普通の高校生だった「ぼく」、須玉明が得た力は、この世に留まる霊の姿が視えるというものだった。

京都の美大に通うぼくが一目惚れした女の子。高嶺の花に見えた彼女に意を決して声をかけ、交際にこぎつけた。

二十五歳の浦沢敦志はたった一人で探偵業を営んでいる。

バカがつくほどケーキが大好きな女子高生・未羽。

声の色が見える僕は、透明な君に恋をした。

「賭けをしませんか?」と受話器の向こうの女は言った。 「十二歳の夏、あなたは初鹿野さんに恋をしました。

妖怪の集まるところに笑顔あり！　笑って泣ける、平成あやかし譚―― 作家として人生崖っぷちな妖怪小説家・緒方司貴が訪れたのは、妖怪と縁深い遠野の旅館「迷家荘」。

自分で殺した女の子に恋をするなんて、どうかしている。 「私、死んじゃいました。

幽霊が視えるようになったぼくは地縛霊の館川小梅さんと出会う。

小説家の端くれ・緒方司貴のもとに遠野から謎の宅配便が届いた。

両親を早くに亡くしたあかねは、５人の過保護な兄と暮らしている。

お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか。咬みません。

高校二年生になった正太郎。

どうやら俺の人生には、今後何一つ良いことがないらしい。寿命の“査定価格”が一年につき一万円ぽっちだったのは、そのせいだ。

二周目の人生は、十歳のクリスマスから始まった。

藍の卒業を祝し、オカ研の面々は温泉に出かけることに。

「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は、夜の先斗町に、下鴨神社の古本市に、大学の学園祭に、彼女の姿を追い求めた。

このたび晴れて大学生となり、独り暮らしを始めることになった僕―御城彼方が紹介された物件は、東京都狭間区幽落町の古いアパートだった。

完全警護の東京拘置所で殺傷事件被告人の連続死亡事件が勃発。監視カメラが捉えたのは、紗崎玲奈にとって唯一無二の存在だった。

谷中のレトロな街並みの中で、三代続くカメラ屋「今宮写真機店」。

ペットショップのお人好しな店員・泉陽斗は、大富豪・桐山家のペットの世話係になる。

恋人の過去と繋がる一冊の交換日記。本当に好きだった。

時間を巻き戻せるチャンスは10回。

犬の姿を借り、地上のホスピスに左遷…もとい派遣された死神のレオ。戦時中の悲恋。

深瀬和久は平凡なサラリーマン。唯一の趣味は、美味しいコーヒーを淹れる事だ。

人の心の動きを香りとして感じとる力を持つ、高校二年生の香乃は祖母が営む香り専門店『花月香房』に暮らしている。

泣いて笑って喜んで、妖怪と心でつながる家族の輪 迷家荘に新たな珍客現る!? 司貴&童子コンビの過去を知る"女の子の座敷童子"、迷える可愛いさとり少女、好々爺のぬらりひょん。

2015年第13回『このミステリーがすごい！』大賞、隠し玉作品です！　 強迫神経症の“斉藤”は、その症状によって仕事を干された元一流の殺し屋。

美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。

長く辛い不妊治療の末、自分たちの子を産めずに特別養子縁組という手段を選んだ夫婦。

飼い犬と共にお茶が飲めることで人気のドッグカフェ「ワンノアール」に勤める森川凛は、 幽霊の姿が見え、幽霊と会話できるという能力を持つ。

『このミステリーがすごい!』大賞隠し玉作品、『残留思念捜査』シリーズ、待望の第二弾! 現場に残された“声"を聞くことができる女子高生と、教師のツンデレ・コンビが再び事件に挑む。

絵を一枚仕上げるたびに、絵にサインを入れるたびに、もうやめよう、これで最後にしようって、考える―それでも私は、あなたのために絵を描こう。

郵便配達員として働く三十歳の僕。ちょっと映画オタク。

バツイチになったのを機に、学校司書として働きはじめた詩織。

十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の七人が訪れた。

三姉妹の長女・百合が次女を殺した。

選考に関わる全ての人の心を震わせた、第23回電撃小説大賞≪大賞≫受賞作　 大切な人の死から、どこかなげやりに生きてる僕。

郊外を走る蛍川鉄道の藤乃沢駅。若き鉄道員・夏目壮太の日常は、重大な忘れ物や幽霊の噂などで目まぐるしい。

友達の死から始まった苦い夏休み。僕らは、幽霊に導かれて旅に出た。

涙も笑いもすべて受け止めて。人をつなぐ和菓子の物語、完結 浅草に夏がやってきた。

あこがれの同級生に、告白する間もなくふられた僕。

あの世とこの世の狭間にある黄昏のまち・幽落町にも冬がやってきた。

正太郎のもとに届いた衝撃的な写真。それは、心を通わせた愛犬の無残な写真だった。

大正時代の東京。

生田満月は、札幌のコールセンターに勤める26歳。

あの頃の僕らは、誰かのヒーローになりたかった。クリスマスを目前に控えた階段島を事件が襲う。

涙の数だけケーキを食べよう。

ある日、高校生の僕は病院で一冊の文庫本を拾う。タイトルは「共病文庫」。

夏休みを迎える終業式の日。先生に頼まれ、欠席した級友の家を訪れた。

京都市中京区に店を構える、地元で人気のドッグカフェ・ワンノアール。

年の瀬も押し迫ったある日、オカルト研究会に奇妙な依頼が。絵画愛好会主催の、卒業生のための展示会。

伝説は美しい月夜に甦る。それは絶望の果てからはじまる崩壊と再生の物語。

京都の一角に佇む「桃枝骨董店」。

第153回芥川賞受賞作 「早う死にたか」 毎日のようにぼやく祖父の願いをかなえてあげようと、 ともに暮らす孫の健斗は、ある計画を思いつく。

ひとつきに二度、満月が見られるブルームーンの8月。17歳の僕は京都の嵐山にある祖母の家に帰省した。