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大いなる救い
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大いなる救いの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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この醜悪なるテーマを取り扱った作者に大きな勇気を感じますね私は。 執筆にあたり、相当な苦痛があったことかと思われます。読み手の私 にもそれが伝わりました。 「人生は腐っている…」とリンリーに言わせています。そうなんですよ ねぇ腐ってますわ確かに!でも、目を背けず立ち向かうことも大事! その点で言えば、賞賛に値すると思てます、この小説は。 何故なら、このテーマは深刻であり、また珍しい話でもないからです。 この手の事が事件の原因の根底に潜むことは外国の小説では珍しいこ とではありませんが、ここまで真に迫れたのは稀有なことかも? そこを抉れたのはひょっとすると女性作家だったからかもしれません。 男性は直視するにはキツいかもしれませんからねぇ。 たぶん作者は怒りをエネルギーに変えて筆を進めたのかもしれません。 怒りのエネルギーと言えば、巡査部長のバーバラが当てはまりますね。 そして、真相に立ち向かう勇気はリンリー警部。 登場人物というのは作家の魂が反映されるもんやと言われますから~。 驚くべきは、イギリスを舞台にしているのに作家がアメリカ人ってと こですねぇ。他のイギリス作家の方と比べても全く遜色ないですわ。 イギリス的ユーモアと景観の描写…とても楽しめましたわ。 終盤で、バーバラの堅い心の殻にひび割れを生じさせたリンリー…。 そこから、バーバラがどう変わっていくのか? そして、誰も羨むものを手にしているリンリーが何故に警官という醜い ものを暴き出す職を選択し、またここまで人の心に寄り添えるのか? それらが、シリーズを読み進める内に詳らかにされるだろうと想像する と、対照的な二人の今後が楽しみです。 シリーズ読破を目指したくなります。 あ!トリックとか結末とか重視の方にはお薦めできませんわ。 あくまで、人間をどう描くか?憂慮すべき社会問題ということに興味が おありの方なら納得できる作品かと思いますんでね。 と書くと深刻になりますけど、冒頭シーンなんかはブラウン神父を想像 させたりして、お茶目感もたっぷりあります。 私は、大好きです♪この作家さん。 | ||||
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