフさと皮肉が冴え渡ります。 この作品で面白かったのは、 主人公らが雇い主の大富豪のコーポレートジェットつまり、自家用ジェットに乗ってフロリダに行くシーンです。 レヘインにもこんなコミカルな場面が描けるのだと感心しました。 第一作目しか読んでない人もぜひ読んで下さい。 この作品では肩の力が抜けていい感じでぐいぐい 読者を引き付けています。 このコンビが決して殺されたりしないと分かっている そういう安心感です。まるで「リーサル・ウェポン」シリーズの2人を 見ているかのように感じるから不思議ですね。 | ||||
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