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呪縛の家



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呪縛の家の評価: 5.00/10点 レビュー 2件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点5.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(7pt)

いろんな意味で70年近く前だから許される作品

1950年発表の神津恭介シリーズ第二作目(三作目とも)
過去、信仰の力を持って富と財をなした一癖も二癖もあるような人物ばかりの旧家で、血塗られた予言に見立てられながら連続殺人事件が起こるという
どちらかと言えば横溝御大のようなカラーの、それ以上にカーやヴァン・ダインからの影響が多分に感じられる作品ですね。

犯人に翻弄されるように、舞台に居合わせながら次々と殺人を許してしまう神津が正直ふがいないです。
連続殺人を防ぐことが出来ない探偵というのは金田一耕助もそうですし、ある意味お約束ではあるのですが、神津はなまじ完璧超人の格好いいキャラクター像を与えられているだけに、かえって情けなく見えてしまうのが否めません。

また、読者への挑戦文が挟まれる作品ですが、もはや挑戦というより挑発的な文章で
「わからないって?困りますね、そんな勘が悪くちゃ」とか「ここまで書いてわからないようじゃ、頭がどうかしています」とか今の作家がやったら冗談でも許されないレベルで酷いです(笑)
あと当たり前のように『グリーン家殺人事件』の犯人の名前挙げるのも酷いです。(私は幸い向こうを先に読んでたけど)

いろんな意味で1950年という時代だから許されているような作品で、いろいろ物申したい部分はありますが、今じゃとても読めないという意味では面白い作品でした。

▼以下、ネタバレ感想

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マリオネットK
UIU36MHZ

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