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国境



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【この小説が収録されている参考書籍】
国境
国境 (講談社文庫)
国境 上 (文春文庫)
国境 下 (文春文庫)

国境の評価: 8.71/10点 レビュー 7件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.71pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全5件 1~5 1/1ページ
No.5:
(9pt)

国境の感想

シリーズ1作目はやや内容複雑に感じたが、2作目となるこの作品はシンプルでした。桑原のキャラも序盤から炸裂。その他登場人物も桑原のおかげで映えてる。桑原の意図する結果にはならなかったものの、ストーリーの結末は美しさもありました。いやー、おもしろかったです。

kmak
0RVCT7SX
No.4:
(9pt)

北の怖さが伝わるお話

二宮が疫病神と嫌う桑原にいつものパターンで引き込まれて北朝鮮まで行くことになる話の導入部も無理が無く
相変わらず物語の展開が上手い人だと思う。最後に次の資料を参考にしましたと北朝鮮関係の本がズラリと示されているように
この作家は徹底した掘り下げ方をする。しかし、物語そのものは金の奪い合いでありシノギのためには相手を出し抜くことしか
方法がない。云ってみればそんなドタバタ話しだけれどこれが面白い。北朝鮮での二人の行動もデティールがしっかりしているから
否が応でも緊迫感が増す。主人公の二人も調子よく無傷でスイスイ危機をかいくぐって行くというような都合の良い軽さはない。
二宮などはヤクザに捕まりボコボコにされることは何度もある。しかし、機転を利かせてそこを抜け出すのがつまりは金だ。
金を武器に人を動かし情報を集める、そんなシンプルな方法で裏側に潜む奴らに迫る二人。刑事の中川や死んだ親父の昔の彼女などが
重要な話を聞かせたりと、少し都合が良いがその辺は誰かが話さないと物語が先に進まないのでやむを得ない。
北朝鮮であったり産廃であったり詐欺師や乗っ取りの話しで出てくる金融や整理屋などの裏社会の話しもこの作家は詳しく調べて書いているので
より物語に深みが出る。そんな中イケイケヤクザの桑原と引っ張り回される二宮の笑える生き方と金への執着心。
舞台となるのはいろんな業界の裏の部分だけれど、この作家の筆の確かさはどれもスカッとしたエンターテインメントにしてしまう。
さて次はどれを読もうかとニヤニヤしている。

ニコラス刑事
25MT9OHA
No.3:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

国境の感想

まず一言おもしろい。
疫病神コンビがひょんなことから北朝鮮に潜入という舞台設定が素晴らしいです。
北朝鮮の内部描写の凄惨さに背筋を凍らされたかと思えば、
最高指導者を『パーマデブ』発言で笑わせる。(これ大丈夫なのでしょうか?)
このようなシリアスで緊張感のある展開を軽快な口調で緩和させるバランス感覚が絶妙です。
さらにラストも満足。
極上のハードボイルドエンタメ小説だと思います。

歌舞伎蝶
LMC3R9P9
No.2:
(10pt)

期待通り!!

シリーズ最高傑作と謳われている通り、パンパンに膨らんだ期待を裏切りません。舞台が北朝鮮というのも怖いもの見たさな感情を揺さぶりますね。映像化は難しいと思うけど、桑原=北村、二宮=濱田(ドラマ化された時、北村一輝はピッタリきたけど、濱田岳ってどうなん?って。ちょっと二宮の印象が変わってしまったが、これはこれで味がある)コンビの大暴れ、観たいなぁ。

青と碧
2I6G5F32
No.1:5人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

国境の感想

これは相当面白いです。前半の北朝鮮での冒険、後半の詐欺師、ヤクザが入り乱れての金の奪い合い。ノンストップのジェットコースターなので少し疲れますが、疫病神コンビの二人は疲れを知りません。北朝鮮や詐欺、ヤクザの実情は分かりませんので、リアリティーはともかく、圧倒的な筆力でねじ伏せられました。軽妙な関西弁の会話で読み易く、大長編を感じさせません。ラストも最高です。
間違いなく傑作、あまり読まれていないのが本当に残念。滅多に付けない10点献上します、おススメです。

なおひろ
R1UV05YV

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