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(短編集)
往復書簡
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往復書簡の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.61pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全110件 101~110 6/6ページ
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「告白」からこの人の本は全部買って読んでるが、段々うすくなってるのは否めない。というか同じような展開でこうも何回もやられると飽きる。独特の文体の面白さと登場人物の瑞々しさは相変わらず魅力でこちらも「告白」に縛られてるのか今回こそはまた何かありそうな気がしてついつい買ってしまうが、(「告白」をいつまでも期待されちゃ作者もたまらないだろうけど)だがそれに変わる新境地があるワケではなく、正直近作はティーン小説だ。大の大人が唸るような作品群では決してない。結構作品を発表してるが、期待されて依頼されて必死に書いてしまうのはやめてじっくり溜め込んで欲しい。僕は待ってるしとにかく次も買うけど無駄に買わせないで。「告白」と比べないですむ作品を待つ。 | ||||
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3編の中編が収められており、全て手紙のやり取りで構成されているという点が共通しています。最初の「十年後の卒業文集」がいくら何でも無理があるだろうという感想しか持てなかったので、残りの2編もあまり期待せずに読み進みました。ところが2編目は著者の実力を充分に感じられるなかなか凝った構成でいきなり満足度が高くなり、最後の書き下ろし「十五年後の補習」はもう素晴らしいとしか言いようがない。個人的には、「告白」の第一章に次ぐレベルの作品ではないかと思いました。作品の掲載順としてはこれで正しいのでしょうが、やはりどうも1編目が惜しい気がする。これが残り2編に近い完成度だったら、文句なく星5つだったのですが。 | ||||
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告白が面白かったので、思わず手にとってすぐに購入しました。 内容は手紙に関する3つの短編集みたいになっています。 どのお話しにも、きちんと計算された、意外なオチがあって、 さすが湊さんだなぁとうなづかされました。 特に学校の先生の教え子を探していくお話は、他の2つと比べて そんなにドロドロしていなくて、好感をもちました。 告白があまりに面白かったので、今後も告白と比較され続けると 考えるとちょっと気の毒な気もしますが、この本だけでも充分なくらい 面白いです! 久しぶりにレターセットでも買って、古い友人に手紙でも書きたくなる そんな一冊です。 | ||||
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「十年後の卒業文集」、 「二十年後の宿題」、 「十五年後の補習」の3編からなる本書。 どれも学生時代の甘酸っぱい記憶がよみがえる、 オトナになった人たちにお勧めの一冊です。 「十年後の卒業文集」については、 少し設定に無理があるかなと思うところがあり、 後味はあまり良くなかったです。 「二十年後の宿題」は意外な展開で面白く読みました。 最後の「十五年後の補習」は、 とても自然なストーリーの中に一つの事件が絡み、 何度も驚きがあり良くできていた印象です。 気持ちよく本を閉じることが出来ました。 湊さんの作品は本当に読みやすく、分かりやすい。 本書は特に「手紙=口語体」なので、 話し言葉に近いのが、読みやすさの理由だと思います。 普段本を読まない方でも、すんなり入り込める作品だと思います。 | ||||
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デビュー作から欠かさず読んでいる湊かなえさんの新刊です。 毎回独特の作風ですが今回は手紙を通しての告白的小説となっています。 1 十年後の卒業文集 2 二十年後の宿題 3 十五年後の補習 の3つの中篇が収録されており、3編とも独立したお話ですが形態は全て往復書簡となっています。 1つ目の話は一見相手を思いやる様に見せかけつつも腹の探りあいの様な毒のある往復書簡で 絶えず疑心暗鬼な気持ちが続きます。 思わせぶりな内容で、しかも肝心な部分はぼかす、 私の周りにいた回りくどく嫌味を言う方の顔がチラついたりして不快な気持ちにすらなりました。 が逆にその文脈に漂うグレーな部分によって先が気になって本を閉じれない、 結局一気に読んでしまいました。 真実はいつも1つなのに、各自の想像・憶測・妄想でとんでもない事になってしまう怖さも感じます。 2話でもドキドキさせられますが、結末にはほっとしました。 3話に至っては手紙だからつける嘘、手紙だから許せる罪、 手紙だからできる告白に驚き真相に辿り着くまでにハラハラしどおしでした。 次回の作品も楽しみです。 | ||||
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《ネタバレ注意》※未読の方すみません。 本書75頁、山崎静香の手紙内容に『静ちゃん』という表記があったので この手紙すら静香が書いていないのではないかと気になって気になって・・・。 そうするともう誰が何のために手紙を書いているのか、 いくら読み返しても私には分かりません・・・。 本当に誰が書いているのかわからないという意味では この現代においてメールよりも手紙の方が (筆勢が残るにもかかわらず)匿名性の高いツールなのかも知れません。 手紙の匿名性と独白、タイムラグなどがいかされていて、 物語という名の形の分からない化石に積もった土を そっと剥がしながら読み進めるようなドキドキ感でした。 | ||||
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僕は湊かなえさんの本を全部読んでいるのですが、湊さんの本っていつも本屋さんで帯の文を読んでみると 「これ、本当に面白いのか?」と毎回思ってしまうのですが、何だかんだ言って買ってみると面白くてどんどん読んでしまうんですよね。 今回の小説もそんな一冊になっています。 僕的にはお勧めの一冊です。ぜひ読んでみてください。 | ||||
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電子メールができたときに、「こんなもん、直接電話した 方が早いじゃん。留守電残せば?」って、思ってた人いませんか? 拙私もそうでした。 いざ使ってみると、タイムラグなし、相手が忙しいとき、言いにくいこと、 メモを取ってもらわなければ伝わらない、写真添付など、メール の有用性を認識し、いつの間にか世間に浸透してきましたよね。 では、年賀状までもが電子化した現代での手紙の存在価値は何か? このことを立ち止まって考えさせられる作品ですな。 3篇のうち、1篇目は、やや設定に難ありのキモなので、納得が難しい 内容ですが、残り2篇は、登場人物の心の内面の描き方・真実に至る 過程説明・読後の余韻とも、湊氏の初期3部作に並ぶ高レベルの作品です。 氏のスタイルが、独白形式に拘ったものなので、手紙という媒体は まさにうってつけの武器であり、うまくハマったと言えるのでは。 手紙という、勝手な自分の言い分とタイムラグがなければ、この作品、 成り立ちません。 ただ、全3篇が、過去のトラブルに対する真実追究という形で統一されて しまっているので、このあたり、もうひとひねり時間の扱いをうまくできないかな とも感じましたね。 まぁ、手紙って、メールと違い、その場でのタイムリーなレスポンスが できないところに、もどかしさと奥ゆかしさがあって、さらに手書きという、 内容と並列する重要な構成要素があいまって、拙私の考えるところの 存在価値があるので、それはそれでいいんですがね。 大事な書面を手書き中に、誤字脱字を発見、最初から書き直しした 時代が懐かしい。。。 お礼状だけは、必ず手書き書面で書くことを継続するぞ。 独白形式で面白い作品を一つ、東野氏の「悪意」。 傑作です。 | ||||
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三編からなる手紙形式で綴られる物語。 これがあの、「告白」を書いた作者なのかというほど、心温まる作品で読んだ後、幸せな気分になりました。 個人的には二つめの「二十年後の宿題」というのがおすすめです。 これを読み進めていくと同時に自分の学生時代の記憶がフラッシュバックしてきた。 それはいい思い出も、思い出したくないような辛い思いでも。 手紙ってやっぱり、いいなぁ | ||||
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「十年後の卒業文集」 「二十年後の宿題」 「十五年後の補習」の三話が収録されてます。 それぞれ独立した話です。 大胆な展開の連続で、この部分は 告白や少女に匹敵するぐらいだと思いました。 (個人的にうなずける真相でした。 でも、納得いかない人の場合は、がっかりするのかもしれません) 特に最後の話には 手紙の魅力を教えられました。 この本の人物達のように 会話や電話、メールではなく、 自分の手でじっくり文章を書いて 誰かに送りたい。 そんな気持ちになりました。 | ||||
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