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(短編集)
往復書簡
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往復書簡の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.61pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全110件 81~100 5/6ページ
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他の人も書いているが、収録作に差がある。 最初の「十年後の卒業文集」は、読んでる途中からオチが読めてしまったし、ストーリーも正直無理があるとしか言いようがなかった。読んでいる最中に思わずうたた寝してしまったほどだ。前作の「夜行観覧車」が、個人的には「告白」に次ぐ出来だと感じていただけに、読みながら残念に感じていた。 しかし、2つ目の「二十年後の宿題」は(ネタばれになるのであえて端折るが)ある伏線に気が付かなかったし、3つ目の「十五年後の補習」は非常に読みやすく、結末も好みのものだった。 とは言っても、これはあくまで自分の好みであり、人によって評価が分かれるだろうとは感じた。特に「告白」をどうしても意識してしまうだけに、内容を薄く感じてしまうのは否めないし、それを不満に感じてしまう気持ちも理解できる。 いつまでも「告白」と比較することは、作者にとっても読み手にとっても苦痛でしかないとは思う。しかし、それでも(「告白」と比較しなければ)充分面白い作品を書いてくれているし、いつかは「告白」を越えるものを書いてくれるに違いないと思っている。 評価は収録作に差があったということで星3つ。 | ||||
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第一話を読んで、どんな事故や事件なんだろうと初めのうちは、わくわく しながら読んでいましたが、結末を読んで、「え?それだけ?」と思ってし まいました。 第二話は、ふつうによかったのですけど、毒がない感じですね。 話がひっくり返るかな?と思ってたら、そうでもなかったです。 第三話が一番良かったですね。 後味が悪い話はなかったです。むしろすっきりしていました。 読み始めたら止まらないけれど、理想としては、もう一ひねりほしいかなと 思いました。 | ||||
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篇の中編小説が収録されています。いい感じの長さで読みやすかったかなと思います。毒があるのはいつものことだが、読後感のいい作品もありましたね。手紙の形式の独白というのが良かったかな。手紙というやつがいい舞台装置になったのかなと思う。著者の湊さんの特徴にあっていたように思います。今までは、『告白』の2番煎じの作品ばっかりだったけど、この作品は、『告白』の次によかった作品だったと思う。 十年後の卒業文集:高倉悦子は千秋の事を聞きだすためにクラスメートに手紙を書く。 二十年後の宿題:大場は過去の恩師のお願いにより、6人にあって来て、現在の様子を伝えるために手紙を書く。結果的にはこの話がいちばん好きですね。 十五年後の補習:日本にいる万里子と国際ボランティア隊で仕事をしている純一との往復書簡。 | ||||
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私個人としては楽しめた。著者の作品は今のところハズレがない。 | ||||
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3つの作品が入っていますが、 2つ目の”二十年後の宿題”だけ好きです。 これだけは、「この人のこの状態なら、こういう事を仕掛けたかもしれない。」と思わせられました。 「あり得る、良い話だ。」と思いました。 しかし、他の2つは「あり得ない。偶然が重なりすぎ。それに、せこい。」と思えてしまい、楽しめませんでした。 | ||||
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タイトルどおり往復書簡という形式でストーリーを展開させる短編集。やや無理がある部分が散見されたが、全体的には上手くできていると思う。 著者の作品には女性心理の怖い部分が盛り込まれており、少しビビる(笑) 別のレビューに書かれていた井上ひさし氏の著作に興味を持った。 | ||||
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湊かなえさんは「贖罪」「少女」、そして今回の「往復書簡」を読みました。 毎回、1つの事件や事故に対する、個々の思いが誤解して交差して、真実が明るみに出るパターン化に…。 独白形式は現代版「夏目漱石」? とは言え、心理描写は上手く、伏線も丁寧、素敵な言葉もありました。 後、読後感が1番良かったのは、この作品かな。 | ||||
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この人は一人語り形式がうまい。引き込まれるように読んでしまう。 だけど、どの作品もイマイチストーリーが小ぢんまりというか、ちまちましてるんですよね…。たいてい、途中でネタに気づくのですが、いやまさかこれだけで終わらないだろうという展開で終わってしまい、「え、それだけ?」と思ってしまう。 6人の同級生の話を聞く話は、「そんなことのために、トラウマになっているかもしれないことをみんなから聞き出させるなんて、教師としてそれでいいの?」と思っていまいました。 | ||||
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3編ありそれぞれ独立しています。 他のレビュアーのご指摘どうり1編目はちょっと無理があるように 感じますが、2編目、3編目の話はとてもよくできています。 「告白」でこの作者が苦手に感じた方にも本作なら大丈夫かもしれませんよ。 | ||||
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どんでん返しは湊かなえさん、得意ですよね! 今回もどんな結末になるのか ドキドキしながら読みました。 単純な私は結構どれも面白かったです。 最高!!とまでは叫ばなかったので★5より一つ下としました。 | ||||
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ファンです。 売れっ子なので勢い量産傾向にあるのはしかたないので、 よくよく吟味してハズレはなるべく引かないように気を付けているのですが 『夜行観覧車』がよかったのとちょっと間が空いてさみしかったので 期待半分...と自分に言い聞かせて購入しました。 それでも期待はしていたとみえます。 かなりがっかりしました。 目先を変えただけの凡打だったと思います。 手紙形式を思いついたのはさすがにいつもいつも『告白』では 脳がないとおもったからでしょう。 第一話は、手紙のやりとりに不可欠な時間の流れがかんじられない。 書簡とは形だけで内容はいつもの独白にすぎません。 手紙を書くという機会が減ってしまい、 手紙というものに縁遠くなった読者を見越して考え付いたやり方だと思われます。 トリック(と呼べるのか)もありきたりで退屈です。 第三話は「あのこと」でさんざん引っ張ってなんだ..のオチ。 半ば 飛ばし読みになってしまいました。 かなえさん これからもお付き合いします。 が 出来れば 中ヒットを待ってます。 | ||||
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「告白」がとても面白かったので、2作目としてこれを手に取りました。 期待が大きかったのもあって、1番目の話は、正直いまひとつでした。 こんなの、ないない!って思ってしまいました。 が、読み返したら、更に誰がどの手紙を書いてるのかが解らなくなるという不気味さで、 ひねってるのか〜って思ったり。 2作目は一番面白く、一番好きです。 電車の中で読んでいたのですが、降りる駅になっても本から目が離せないくらい惹きつけられました。(勿論降りましたけどね) 主人公の気持ちが伝わってきて、最後のほうは読んでいて力が入ってしまいました。 3作目、一番男女間の愛情が溢れてる気がしたなぁ。 トータルで、やっぱりオススメの1冊です。 | ||||
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なんじゃこりゃ…。 率直に言って読み終った感想がこれ。 この人はこういう会話形式でしか小説書けないのかなぁ。 独白でも手紙でも、読み終えた感想が似た感じになってしまうんだけど。 再読しようとは思わない。 | ||||
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作者には申し訳ないが、どうしても告白の面白さと比較してしまう。 面白さという点ではやはり告白が圧倒的に上。 新しい方向性を探っている感覚があるが、まだそれを見いだせていないような印象を受けました。 ただ、手紙を書くということの趣を教えられたのは、とてもよかったです。 もし私であれば、だれと往復書簡を交わし、何を告白するだろう?と想像してみるのはとても楽しいです。 小説の内容はまあまあ、小説から受けるインスピレーションは良質でした。 | ||||
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著者自身がどこまで計算しきって書いているのかわからないが、 相変わらず、深読みしようと思えばきりがない。 ミステリー界では、「地の文」には嘘を書いてはいけない事になっている そうだが、『告白』での「独白」スタイル(一部は日記)同様、「手紙」も いわば作中人物の発言であるわけで、その内容がすべて(作品世界内での) 真実とは限らないのかも。 ・・と考え出すと、“設定に無理がある”というコメントの多い一編目にしても、 最後のあの手紙を書いたのはほんとにあの人だったのか?とか、しまいには、 そもそも往復書簡でさえなく例えば放送部顧問がかつての教え子をモデルに書いた シナリオなのではないか、ま、さすがにそれはありえないか、いや、まてよ、 この独立した中編3編が実は連関した1つの作品であるとすれば・・・・ などと妄想が暴走してしまった。 さておき、自分としては「面白い」作品であったことは間違いないので☆4つ。 ・・・再読。 妄想はすれど、ディープなミステリ読みのように論理的?に考えられない自分は ますますもやもや。 ネタばれな疑問をこのレビューのコメント欄に書くので、誰か考えを聞かせて〜。 | ||||
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この本を読んでいたら、井上ひさしの『十二人の手紙』という小説を思い出しました。 本書と同じで、手紙形式の文章による短編集です。 「手紙」という媒体をうまく使った、どんでん返しアリの面白い作品でした。 それを先に読んでしまったせいか、本書を素直な気持ちで読めませんでした。 面白いとは思えませんでした。 本書は手紙という縛りがあるためか、トリックの仕掛け方が上記の作品と似ている所があり、 先の展開が割と簡単に読めてしまうんです。 あまり比べるのは良くないと思うんですが、 はっきり言って『十二人の手紙』の方が手が込んでて面白いですし…… あと本書では「手紙として、こういう文章はアリなのか?」という箇所もあったりして、 たまに違和感を覚えることがありました。 細かいかもしれませんが、出来ればそういうところにもこだわって欲しかったです。 | ||||
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どの物語も読みやすくてわかりやすいですね。この本を読み終わったあと、幸せな気分になりました。わたしは湊さんの文体が好きなので、短編でもその良さが伝わってきました。最近のわたしのお気に入りの東野圭吾さんや神崎和幸さんと同じぐらい、湊かなえさんは好きな作家さんです。 | ||||
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湊かなえさんといえば、ぞっとする程、冷酷で嫌な人間を淡々と描いて後味が悪くって・・・という印象からスタートしてたのですが、最近どんどん柔らかくなってますね。この作品は特に読後感も悪くなかったりして、新堂冬樹の書くラブストーリーを思い出してしまいました。でも湊さんの特徴は独特の「独白」でストーリーを展開することでしょうか。ひとりの時もあるし、最近のように手紙形式で複数絡むこともあるけれど・・・気持ち悪くなかったら、彼女の特色が無くなるような気もするし、かといってああいうストーリーは決して好きではなかったし、複雑な気分です。 | ||||
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湊かなえさんの作品を読むのは「告白」、「贖罪」に続いてこれが三作目です。相変わらずグイグイ惹きつけられて、一気に読んでしまいました。上記二作と異なり、短編(中編?)三部で構成されています。最後でつながるのかな?とも思いましたが、完全に別物みたいです。内容は確かに面白かったのですが、正直「またこのパターンか…」と思ってしまいました。ひとつの事件に対しての誤解から生まれる心のすれ違いと歪み、というのを湊さんは毎回のテーマにしていると思うのですが、そのテーマがパターン化されてしまっていて、なんというか、展開が読めてしまう。 今回三編とも展開が読めてしまったのが残念でした。 あとサブタイトルが内容に合ってないような気がします。「告白」の衝撃が大きかっただけにちょっと物足りなかったです。これからに期待して☆3つ。 | ||||
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帯には、連作ミステリとありますが、手紙だけの小説という手法が共通しているだけで、内容の繋がりはありませんので、厳密には連作ではありません。長編小説が好きな私としては、連作ならという思いで読んだので、実際には中編3作という内容に少しがっかりしました。幻冬舎さんは言葉の使い方に気をつけてほしいものです。さて、内容ですが、手紙だけで小説にしてしまうという、湊さんらしいやり方は、素直に良くできていると思います。手紙だからこそ成り立つ、嘘や方便、詭弁などが上手に解きほぐされていって、最終的に謎が解かれる。3作とも見事に出来上がっていました。ですが、手法を抜きにして、ミステリとしての出来映えを語るなら、どれも「惜しい」と思います。なんというか、3作とも展開が同じに感じられて新鮮みが無いこと、湊ファンなら予想できる結末で意外性が無いこと、が理由です。「Nのために」が非常に良かったので、どうしてもそれと比較してしまうと少し落ちる感は否めません。中編3作とはいえ、全編手紙なので、文章が短く、あっという間に読了してしまって、物足りなさを感じます。まあ、その軽さを評価する方もいるでしょうけど、私は湊さんの長編の力作が読みたいですね。 | ||||
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