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ロウフィールド館の惨劇



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【この小説が収録されている参考書籍】
ロウフィールド館の惨劇 (角川文庫 (5709))

ロウフィールド館の惨劇の評価: 7.67/10点 レビュー 3件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.67pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(5pt)

惨劇への道程

本書の冒頭で全ての結末が明かされ、それに至るまでの経緯を全てを知っている俯瞰した視点から語られる文章を読者は読んでいくことになる。もしあの時あれこれしていれば(していなければ)、ユーニス・パーチマンはロウフィールド館に住む一家を惨殺することにはならなかったのに…というような神にでも選ばれたかのような視点からの文章が面白さであり、辟易もしました。というのもカヴァデイル一家の岐路に立たされた時の選択と、惨劇の強い因果関係が見出せなかったので…

識字できないユーニスが、文字にとらわれる度に激しい憤りに満ちる様子が丁寧に描かれていましたが、それが発展し殺意に至るまでの描写があっさりしすぎていたかなと思いました。

陰気な私は地球を回さない
L1K3MG03
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

ちょっとしたことで惨劇が起こりました

初ルース・レンデルでしたが名作の呼び声が高いことを理解できました。 もう少し訳がスムースであればなと思いました。

わたろう
0BCEGGR4
No.1:
(9pt)

“怪物”は実に身近なところに潜んでいる。

これが噂の、という期待感で臨んだ本書。
冒頭の有名な一文から全てを聖ヴァレンタイン・デイの惨劇へと収斂させていく手並みは見事。日常の、本統に何気ないアクシデント、例えばTVの故障などが文盲であるユーニスにとって狂気へ駆り立てる一因となっていく事を実に説得力ある文章で淡々と述べていく。そして事件後の真相に至る経緯も、事件前に散りばめられた様々な要素が、単純に真相解明に結びつかない所が面白い。
運命を弄ぶレンデル、そして“怪物”を生み出したレンデルに拍手を贈りたい。

Tetchy
WHOKS60S

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