室町時代、蘆屋道満の子孫として民と暮らす陰陽師兄弟。

ホットプルームによる海底隆起で多くの陸地が水没した25世紀。人類は未曾有の危機を辛くも乗り越えた。

1943年6月、上海。

現代社会崩壊後、陸地の大半が水没した未来世界。

1934年上海。「魔都」と呼ばれるほど繁栄と悪徳を誇ったこの地に成功を夢見て渡ってきた日本人の青年・吾郷次郎。

彼は空への憧れを決して忘れなかった―長篇『華竜の宮』の世界の片隅で夢を叶えようとした少年の信念と勇気を描く表題作ほか、人の心の動きを装置で可視化する「マグネフィオ」、海洋無人探査機にまつわる逸話を語る「ナイト・ブルーの記録」、18世紀ロンドンにて航海用時計

火星治安管理局の水島は、バディの神月璃奈とともに、凶悪犯ジョエル・タニを列車で護送中、奇妙な現象に巻き込まれ、意識を失った。

少女を救えるのは「魔物」だけ。

絢部あかりが売り子をしている老舗の和菓子店“福桜堂”神戸支店。

これまで僕は自分の書いたものを奇書と思ったことはないのだが、今回ばかりは堂々と奇書を自任してもいいかもしれない。

一九三九年、上海。激化する日中の対立関係。

数えで12歳となった白菊丸は、今日、母と離れ寺へと入る。

陸地の大部分が水没した25世紀。

「新地名に隠された危険な旧地名」や「伝承や神話に登場する怪物の正体」などの「災害伝承」講義が人気の異色の民俗学者・桜咲竜司。

有栖川有栖、平山夢明、澤村伊智、上田早夕里、斜線堂有紀、芦花公園ら、稀代の短篇巧者１６名が書下ろし競演！　いまホラー界とSF界でもっとも注目されるテーマ・アンソロジー最新刊！　鉄道から人力車、潜水艇まで、さまざまな乗物をめぐる怖ろしくも妖し

四国の山奥にある小さな村。そこには奇妙な仏像があり、大切に祀られていた。

家主の商売が傾いて、お美羽が仕切る長屋が売りに出されてしまう。しかも買い手に名乗り出たのは金しか頭にない悪名高き商人。

札幌市近郊の町、荏原市で発生した女子大生殺人事件。

小さな炭坑町に水文学者を名乗る男がやってくる。

いまや真朱の街は、妖怪“濁”が持つ無数の腕によって完全に包囲されていた。人々の憎悪を糧に強大化し続ける“濁”。

なぜ彼は、工作員として日本に潜伏したのか―― ミステリの名手による新たな挑戦。

牛鬼と死闘を演じ、かまいたちの風鎌を土に還した男。拝み屋・播磨遼太郎は、真朱の街の妖改たちにとって最も警戒すべき敵だ。

絶世の美女にして全身に百の眼を持つ妖怪・百目。彼女の探偵事務所は、妖怪と人間が共存する“真朱の街”にある。

本物の“贄”は誰かーーいきなり文庫の比嘉姉妹シリーズ短編集第3弾! 怖いのにおもしろい! 大人気比嘉姉妹シリーズ、短編集第3弾!

※小松左京賞作家の新境地！※ 坂の上の洋菓子店へようこそ――。

旅籠屋の舟吉に用心棒をしてほしいと頼まれた浪人の九郎兵衛。商人殺しの下手人の疑いがある若い僧に狙われているというのだ。

異端の民俗学者にして探偵――桜小路光彦登場! 海堂財閥の創始者・右近の異様な遺言。

捜査一課の浅野康長が細川春菜に捜査の応援を頼んだ殺人事件は謎めいていた。凶器は万年筆。

1930年、ロンドン。名探偵レイチェル・サヴァナクには、黒い噂がつきまとっていた。

人類がテクノロジーの力によって「半神」に進化した近未来、 天使たちは神を狙う悪魔との決戦に備えていた。

ミステリ界の旗手が仕掛ける本格頭脳バトル小説! 射守矢真兎(いもりや・まと)。女子高生。

本格ミステリ大賞受賞の鬼才が仕掛ける、空前絶後の推理迷宮。 精神科医の象山は家族を愛している。

宇宙進出、木星開発、人体改造…。木星の宇宙ステーションを襲うしなやかなるテロリストの牙。

武士が護るべきは、主君か、家族か。

江戸に名探偵、参上! 石見国で藩を揺るがす陰謀に巻き込まれてしまった永見功兵衛。

203X年3月、JAXA公募幹部として航空自衛隊宇宙作戦群に所属する加瀬修造三等空尉は、衛星とデブリの異常機動を観測する――

赤道直下の熱帯雨林、地上四十メートルの林冠部が〈カナピウム〉と名付けられた未来。

東京五輪プレマラソンで大規模な爆破テロが発生。救急救命士の向井圭吾は地獄絵図と化した現場で救助活動にあたる。

ハードボイルド界のトップランナー・大沢在昌の人気シリーズ 〈ボディガード・キリ〉最新刊 対象:岡崎紅火(べにか)、女子大学院生。

神戸にあるフランス菓子店“ロワゾ・ドール”に、西富百貨店の武藤という男性が訪れた。

キャンプ場から出られなくなる未知の恐怖。

直木賞作家の珠玉にして衝撃のデビュー作! 旗本の息子だが、ゆえあって家を出て町に暮らし、歌舞伎・森田座の笛方見習いをしている遠山金四郎は、朝帰りの日本堤田んぼで、女の骸を見つけた。

平安怪奇ロマン「暗夜鬼譚」のオールスター(綺羅星)がてんやわんや(群舞)する爆笑短編4連発! 怪事件&珍事件のオンパレード!

ミステリの名手・紺野天龍が描く、「もう一つの《デスゲーム》」。

1959年ニューヨーク。 ハーレムにある中古家具店で働く アフリカ系アメリカ人のレイ・カーニー。

紫式部、あなたが書くのよ。 あの史上最高の物語を――!! 大学院生の藤原弥生は『源氏物語』が大好き。

町の嫌われ者リジーが顔をつぶされて殺された。犯人は因縁のある人気インフルエンサーか行方不明の夫か。

わたしはイングランドのバースにある、初版本協会のキュレーター。

昭和63年、広島。所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上とコンビを組むことに。

1945年7月、ナチス・ドイツの敗戦で米ソ英仏の4カ国統治下におかれたベルリン。

この仕事は、誰かがやらなければいけない。 目の前の患者を救うことを、分け隔てなく。

淡路島で母を看取った百花。満月の夜、散歩に出かけると、閉まっているはずの遊園地に見知った猫が入っていき……。

事故か、殺人か――彼女のメスは、死体が見た最後の風景を蘇らせる。 京都府警に持ち込まれた傷害致死事件。

憧れの家庭教師だった真壁が結婚を前に脅されていることを知り、僕は尻込みする彼にかわり探偵事務所に調査を依頼。

ミステリの最前線で活躍するスター作家が各々の趣向を凝らした珠玉の6作を一気読み! 驚きも面白さも絶対保証の豪華アンソロジー。

遥花は、奔放なふたごの姉・美月に複雑な思いを抱いていた。常に比べられることへの反発―。