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僕は奇跡しか起こせない
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僕は奇跡しか起こせないの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.90pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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読み終えればプロットはなかなか凝っている。文章は読みやすく、まわりくどくはない。主人公は常識的な思考で直線的に進む。僕には感情移入はしやすかった。そのかわり、主人公のまわりはいろいろな出来事が起こるので退屈はしない。設定はファンタジーだが、地に足がついた雰囲気が本作の一番の良さだと思う。さまざまな伏線がドラマが想像をさせる。僕にとって好きな作品とは、繰り返し読みたくなる作品だ。理由はまだ探し中だが、本作もそうである。不思議なことに。 | ||||
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美しい表紙絵、日常のちょっとした奇跡を起こす存在「キセキ」という設定に惹かれて読みました。 帯などで著名な作家さん達が仰っているように、「キセキ」の設定は秀逸で斬新だと思います。文章も若干ライトノベルっぽさが気になるものの読みやすく、ストーリーがサラサラ頭に入って来ます。 しかし、物語の進行はスピーディではなく、むしろかなりモタついている感じです。 お話はプロローグ・エピローグを含めて七章に分けられているのですが、一章の「キセキ」説明と二章の恋愛騒動で全体の約半分の尺を使っています。その為、一章二章のモタモタ感が嘘の様に残りの章がやたらと短く、しかも駆け足気味。軽い文体と相まってかなり薄味な印象を受けました。 結構色んな事起きてるのにどれもサラッと終わって解決している、そういう感じです。 また、展開が行き当たりばったりで毎回唐突です。急に階段から落ちる、急に告白する、急に暴発するetc……店主関係の最終的なオチも、伏線がほぼ無いうえにあらすじを諳んじているかの様な起伏のなさで衝撃の事実!とは思えません。 個人的に川騒動での創作小説寸劇ごっこが物凄く唐突に感じられて「!??」となりました。いくら自己投影してるからってその状況で……登場人物の台詞をだらだら叫ぶより印象的な台詞をバシッとキメる方がインパクトあった気がします。 ストーリーは粗削りな印象を受けましたが、ではつまらないかと言われれば決してそうではありません。 人物それぞれの複雑な恋愛模様・複雑な家庭環境の背景は良かったし、それに伴う心理描写も丁寧に書かれています。ヒロインとヒーローの「よく見知った仲ながらどこか漂う初々しさ」を感じるやり取りも微笑ましかった。最期もありきたりといえばそうですが爽やかな読後感で良い雰囲気です。 ライトで爽やかなラブストーリーが好きな方なら楽しめると思います。 | ||||
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物語のほとんどが興味を引かれない無駄な要素で出来ています。 死んだ幼なじみを「幽霊」ではなく「キセキ」とした素晴らしい設定。 思いついた瞬間がピークだった気がします。あとはその発想を水で薄めて溶かして四角い文庫本の形に仕上げた感じ。 わりと好意的に読み始めたつもりが、いくら読み進めても主人公にもキセキにも小説を書く少女に対してもマスターにも何の感慨も覚えない。だから彼ら彼女らの言動に全く興味がわかない。少女が書いた小説の続きを知りたいとも思えない。これはまずいですね。 文章の稚拙さも一因だと思います。表現力不足のためどこが盛り上がりなのか気付けない。しばらく読んでから「あ、ここもしかして大変なことになってる?」と慌てて戻って読み返したりして。 そして同じ言葉・表現が繰り返し使われすぎです。校正ついてないんでしょうか? 「イベント」という言葉が1ページに何度出て来るかつい数えてしまいました。 そんなに見直しの時間がなかったんでしょうか?この点に関しては編集の責任も大いにあると思います。 | ||||
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他の方のレビューにもありますが、あとになってつじつま合わせの異世界ルールが出過ぎだと感じました。 これはある意味アンフェアなのでは。SFとしてはありなのでしょうか。 ある意味キーになるとも言えるカフェのマスターも、どうも不自然。 主人公にとってはこういうキャラが都合がいいのかなと感じました。 商業出版されていない作品でももっとちゃんとした作品はたくさんある気がします。 冲方さんのコメントも、特に絶賛という文意にはとれません。 表紙の絵はとても素敵なので星をつけました。 | ||||
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人々に奇跡を起こす存在の「キセキ」。あらすじを読んで購入を決めたのですが、中だるみして途中から流し読みしてしまいました。 他の方も書いているように展開が少し強引な気がしました。なんとなくですが、作者の方はキセキという設定と、なぜ、真広が雨の日にしかあらわれないのか?その伏線のラストを一番はじめに思いついた上で、とりあえず本になる原稿枚数に届くよう、ただただ話しを膨らませていったように思います。 もっと伏線があったり、メインのストーリーに通じるくらい他の登場人物のインパクトあるサイドストーリーがあったらよかったのにな、思いました。 終始物語のノリが軽く登場人物が多いわりに個性が感じられなくて、最後まで感情移入できませんでして。 | ||||
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書店で絵につられたのと オビに書いてある、冲方丁さん絶賛 という部分に惹かれて購入しましたが 読むのを途中でやめました。 キャラクターがどうとか、ストーリーがどうとか具体的な事は他の方がおっしゃっているので、簡潔に感想を述べると、面白ろくないです。 安易に星一つにするのも気がひけるので、星二つにしておきます。 | ||||
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子供の頃に死別した初恋の人の魂が「キセキ」君となって傍で主人公紗絵を守る姿に素直にときめきました。 守護天使や霊で無く、雨の日にだけ現れる「キセキ」という言霊もキラキラした石のようなみずみずしい響きで魅力的。 紗絵と一緒に切ない時空を旅している心地になりました。 物語の中には都会の日常の中に空、川、森、火などの自然とともに雨の気配がいつも寄り添っています。 作者は北海道の方ということなのでその物語の背景にある身近な自然にも癒されました。 出てきませんでしたが雪の冬に現れるキセキ君も見てみたいです。 読み終えた後も他のキセキたちの活躍ぶりがもっと見たくなりました。 | ||||
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キセキは実在するのかもと思ってしまうぐらい、冒頭から世界観に入り込みました。 リアリティと物語性のバランスを取るあまり、最後の方はほったらかされる登場人物がいたりしますが、全体として物語としてスッと入ってきます。 大きい事件もいくつかに分かれていて、シーンごとに読みやすい。 最後きれいにまとめていないところも、その続きも知りたくなります。 続編があるなら読みたい。 | ||||
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美上紗絵さんは、母校の高校で臨時採用の養護教諭として働いているのですが、15年前10歳で突然亡くなった幼馴染の逢田真広くんが、今は人々にキセキを起こす幽霊(?)となり、雨の日に会いに来るのを楽しみにしている、というのが出だしの設定です。 ほぼ幽霊になってしまった男性と生身の女性のラブストーリーですから、多くの盛り上がる場面はファンタジーとなります。それは始めに了解したのですが、物語のほとんど終わりで、実は他の人にも別の能力があるとか、輪廻転生とか、実は某生徒の書く小説の作用は、云々と語られ始めると、さすがに何でもアリの過剰を感じます。その後は斜め読みになってしまいました。 | ||||
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後出しの情報が多い事、主人公含め感情移入できるほどのキャラクターがいない事など、気になる点は多々あります。最後にキセキの設定を語るためとはいえ、マスターたちに紙幅を割きすぎたのでは? 特に、最後の方、作者が力尽きた感があり、綾音の物語に関するエピソード、マスターのエピソードがあらすじのようにどっと語られてしまい、心が追いつきません。そこの消化不良のせいか、感動的なはずのクライマックス以降の読後感もよくありません。 惜しい、の一言に尽きます。新人さんのデビュー作だから許せますが、大賞受賞作でないのが納得の出来ばえです。 | ||||
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