罪や不安を嗅ぎ取る能力を活かしスウェーデンの税関で働くティーナはある日、虫の孵化器を持った不思議な男と出会う。

青山墓地で発生した幼女惨殺事件。その被告人は、独房で奇妙な独白を始めた。

地球上の全生命滅亡まで30年……。

暗殺者グレイマンことジェントリーは、依頼を受けてアルジェリアのトルコ大使館へ潜入した。

この祝祭の真実は、禁忌。ポップなのにねっとり不気味な民俗学カルトホラー 失敗続きの就職浪人生・島本笑美。

現世から冥界へ下っていく道を、古事記では“黄泉比良坂”と呼ぶ―。なだらかな坂を行く私に、登山姿の青年が声をかけてきた。

「おまえは悪魔の申し子だよ」狂信的な母、スクールカーストの最下層…悲劇はその夜、訪れた。

1945年のバルセロナ。

あなたと共にいることを、世界中の誰もが反対し、批判するはずだ。

オーストラリアで働くノルウェー人女性が死体で見つかり、オスロ警察の刑事ハリーは捜査協力のため、単身シドニーに赴く。

何でも売っている不思議な市場「夜市」。幼いころ夜市に迷い込んだ祐司は、弟と引き換えに「野球選手の才能」を手に入れた。

1958年の夏。

―この物音は、何か可怪(おか)しい。 何かが畳を擦る音、いるはずのない赤ん坊の泣き声。

オスロの山中で見つかった六歳の少女の首吊り遺体。

雨交じりの風が吹く、十月のレイキャヴィク。北の湿地にあるアパートで、老人の死体が発見された。

刑事クルト・ヴァランダー59歳、娘のリンダも、同じ刑事の道を歩んでいる。そのリンダに子供が生まれた。

英国カンブリア州に点在するストーンサークルで次々と焼死体が発見された。

村人たちはそれぞれに凶器を握り締めた。「屍鬼」を屠る方法は分かっていた。

ノースカロライナ州の湿地で青年の遺体が見つかる。村の人々は「湿地の少女」カイアに疑いの目を向ける。

北島早苗は、ホスピスで終末期医療に携わる精神科医。

妻子を愛する42歳の平凡な会社員、本間は、出来心で始めた「出会い系」で「リカ」と名乗る女性と知り合う。

短編ミステリの名手スレッサー。初邦訳の怪盗ルビイものを含む21編。

ホワイトハウスの暗い内懐に存在する、超危険人物が記された極秘名簿“暗殺リスト”。

風が吹き荒さぶ中、闇を裂いてトラックがやってきた。運転する商人は葡萄酒を運んでいると主張する。

宗教象徴学者ラングドンは、スペインのグッゲンハイム美術館を訪れていた。

一本のビデオテープを観た四人の少年少女が、同日同時刻に死亡した。

「ナイフの使い手だった私の祖父は十八歳になるまえにドイツ人をふたり殺している」作家のデイヴィッドは、祖父のレフが戦時下に体験した冒険を取材していた。

ある激しい雪の夜、一人の男がストックホルム郊外の鉄道線路沿いで保護された。

『制裁』『ボックス21』『死刑囚』に続く 北欧の傑作ミステリ！　冬の朝、43人の子供が市内に突然現れた。

干上がった湖の底で発見された白骨。頭蓋骨には穴があき、壊れたソ連製の盗聴器が体に結びつけられている。

1963年、世紀の暗殺事件の秘密に近づきすぎた悪党(ギャング)がいた―― ハメット賞受賞作。

フルダ・ヘルマンスドッティル、六十四歳。

大学生のジョーは、授業で身の回りの誰かの伝記を書くことになった。

すべてのページに驚きと感動があふれる、いまだかつてない短編集! ホームズがSFに? ベイカー街に住む偉大な探偵が遭遇した緑の血が飛び散る殺人事件の顛末を描くヒューゴー賞受賞作「翠色の習作」の他、空前絶後の想像力を駆使した、鬼才ゲイマンの魅

『あれ』と呼んでいる謎の存在と闘い続けてきた拝島時子。『裏返さ』なければ、『裏返され』てしまう。

「隠れ場所にはうってつけだろう」――大金と銃を持ったその男がやってきたのは、少数民族サーミ人が住まうノルウェーの北部。

カペスタン率いる特別捜査班に舞い込んだ今度の事件の被害者は、なんと彼女の義父だった。

車いす生活者のフィンが越してきたニュージーランド最南端の町。そこでは26年前に少女失踪事件が起きていた。

歴史学者の卵マックスは、恩師からセント・メアリー歴史学研究所での勤務を紹介される。

ミステリ作家の「私」が住む“もうひとつの京都"。その裏側に潜む秘密めいたものたち。

空には暗雲がたれこめ、気温は下がりつづける。目前には、植物も死に絶え、降り積もる灰に覆われて廃墟と化した世界。

「私がヴァンパイアとなったのは、25歳の時、1791年のことだ…」彼はそう語りはじめた。

ジョニーとサムが殺しの容疑をかけられた!災難続きの二人の運命やいかに! おしゃべり時計をめぐる謎に迷探偵が挑む。