かつて炭鉱で栄えた離島で、小学校の養護教諭であるセイは、画家の夫と暮らしている。

夫に支配される人気作家・柚。先が見えない三流大学三回生の航大。

最愛の娘を殺した母親は、私かもしれない。

「身勝手な女」と呼ばれたって一ミリも後悔なんかしないわ。 照子と瑠衣はともに七十歳。

出版社勤務の沙羅は40歳を過ぎ、かつて妊娠中絶した相手の川島と再会。それ以来、子供が欲しくてたまらなくなってしまった。

このページをめくれば、あなたはこれまでの人生の全てを失うかもしれない。

ママはいいわよべつに、刑務所に入ったって 小料理屋の女主人百々子七九歳と若い頃から女が切れない奇妙な魅力をもった七つ年下の夫。

誰かと生きるって、こんなにも孤独――。 長年連れ添った配偶者が、過去に大罪を犯していたら。

離婚した杉村三郎は私立探偵事務所を設立。

ビール会社の営業課長、明良。部下からも友人からも信頼される彼の家に、謎めいた贈り物が?都議会議員の夫と息子を愛する篤子。

ナオミとカナコの祈りにも似た決断に、やがて読者も二人の“共犯者”になる。望まない職場で憂鬱な日々を送るOLの直美。

「姦通」していた男女が熊に殺された—。

「さて、同窓会を下記のとおり開催することとなりました。

大丈夫、会いたいと強く願えば、きっと会える――。

昭和を彩る歌謡曲を題材に生れた小説たち。「時の過ぎゆくままに」「小指の想い出」など名曲が鮮やかに甦る珠玉の短編集。

女優の弓香の元に、かつての同級生・理穂から届いた故郷での同窓会の誘い。

警察官を定年退職し、妻と共に四国遍路の旅に出た神場。

二十五年前に家族を捨てて出ていった父親が突然戻ってきた。妻と娘夫婦が経営する八ヶ岳の麓の園芸店へ。

朝霞、新座、志木。家庭を持ってもこのへんに住む元女子たち。

短篇の名手が、深遠なカタルシスを紡ぎ出す。

両親を事故で失くしたみさきは19歳で美術教師の夫と結婚した。それから4年。

三年間もセックスレスじゃなかったら―大人の恋愛と官能の世界。

昭和十年、春。数えで二十歳、女子学習院に通う笹宮惟佐子は、遺体で見つかった親友・寿子の死の真相を追い始める。

都内で働く広太は、合コンで知り合った桃美とスノボ旅行へ。

ヤクザ、ホステス、不動産業者、町の出納室長。欲望と思惑は複雑に絡み合い、互いを取り返しのつかない地点へと追い詰める。

由美子たち四人には、強烈な同級生がいた。正義だけで動く女・範子だ。

一番近くにいるのに 誰よりも遠い。 海釣りに出たまま、二度と帰らなかった夫。

夏の日の夕方、多摩川沿いを血まみれで歩いていた女子大生・聖山環菜が逮捕された。

天才ギタリストの蒔野(38)と通信社記者の洋子(40)。

八歳の女児が乗用車に撥ねられ死亡する。運転手は不起訴処分になるが、そこには罪深い大人たちの様々な打算が働いていた。

小説家・萱野千紘の前にあらわれた編集者・柴田は悪魔のような男だった―。過去に性的な傷をかかえる女性作家。

埼玉県行田市にある「こはぜ屋」は、百年の歴史を有する老舗足袋業者だ。

横浜で、ミッション系のお嬢様学校に通う、野々原茜(のの)と牧田はな。

逆境にもめげず簡単ではない現実に立ち向かい非日常的な出来事に巻き込まれながらもアンハッピーな展開を乗り越え僕たちは逆転する!無上の短編5編(書き下ろし3編)を収録。

一級建築士の青瀬は、信濃追分へ車を走らせていた。望まれて設計した新築の家。

ちっちゃい赤ん坊だった準子が嫁に行くんだぞ――男手一つで育てた娘を嫁がせる「結婚しようよ」。

36歳未婚女性、古倉恵子。大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。

黄色いアサガオだけは追いかけるな―。この世に存在しないはずの花をめぐり、驚愕の真相が明らかになる長編ミステリ。

専業主婦の小夜子は、ベンチャー企業の女社長、葵にスカウトされ、ハウスクリーニングの仕事を始めるが…。

結婚して数年。自分たちには子どもができないようだと気づいた歯科受付の敦美。

Iターンプロジェクト担当公務員が直面するのは、 過疎地のリアルと、風変わりな「謎」――。

五歳のとき双子の妹・毬絵は死んだ。生き残ったのは姉の雪絵―。

中原道正・小夜子夫妻は一人娘を殺害した犯人に死刑判決が出た後、離婚した。

恩人の命令は、思いがけないものだった。 不当な理由で職場を解雇され、腹いせに罪を犯して逮捕された玲斗。

才色兼備の姉と正反対の妹。しかし姉は、母の死、恋人との別離から過食に走り、見るも無惨な姿に変貌していく。

薄井正明、59歳。元大手銀行勤務で、出向先ではプチ・エリート生活を謳歌している。

高知で農家を手伝う北嶋英二の双子の兄が自殺した。

「宮部みゆき流ハードボイルド」杉村三郎シリーズ第5弾。

人生の岐路に立つ六人の女の運命を変えたのは、ひとりの女の“幸せ”だった。

浜名湖畔の料亭「花ずみ」。ある日、名女将の後を継いだ旬平から、妻の通子に奇妙な電話が入る。

婚約者・坂庭真実が忽然と姿を消した。 その居場所を探すため、西澤架は、彼女の「過去」と向き合うことになる。

新たな代表作の誕生! 20年ぶりの書き下ろし あたしは、月のように死んで、生まれ変わる──目の前にいる、この七歳の娘が、いまは亡き我が子だというのか? 三人の男と一人の少女の、三十余年におよぶ人生、その過ぎし日々が交錯し、幾重にも織り込まれてゆく。

製薬会社のMR・友永孝は、電車内で見知らぬ男女に痴漢の疑いをかけられ駅から逃走、新人巡査の新田真人に逮捕された。

独り暮らしの初老男性が絞殺死体で発見された。捜査線上に浮上したのは家事代行業の地味な女性。

家業の薬売りを手伝うために妻の静佳とともに富山に戻った麻史は、祖父が残した書き付けから「曼荼羅道」の存在を知る。

大切な人を殺された者は言う。「犯罪者に復讐してやりたい」と。