1996年、旅行代理店勤務の名探偵・水乃サトルは、部下の由加理と東尋坊で銃殺事件に遭遇。

写真を見た二之宮彩子は、十ヶ月ほど前に自らが被害者となった、身代金目的の誘拐事件の顛末を語り始める。

宴席の最中だった。突然部屋の中に入ってきたのは「鬼」―祭で使う鬼の面をつけ蓑をまとった「鬼」だった。

ニューギニアから復員してきた金田一耕助の探偵事務所に、没落の一途を辿る名門・柳條家の息子月光が相談にやってきた。

一九〇〇年、十一年ぶりの万博に沸き返るパリ。

探偵活動を再開した二階堂蘭子の下に、洋蘭の栽培家・賀来慎児が脅迫されている、との相談が。

人狼城殺人事件の怪異に満ちた謎のすべてが、名探偵・二階堂蘭子の冷徹な論理によってついに解き明かされる。

能登半島の最北部にある眞塊谷を支配する邑知家。

半分に千切られたトランプ、血染めの五芒星、握られた釣り餌、口の中の割れた茶碗、鼻の穴に突っ込まれた指……凶悪事件現場に遺されたあまりに不可解なダイイング・メッセージ。

ロシア革命から数年経ったシベリア奥地。

広大な敷地を所有するデスパード家の当主が急死。その夜、当主の寝室で目撃されたのは古風な衣装をまとった婦人の姿だった。

昭和二十八年、一人の金貸しが殺された。警察は没落華族の若い女とその家の元使用人を犯人と断定。

二階堂黎人作家活動三十周年記念出版。

何の変哲もない家で、主婦の死体が発見された。

「私を誘拐してください」小宮山佐緒理は潤んだ瞳で俺の手を握りしめた―。

殺戮を繰り返す醜悪な魔獣の謎に迫る名探偵世界第二次大戦下、南洋の孤島で繰り広げられた惨劇の悪夢が甦る！奄美大島に二つの顔と四本の腕を持つグロテスクな化け物が現れて次々と島民たちに襲いかかる。

江戸時代から遊廓を営んでいた旧家にもたらされた殺人予告。かつて狂死した遊女の怨霊祓いの夜、果たして起きた二つの殺人事件。

不可能犯罪 意外な犯人 密室 足跡のない殺人 ジョン・ディクスン・カーへの愛がいっぱいにつまった珠玉の短編集!! 上級生から度重なるいじめをうけていたエドワード・スミスは近くのロダリックの森にいるといわれる霧の悪魔に復讐を願うことにした。

志摩半島の近くに浮かぶ小島・パノラマ島。菰田家の当主である源三郎が造り上げた巨大な楽園は今や廃墟となっていた。

雨上がりのテニスコート、中央付近で仰向けになった絞殺死体。

野尻湖畔にある修道院の塔で起こった二つの密室殺人。満開の桜の枝に、裸で逆さに吊るされた神父の首なし死体。

一月四日の夕刻、ジェームズ・アンズウェルは結婚の許しを乞うため恋人メアリの父親エイヴォリー・ヒュームを訪ね、書斎に通された。

中2の太刀川照音は、いじめられる苦しみを「絶望ノート」と名づけた日記帳に書き連ねた。

函館の実家に伝わる3つの家宝のうち“炎の眼”を持ち出した銀座のホステス・ナオミ(=宝生奈々子)を大胆なトリックで殺害した殺人鬼「魔術王」メフィストは、残る“白い牙”“黒の心”を狙って宝生家の縁者を襲う。

ミステリー作家・有栖川有栖が挑むまったく新しい大阪の怪談。

フランスの避暑地に暮らす若い女性イヴは、婚約者トビイの父サー・モーリス殺害の容疑をかけられる。

アポロンのように美しい少年、と噂される連続通り魔事件の容疑者。お笑い芸人志望の若者達の悲劇。

匿名の電話の警告を無視してフリーダは婚約者の実家へ向かうが、その夜のパーティで殺人事件が起こる。

本格推理界の新しい旗手となり得るか?いつにも増して優秀な書き手が勢揃いした本書。

ファッションもクルマも超一流のイケメンなのに、なぜか周囲から変人扱い。

昭和12年の冬、薬問屋の娘の依頼を受けて、商都大阪を訪れた若き日の金田一耕助。

「何でもやってやろう屋」を自称する元私立探偵・成瀬将虎は、同じフィットネスクラブに通う愛子から悪質な霊感商法の調査を依頼された。

猪苗代の高級スキー・リゾートで凄惨な連続殺人事件が発生した。死体のかたわらには“処刑魔”の署名が入った犯行声明文が。

古代エジプトの発掘品がパリで一般公開されるのを機に、王家の秘宝“ホルスの眼”を狙うルパン。

人間大砲の轟音とともに、舞台にバラバラ死体が降り注ぐ「サーカスの怪人」。

之島のホテルで梨田稔(69)が死んだ。警察は自殺と断定。

大銀行の地下金庫から、トンネルを掘って金貨を盗み出そうとした「赤毛組合」事件。

数理情報工学の天才、久珠場博士が死去。遺産は百億円にも上るという。

元銀幕の大スター・片桐大三郎(現芸能プロ社長)の趣味は、犯罪捜査に首を突っ込むこと。

ニューヨークとフィラデルフィアの中間にあるトレントンという町で、一人の男が殺された。

孤島、“奇跡島”。昭和初期、名家の娘の手により享楽の館が築かれたが、彼女の不可解な死以来封印されてきた魔島。

戦中のハルビン、戦後の日本、そして現代――。

物語に、喰われちまえ。想像力の暴走に任せた、驚くべき古書幻想譚 また買ってしまった──。

秀吉が一夜にして築いたとされる墨俣城。家康は、そこに一夜で天守を造ってみせるという。

十一月の深夜、歴史教師のキャロラスはミンコット荘のレディー・マーガレット・ピップフォードから電話を受ける。

父レルヌ大公が自殺し、一人娘のコラは悲しみに沈んでいた。そんな彼女への遺書の中で大公は、こう記していた。

登竜門。

次から次へと殺人を犯し、ニューヨークを震撼させた連続絞殺魔〈猫〉事件。

スキーシーズンも盛りのペンション村。その中心からはずれた位置にある白銀荘…。

渋柿信介、独身。ライセンスを持たない私立探偵。

不穏な空気をはらんだ夏の午後、医師シャーロットの診療所にやって来た若い女。

科学知識を駆使したミステリを描いた、日本SFの先駆者・海野十三。

稀代の魔術師が髑髏を模して改築した古城〝髑髏城〟。城主であった魔術師が走行中の列車から飛び出し、不審な死を遂げて十数年。

医師のノートンは、海岸の遊歩道で見かけた美貌の娘に、一瞬にして心を奪われた。その名はダイアナ、あだ名は“コマドリ”。

北森鴻、柄刀一、黒田研二、光原百合、石持浅海、東川篤哉、加賀美雅之…。

殺人現場は密室―!?汎用小型宇宙惑星「SV998」の地球環境居住区で発見されたのは、地球人の親善大使の死体だった。