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僕は奇跡しか起こせない



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僕は奇跡しか起こせないの評価: 2.90/5点 レビュー 10件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点2.90pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(3pt)

ヒーローは何故金髪なのか

美しい表紙絵、日常のちょっとした奇跡を起こす存在「キセキ」という設定に惹かれて読みました。

帯などで著名な作家さん達が仰っているように、「キセキ」の設定は秀逸で斬新だと思います。文章も若干ライトノベルっぽさが気になるものの読みやすく、ストーリーがサラサラ頭に入って来ます。

しかし、物語の進行はスピーディではなく、むしろかなりモタついている感じです。
お話はプロローグ・エピローグを含めて七章に分けられているのですが、一章の「キセキ」説明と二章の恋愛騒動で全体の約半分の尺を使っています。その為、一章二章のモタモタ感が嘘の様に残りの章がやたらと短く、しかも駆け足気味。軽い文体と相まってかなり薄味な印象を受けました。
結構色んな事起きてるのにどれもサラッと終わって解決している、そういう感じです。

また、展開が行き当たりばったりで毎回唐突です。急に階段から落ちる、急に告白する、急に暴発するetc……店主関係の最終的なオチも、伏線がほぼ無いうえにあらすじを諳んじているかの様な起伏のなさで衝撃の事実!とは思えません。
個人的に川騒動での創作小説寸劇ごっこが物凄く唐突に感じられて「!??」となりました。いくら自己投影してるからってその状況で……登場人物の台詞をだらだら叫ぶより印象的な台詞をバシッとキメる方がインパクトあった気がします。

ストーリーは粗削りな印象を受けましたが、ではつまらないかと言われれば決してそうではありません。
人物それぞれの複雑な恋愛模様・複雑な家庭環境の背景は良かったし、それに伴う心理描写も丁寧に書かれています。ヒロインとヒーローの「よく見知った仲ながらどこか漂う初々しさ」を感じるやり取りも微笑ましかった。最期もありきたりといえばそうですが爽やかな読後感で良い雰囲気です。
ライトで爽やかなラブストーリーが好きな方なら楽しめると思います。
僕は奇跡しか起こせない (宝島社文庫 『日本ラブストーリー』大賞シリーズ)Amazon書評・レビュー:僕は奇跡しか起こせない (宝島社文庫 『日本ラブストーリー』大賞シリーズ)より
4800243807
No.3:
(3pt)

中だるみ…

人々に奇跡を起こす存在の「キセキ」。あらすじを読んで購入を決めたのですが、中だるみして途中から流し読みしてしまいました。
他の方も書いているように展開が少し強引な気がしました。なんとなくですが、作者の方はキセキという設定と、なぜ、真広が雨の日にしかあらわれないのか?その伏線のラストを一番はじめに思いついた上で、とりあえず本になる原稿枚数に届くよう、ただただ話しを膨らませていったように思います。
もっと伏線があったり、メインのストーリーに通じるくらい他の登場人物のインパクトあるサイドストーリーがあったらよかったのにな、思いました。
終始物語のノリが軽く登場人物が多いわりに個性が感じられなくて、最後まで感情移入できませんでして。
僕は奇跡しか起こせない (宝島社文庫 『日本ラブストーリー』大賞シリーズ)Amazon書評・レビュー:僕は奇跡しか起こせない (宝島社文庫 『日本ラブストーリー』大賞シリーズ)より
4800243807
No.2:
(3pt)

何でもアリ側に倒れすぎだと思います

美上紗絵さんは、母校の高校で臨時採用の養護教諭として働いているのですが、15年前10歳で突然亡くなった幼馴染の逢田真広くんが、今は人々にキセキを起こす幽霊(?)となり、雨の日に会いに来るのを楽しみにしている、というのが出だしの設定です。
ほぼ幽霊になってしまった男性と生身の女性のラブストーリーですから、多くの盛り上がる場面はファンタジーとなります。それは始めに了解したのですが、物語のほとんど終わりで、実は他の人にも別の能力があるとか、輪廻転生とか、実は某生徒の書く小説の作用は、云々と語られ始めると、さすがに何でもアリの過剰を感じます。その後は斜め読みになってしまいました。
僕は奇跡しか起こせない (宝島社文庫 『日本ラブストーリー』大賞シリーズ)Amazon書評・レビュー:僕は奇跡しか起こせない (宝島社文庫 『日本ラブストーリー』大賞シリーズ)より
4800243807
No.1:
(3pt)

全体に惜しい

後出しの情報が多い事、主人公含め感情移入できるほどのキャラクターがいない事など、気になる点は多々あります。最後にキセキの設定を語るためとはいえ、マスターたちに紙幅を割きすぎたのでは?

特に、最後の方、作者が力尽きた感があり、綾音の物語に関するエピソード、マスターのエピソードがあらすじのようにどっと語られてしまい、心が追いつきません。そこの消化不良のせいか、感動的なはずのクライマックス以降の読後感もよくありません。

惜しい、の一言に尽きます。新人さんのデビュー作だから許せますが、大賞受賞作でないのが納得の出来ばえです。
僕は奇跡しか起こせない (宝島社文庫 『日本ラブストーリー』大賞シリーズ)Amazon書評・レビュー:僕は奇跡しか起こせない (宝島社文庫 『日本ラブストーリー』大賞シリーズ)より
4800243807

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