夏の日の夕方、多摩川沿いを血まみれで歩いていた女子大生・聖山環菜が逮捕された。

「こんにちは、章子。私は20年後のあなた、30歳の章子です。

だからこそ潜るのだ。誰も潜らないから、誰かが潜らなければいけないのだと信じる。

聖母が死んだ。 薬物や性暴力によって心的外傷を負った女性たちのシェルター「新アグネス寮」で発生した火災。

「お遍路さん」を迎える場所として道後温泉にある架空の宿「さぎのや」。

聖者なのか、偽善者か?「悼む人」は誰ですか。

離婚の危機を乗り越えた岩見家だったが、娘・花奈のお受験や、夫・俊平の実家のある町田への引っ越し話を巡って、夫婦仲はぎくしゃくしている。

再会は地獄への扉だった。十七年前、霧の霊峰で少年たちが起こした聖なる事件が、今鮮やかに蘇る―。

凄惨な連続殺人が発生した。独り暮らしの女性達が監禁され、全身を刺されているがレイプの痕はない。

突如ダムが決壊し、濁流が町を呑み込んだ。

僕たちはやり直せるのか。騙され苛まれて立ち尽す無気力の荒野に、陽はまた昇るのか。

ささやかでありふれた日々の中で、たとえどんなに愛し合っていても、人は知らずにすれ違い、お互いを追いつめ、傷つけてしまうものなのか…。

ドラマ化原作。

高校教師・巣藤浚介は、恋人と家庭をつくることに強い抵抗を感じていた。

誰もが容疑者。誰もが当事者。

一級建築士の青瀬は、信濃追分へ車を走らせていた。望まれて設計した新築の家。

一家離散によって幸せな生活を失った女子高生の真由。義父の虐待から逃れ、街で身を売るリオナ。

関東のはずれの町に暮らす高校生、ワラ、ディノ、タンシオ、ギモ、テンポ、リスキ。

宮沢賢治は祖父の代から続く富裕な質屋に生まれた。

結婚は打算から始まり、見栄の衣をまとった。憧れのタワーマンションに暮らす若い母親。

中学時代、駅伝で全国大会を目指していた圭祐は、あと少しのところで出場を逃した。

静岡のゴミ屋敷の焼け跡から、3年前に東京で失踪した若い女性の遺体が見つかった。

夫婦になること。夫婦であること。

四十七点の版画と七つの物語。

【第２９回　山本周五郎賞受賞作】 善意は、悪意より恐ろしい。

三年間もセックスレスじゃなかったら―大人の恋愛と官能の世界。

捜査のためなら、俺は外道にでもなる。

無二の親友は確定死刑囚だった――。司法の裁きと救済の意味を問う、哀切の社会派ミステリ! 囚人に仏道を説く教誨師の顕真。

横浜で、ミッション系のお嬢様学校に通う、野々原茜(のの)と牧田はな。

記者は一度は未知の扉を開けるものだ。

屈折した愛のカタチ―― 闇を持つ者たちが交錯する 心理サスペンスの極北! 奨学金を利用し、六本木のクラブで働く大学4年生、圭子。

サラダ工場のパートタイマー、野菜生産者、学校給食の栄養士は何を見たのか? 会社の不祥事で故郷に逃げ帰ってきた元広告塔・栄実、 どん詰まりの地元農業に反旗を翻した野菜生産者・剛、 玉の輿結婚にやぶれ栄養士の仕事に情熱を傾ける聖子。

五歳のとき双子の妹・毬絵は死んだ。生き残ったのは姉の雪絵―。

川本麻由はかつての恋人によるDVで心に傷を負い、生きることに臆病になっていた。

待望の合田雄一郎シリーズ、 7年ぶりの最新作! 池袋のアパートで交際相手に撲殺された女性。

小さな喫茶店を営む女性が殺された。 加賀と松宮が捜査しても被害者に関する手がかりは善人というだけ。

愛も夢も奪われた。残されたものは、生きのびる意志だけだった。

親子の救済、老人の覚醒、過去の自分との出会い、仲良しロボットとの別れ……淡く美しい希望が灯る。

刑事たちの執念の捜査×容疑者の壮絶な孤独――。犯罪小説の最高峰、ここに誕生! 東京オリンピックを翌年に控えた昭和38年。

俺たちは踊れる。だからもっと美しい世界に立たせてくれ！　極道と梨園。

コンクール入賞者ツアーのはざま、亜夜とマサルとなぜか塵が二人の恩師・綿貫先生の墓参りをする「祝祭と掃苔」。

一九七四年生まれの二人の「陽子」。

三十二歳独身、声優になる夢に破れた未來は、入院した祖母を元気づけるため祖母の故郷、台湾・台南市を訪れる。

「宮部みゆき流ハードボイルド」杉村三郎シリーズ第5弾。

もう一度だけ亡くなったあの人に会えるとしたら、あなたは何を伝えますか? 死者との再会を叶える使者「ツナグ」。

新宿署の刑事・鮫島は、捜査中に北新宿のヤミ民泊で男の銃殺死体を発見した。

女優の弓香の元に、かつての同級生・理穂から届いた故郷での同窓会の誘い。

直木賞受賞第一作! すれ違う大人の恋愛を繊細に描く、全六篇の作品集。

孤高の検事の気概と執念を描いた、心ふるわすリーガル・ミステリー! 検事・佐方貞人は、亡くなった実業家の書斎から高級腕時計を盗んだ罪で起訴された男の裁判を担当していた。

2022年、雪と氷に閉ざされた北方領土の離島。

超大型台風接近中の日本。国際空港の入管で突如11人が別室に連行された。

新油田開発利権争いの渦中で起きた射殺事件。AN通信の鷹野一彦は、部下の田岡と共に、その背後関係を探っていた。

『出版禁止』でミステリー界を瞠目させた長江俊和氏。

一番近くにいるのに 誰よりも遠い。 海釣りに出たまま、二度と帰らなかった夫。

逼迫した戦況を一変させるという陸軍の軍事機密「カンナカムイ」をめぐり、 軍需工場の関係者が次々と毒殺される。

200余篇の生と死と愛の物語。