誰も“透明な存在”になんかさせない。“幸せそうな若い女”を狙って刺され、ＳＮＳから消えた優里亜。

完全民間宇宙旅行のモニターツアーで、念願の宇宙ホテル「星くず」についた途端みつかった死体。

大御所ミステリ作家の宮内彰吾が、癌の闘病を経て61歳で死去した。

東京の地下には地獄が眠っている。進化し続ける異才が放つ新時代のホラー。

東京の片隅、小さな二階建ての一軒家。

転校生の白石要は、少し不思議な青年だった。背は高いが、髪はボサボサでどこを見ているかよくわからない。

亜紗は茨城県立砂浦第三高校の二年生。顧問の綿引先生のもと、天文部で活動している。

転校生の里香は、クラスで浮いていた彩名と仲良くなるが、徐々に彼女の束縛がエスカレートする。

十七歳の夏、親もとを出て「黄色い家」に集った少女たちは、生きていくためにカード犯罪の出し子というシノギに手を染める。

その女は愛する男を殺し、陰部を切り取り逃亡した―― 脚本家の吉弥は、少年時代に昭和の猟奇殺人として知られる「阿部定事件」に遭遇。

救えるはずの事故で兄を亡くした青年・ハルオは、贖罪の気持ちから救助災害ドローンを製作するベンチャー企業に就職する。

遊廓「墜月荘」で暮らす「私」には、三人の母がいる。孔雀の声を真似し、日がな鳥籠を眺める産みの母・和江。

前代未聞「二児同時誘拐」の真相に至る「虚実」の迷宮！真実を追求する記者、現実を描写する画家。

ほどいてつないで私はもう一度踏み出せる。

認められたくて、必死だったあいつを、お前は笑えるの？　青山の占い師、80億円を動かすトレーダー、ロレックス・デイトナを巻く漫画家……。

原点回帰にして到達点。

過去のブログ記事が炎上中のラーメン評論家、夢を語るだけで行動には移せないフリーター、もどり悪阻とコロナ禍で孤独に苦しむ妊婦、番組の降板がささやかれている落ち目の元アイドル……いまは手詰まりに思えても、自分を取り戻した先につながる道はきっとある。

山岳×青春×ミステリ、最大級の感動作 写真家として活動する藤谷緑里はアラスカに向かっていた。

殺人犯を見つけてはならない。それが、わたしたちに課された戒律だった。

友達もいない、恋人もいない、将来の希望なんてもっとない。

ミステリ界の旗手が仕掛ける本格頭脳バトル小説! 射守矢真兎(いもりや・まと)。女子高生。

9人のうち、死んでもいいのは、ーー死ぬべきなのは誰か? 大学時代の友達と従兄と一緒に山奥の地下建築を訪れた柊一は、偶然出会った三人家族とともに地下建築の中で夜を越すことになった。

ついに封印を解かれたのは、著者初の「ノワール小説集」。

コロナ禍がもたらした、幾つもの「こんなはずじゃなかった」。

「あんたは、俺から花をもらってくれるのか」 虫も殺せぬ優男、結婚詐欺師……？ 77歳で孤独死した老人の、誰も知らない波瀾に満ちた意外な人生とは？ 『52ヘルツのクジラたち』町田そのこの新作は、一人の男と美しい花を巡る物語。

外回り中の営業部長・山縣泰介に緊急の電話が入った。

5階建ての新築分譲マンション、アドヴァンス・ヒル。

誘拐犯に仕立て上げられた自殺志願者たちの運命は。

超絶技巧の騙し本(ミステリ)。 *注意! この短編集はすべての短編に叙述トリックが含まれています。

横濱で知らぬ者なき富豪一族、檜垣澤家。当主の妾だった母を亡くし、高木かな子はこの家に引き取られる。

『完璧な母親』著者が放つ慟哭のミステリー 北関東の前林市で平凡な主婦として幸せに暮らしていた水野いづみの生活は、息子の大樹が連続殺人事件の容疑者に間違われて事故死したことによって、一変する。

蝶が恋しい。蝶のことだけを考えながら生きていきたい。

メルボルンの若手画家が描いた一枚の「絵画」。日本へ渡って三十数年、その絵画は「ふたり」の間に奇跡を紡いでいく。

千葉県松戸市の結婚相談所でアドバイザーとして働くシングルマザーの平山亜紀は、仕事で顧客とトラブルを起こして以降、無言電話などの嫌がらせに苦しめられている。

謎と秘密を乗せて、今、長い航海が始まる。

地方に暮らす仲良し五人組は高校卒業と同時にそれぞれの道を歩んだ。

『くもをさがす』の西加奈子が贈る、8つのラブレター。 この本を読んだあと、あなたは、きっと、自分の体を愛おしいと思う。

東北地方の書店に勤めるものの、うまくいかず、仕事を辞めようかと思っていた樋口乙葉は、ＳＮＳで知った、東京の郊外にある「夜の図書館」で働くことになる。

事故に遭って陸上競技をあきらめた圭祐は、ひょんなことから放送部に入部する。

つまらないいつもの風景の中、突然カラスが言った。 「ヨコヤマさん。

2010年10月。宮城県の港町に暮らす高校2年生の小羽は、統合失調症を患う母を介護し、家事や看病に忙殺されていた。

あなたと生きる、その痛みごと。

余計なことは喋らない。上司から疎まれる。

『きみの長靴でいいです』 天才ファッションデザイナー・灰羽妃楽姫は、二八歳の誕生日プレゼントに、ガラスの靴を受け取った。

令和再注目の小説家・斜線堂有紀が描く、5つの地獄の恋路。

児童養護施設で育った元不良の翔太は先輩の誘いで「カタラ」という会員制バーの従業員になる。

圧倒的筆致で天才の青春を描いた野性時代フロンティア文学賞受賞作、文庫化 圧倒的「数覚」に恵まれた瞭司の死後、熊沢はその遺書といえる研究ノートを入手するが――冲方丁、辻村深月、森見登美彦絶賛!選考委員の圧倒的評価を勝ち取った、第9回野性時代

警察の介入が一切なく、偽造パスポートでもグレネードランチャーでもルームサービスでお届け可能な犯罪者御用達ホテル。

「ただ私は戦闘機という機械に乗りたかっただけで、その戦闘機の飛ぶ空が“護国の空”だったのです」少年は、空を夢見、そして空へ羽ばたく。

殺し屋シリーズ最新作。世界で最も不運な殺し屋、ふたたび!! あの世界で一番不運な殺し屋が、また騒動に巻き込まれる――。

鄙びた港町にある銭湯、みなと湯は地元で暮らす昭和世代にとっての密かな憩いの場だ。

僕は三年前に小学校の教員を辞めた。 昼間の世界から逃げ込むようにして就いた夜勤の警備員の仕事。

――ほんの数回会った彼女が、人生の全部だった―― 古びた団地の片隅で、彼女と出会った。彼女と私は、なにもかもが違った。

日本推理作家協会賞(短編部門)受賞後第一作! 2001年、長らく手付かずだった戦前の名家・旧紫峰邸の敷地内から発見された二つの白骨死体。

満場一致のメフィスト賞受賞作にしてデビュー作がいよいよ文庫化。

だれも列からは逃れられない――。