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スメラギの国
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スメラギの国の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.09pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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2000年から2005年にかけて幻冬舎・新潮社が主催していたホラー・サスペンス大賞第3回で、最終選考まで残ったものの落選した作品です。同年に「フクロウ男」がオール読物推理小説新人賞を受賞し、これが事実上のデビュー作とされているので、「スメラギの国」はそれ以前またはほぼ同時にできあがっていた小説と思います。 主人公の志郎はつらい生い立ちでしたが、現在は仕事も順調で恋人との結婚を控え、新居にも引越してやっと幸せをつかんだと感じていました。新居のアパートの前には草ぼうぼうの空地があり、そこも所有している大家さんに「あそこには近づかないように。白い猫を見かけるかもしれませんけど、絶対にかまわないようにして下さい」と忠告されます。おかしなことを言うといぶかしんでいた志郎は、ある日白く輝く猫を目撃します。 その猫は不思議な力でまわりの野良猫に影響を及ぼし、猫たちは知性とも言えるものを身につけていきます。ある日、新しい車を手に入れて有頂天になっていた志郎は白い猫の子供を轢いてしまい・・・。 あとがきの筆者が受賞を逃したことを惜しみ、作品を絶賛されていますが、個人的にはまず長すぎると思いました。恋人との甘いやり取りも猫との戦いも同じような描写が続くので、冗長に感じます。血みどろの凄惨なシーンが繰り返されますが、凄惨さも朱川氏の持ち味ではあるのでそのこと自体はどうこう思いません。が、かなり省ける部分があるのではないかと思いました。 また、話がストレートで、つまり原因があって事態が展開し予想通りにラストに突入していくというそのままで、後年の朱川氏作品に見られる見事なひねりや巧みな構成がなく、単調な感じがしました。けれど、これが最初の作品と思えば納得ですし、それを考えるとかなりの力作ではないでしょうか。 朱川氏のほのぼの系作品が好きな方にはあわないかもしれません。血を見るのがいやな方もダメかも。朱川氏はホラー系作品の方が好きという方は読んでおいて損はないと思います。 | ||||
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気に入ったこと? 読めて幸せ。 気に入らなかったこと? 普通に売ってないことかな。 猫や犬、人間 みんな幸せに生きていきたいだけ。 | ||||
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みんな批判が多いようですが(特に猫好きに)、猫と人との闘いという設定が 面白いと思った。 猫といえば、癒しやらかわいいというイメージなので、それをここまで崩してくれる 作者の頭の引き出しは、いつもながらに多いなぁと感じた。 スメラギとは、[皇]と表記し、天下を統治する天皇の意なんだそうだ。 確かにホラー的要素はあるかもしれないが、全体的に見たら感動モノだ。 特に並走して出てくる、村上さんの話は特に感動、みんなに読んでもらいたい内容である。 | ||||
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猫好きは絶対に読んではいけません。次々に倒されていく猫がどうしようもなくあわれです。 | ||||
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普通のサラリーマンの香坂志郎は、麗子との結婚を考えて引っ越しをする。 志郎は抜き差しならない事態に追い込まれる。 この話で存在感があるのはスメラギとルイだが、ジンゴローもいい。 | ||||
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極端に評価が低いようですが、恐らく猫好きの方はご立腹されるのでしょう。 特にそうでない方は、結構楽しめるのではとおもいます。 ただ、猫たちがどんどんスプラッタにお亡くなりになるので、そういうのが大丈夫であれば・・・。 かなり長編ですが、サクサク読めます。 スメラギという超常的な力を持つ不思議なネコがいて、このネコのもとで、 多くの猫が軍隊のように統率されて、色々と怖いことになっていきます。 貫禄あるデブネコがいい味だしていたり、スメラギの素顔も意外だったりして、最後まで飽きませんでした。 戦中の日本を比喩しているのかよくわかりませんが、ネコが非常に全体主義的で その辺はちょっと違和感ありましたが。 犬ならまだ分かるんですけどね。 | ||||
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うーん、気持ち悪い。 ホラーなんですけど、猫が題材なので気持ち悪いです。 後半が面白いらしいのですが、そこにたどり着く前に生理的に受け付けませんでした。 朱川湊人に期待しているホラーじゃないんですよねぇ。 なんとなく安直。 最後まで読めない作品、と言う事で星一つにしたいところですが、最後まで読んでいないので星二つ。 うちの奥さんからもすこぶる評判が悪かったです。 | ||||
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朱川湊人が大好きで、新しく文庫が出た!と飛び付きました正直、物凄く後悔しています。ファンタジックな表紙とタイトルからは想像しにくい、猫を残酷にいたぶるホラー小説です。書かれた時期も古く、朱川湊人ファンとしては満足の出来ない内容。残虐シーンを我慢してまで読むだけの価値があるかというと疑問です。 | ||||
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表紙とタイトルを見た大概の人同様、「綺麗な猫のファンタジーかな?」と 興味を持ったクチです。 結構厚めの本でしたが、文章が分かり易かったので、サクッと読めてしまいました。 帯とかで大まかな内容を把握していた為、猫を惨殺するシーンもあまり気にしない ようにして最後まで読んでみたんですが…正直、自分には そのシーン、そのエピソードに必然性はあったのかなあ?と感じてしまう箇所が 多かったです。主人公の志郎も、実際こんな目に遭ったらこうなるだろうなあと 言うリアルさはあって気の毒だったけど、主人公としては言い訳がましい男で 魅力に乏しく、感情移入出来ない性格でした。 子供を事故で失った上司との接点も甘く、全体には上手くまとめた感で 終わってるが、実はバラバラの話のつぎあわせ的な印象が残りました。 一番気になった点は、作者って猫好きと見せかけて嫌い?ってところかな(笑) 虐待シーンじゃなくても「アー死んだ!かわいそー♪」って楽しんでるのが 文章から伝わってくる気がしてしまうのが一番ホラーなところでした。 「親子の愛情」を掲げている割には死んでいったモノ達への愛情があまり感じられ なかったし、…うーんモヤモヤする〜 | ||||
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表紙は幻想的だったので、優しいファンタジー作品かと思ったら、 これが全くの見当違いで、恐ろしい話でした。 結婚間近の恋人にも話せない隠し事をもつ、主人公・志郎が、 ちょっとしたミスから、人間と同じ様な知恵を持つ猫たちの攻撃対象なってしまうお話です。 いろいろな悩みを抱えながらも頑張っていた志郎が、 我慢の限界で怒りを爆発させるシーンでは、人間の醜さが一気に表面に出て、 なんだか人を信用できない気分にさせられました。 また、次々と車で猫をひき殺す描写があまりに多く、 志郎ではないですが、読んでいるわたしもかなり落ち込みました。 猫好きの人にはお勧めできないかも。 ただサイドストーリーの、子どもを無くした父親が猫のおかげで立ちなおるシーンは、 感動的で涙ものです。 起承転結の”転”までは少し長く感じるかもしれませんが、 後半はあっという間です。 エピローグがちょっと蛇足に思え、締まりがなかったのが残念でした。 | ||||
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恋人の結婚を控えて新居に引っ越した志郎。そこは幽霊マンションが近くにあったりそして目の前の空き地もいわくありげだった…。人間の思考を持つ「新しい猫」と人間のお話。★朱川さんと言えば、もちろんホラーです。そしてこれもホラー。★猫って「化け猫」とかそういうちょっと怖いイメージもあるだけに、このお話はそれに結びついてゾクッとする部分がありました。★もちろん猫達の復讐劇の裏には、ちゃんとそれなりのワケがあるんですがね…。★ラストでスメラギの孤独な胸の内がシミジミと描かれていて…切ないです。★今まで朱川さんは短編ばかりでしたが、実は長編も魅力的です。 | ||||
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