国民的女優ローレルが少女時代に目撃した、母をめぐる恐ろしい出来事。

1913年オーストラリアの港に、小さなトランクとともに取り残されていた少女ネル。トランクには、お伽噺の本が一冊。

リンダ・ヴァランダー、まもなく30歳。

コペンハーゲン警察の特捜部Qは未解決事件を専門とする部署だ。ある日ここに一本の電話が入った。

膨大な犠牲者を出して、大戦は終わった。 真面目な青年アルベールは、戦争で職も恋人も失ってしまう。

ゆうべ、またマンダレーに行った夢を見た―この文学史に残る神秘的な一文で始まる、ゴシックロマンの金字塔、待望の新訳。

ロンドン近郊の小さな港町フラックスボローの名士、新聞社社主グウィル氏が十二月のある夜感電死する。

どうしてこんな物語を思いつくのか見当もつかない。そんな小説はお好きか。

共同経営者ハクストンの死は、他殺だった。

ヘレンは恐ろしくなって、台から電話を払い落とした。友人だというその女の声は、はじめ静かで、ほほえんでいた。

ドラッグ漬けの夫と横暴な義父。シェリーは息子の養育権をめぐって闘うことに。

前妻、現夫人、フィアンセ、それに愛人――人気絶頂のコラムニストをとりまく四人の女性。

ふだんは平和なドイツの田舎町で、殺人事件発生。だが殺された食品開発技術者の周囲からは、動機も容疑者も浮かばない。

同僚アダムズの不正行為に気づき怒りに駆られた大学講師パットは帰宅しようとした同僚を追跡、詰問したあげく殴られて大怪我を負う。

ブレアトン女子学院に勤めて五週間の女性教師フォスティーナは、突然理由も告げられずに解雇される。

【英国各紙誌で絶賛された最高のスパイ小説登場! 】 〈泥沼の家〉と呼ばれるその部署は、英国情報部の最下層だ。

出版社社長の邸宅で開かれたパーティーで、人気作家エイモス・コットルが、余興のゲーム“幽霊の2/3”の最中に毒物を飲んで絶命してしまう。

娘は自分に巨額の財産があることも、両親が本当は事故死したのではないことも知らなかった。

西インド諸島を発つ日、わたしは存在しない庭師から手紙の代筆を頼まれた。

初めはよくある事件に思えた。まだ若い主婦の、突然の失踪。

イギリス南部ののどかな自然に囲まれた村、イースト・リート。

目撃者の前で、少年が開けた荒野から忽然と消えた人間消失事件と、密室殺人――スコットランドを舞台に、名探偵ウィリング博士が不可能犯罪に挑む謎解きの傑作。

遺産を相続し、不慮の事故から回復したのを契機に、職を辞して亡母の故郷クリアウォーターへと移住したハリー・ディーン。

英国ミステリ史上、ひときわ異彩を放つ重鎮ブランド。本書には、その独特の調理法にもとづく16の逸品を収めた。

奇抜な言動と悪趣味ないたずらで、周囲に騒動をもたらす美女クローディア。

病弱な夫を殺して、金と自由を手に入れようとした美貌の若妻。

カリブの島国に流れついたスターク青年は、死んだ通信社の記者が遺した手がかりを追いかけるうち、さらなる死体と遭遇する──マクロイが創造した二大探偵が共演する異色の快作。

売春婦殺害の疑いがある男に拉致監禁されてしまったコニー。

十年前に起きた二重殺人事件は、きわめて単純な事件だったと誰もが信じていました。

ある夜、自宅近くのたばこ屋でウィリングが見かけた男は、「私はベイジル・ウィリング博士だ」と名乗ると、タクシーで走り去った。

匿名の電話の警告を無視してフリーダは婚約者の実家へ向かうが、その夜のパーティで殺人事件が起こる。

“不運な屋敷”―ロンドンの高級住宅街メイフェアの、ある屋敷はそう呼ばれていた。

銃撃戦で相棒を失い自らも重傷を負った刑事スコット。心の傷を抱えた彼が出会った新たな相棒はシェパードのマギー。

公営アパートで男が肘掛け椅子に座ったまま死んだ。

アメリカ随一の女流本格作家マクロイによる、趣向と技巧を凝らす短篇集が文庫化。