能力の存在を忘れ去るよう、記憶の改変が行われた咲良田。

二年前に死んだ相麻董が、能力により再生した。ケイは彼女が平穏な生活を送るため、咲良田の外に移り住むべきだと考える。

「私の中のなにかが、リセットを使いたくないと考えている」相麻菫が死んで二週間。中学二年の夏の残骸が香る季節。

もうすぐすべてが終わる。咲良田の歪んだ物語が……。

思い出に浸って生きる男・佐々野は写真の中に入る能力を持っていたが、赤い目をした女の子によってその力を封じられていた。

見聞きしたことを絶対に忘れない能力を持つ高校生・浅井ケイ。世界を三日巻き戻す能力・リセットを持つ少女・春埼美空。

あの頃の僕らは、誰かのヒーローになりたかった。クリスマスを目前に控えた階段島を事件が襲う。

これは僕の失恋であり、同時に、初恋の物語だ。七草は引き算の魔女を知っていますか――。

11月19日午前6時42分、僕は彼女に再会した。誰よりも真っ直ぐで、正しく、凛々しい少女、真辺由宇。

大学生ユキが出会ったのは、演劇サークルに所属する大野さんと、シーンごとにバラバラとなった脚本に憑く幽霊の噂。

屋敷のどこかに眠っているはずの、一枚の絵を捜して欲しい―昔馴染みの女性の依頼で、佐々波と雨坂は、山の上に佇むある洋館に向かった。

会いたくはなかった。「あの日」の仲間には。

新聞部の創設。柏原第二高校に転校してきた安達は、島で唯一の小学生・相原大地のために部活動を始めることを提唱する。

突然気を失った小暮井ユキがめを覚ますと、そこは雨坂続の傑作『トロンプルイユの指先』の舞台だった。

検索エンジンとSNSで世界的な成功を収めた企業・ハルウィンには、超能力研究の噂があった。

あの日の放課後、手紙で呼び出されて以降、ぼくの幸せな高校生活は始まった。学校中を二人で巡った文化祭。

佐々波と雨坂が、本当に編集者と作家だった、若き日の物語。ある一人の女性の存在と本にまつわる謎が、眠れる天才を呼び覚ます。

天久鷹央。天医会総合病院、 統括診断部の部長を務める彼女は、 明晰な頭脳と圧倒的な知識で、あらゆる疾患を看破する。

小鳩君と小佐内さんは、恋愛関係にも依存関係にもないが互恵関係にある高校一年生。

一九九一年四月。雨宿りをするひとりの少女との偶然の出会いが、謎に満ちた日々への扉を開けた。

開業にあたり調査事務所“紺屋S&R”が想定した業務内容は、ただ一種類。犬だ。

かつて子どもだった すべての大人たちへ。郵便配達人・時任は、階段島での生活を気に入っていた。

『いなくなれ、群青』、シリーズ完結編! 2019年9月、実写映画化! [主演:横浜流星、飯豊まりえ] 真辺由宇。

「ヒーローになるつもりですか?」「違う。

8月をループする街“架見崎”。

鷹央先生、 これまで本当に……。

あなたは架見崎の住民になる権利を得ました―。高校二年生の香屋歩の元に届いた奇妙な手紙。

ベストセラー『虐殺器官』の著者による“最後”のオリジナル作品。

嘘をつく──それは、何を守るため? 風見高校に教育実習生がやって来た。

この事件は、私には解決できない。

香屋歩は臆病者を自認する。知らない人に話しかけられるどころか、すれ違うのすら怖い。

AI戦争×異能力バトルの金字塔！ 現実世界の桜木秀次郎からのメッセージは、香屋歩に「切り札」を与えた。

ぼくは、ぼく自身の戦争をどう終わらせたらいいのだろう―戦争が残した傷跡から回復できないアフリカの少年兵の姿を生々しく描き出した表題作をはじめ、盟友である芥川賞作家・円城塔が書き継ぐことを公表した『屍者の帝国』の冒頭部分、影響を受けた小島秀夫監督にオマージュ

声の色が見える僕は、透明な君に恋をした。

私、生徒会長、辞めるね―。あまりに突然の告白に、みなが言葉を失った。

男は毎日、同じ行動を繰り返す。起床し、新聞を読み、改札で電車を待つ。

ある夫婦が営む古書店がある。鎌倉の片隅にひっそりと佇む「ビブリア古書堂」。

「なかなか夜が明けなくて、明日にならなくてつらかった。

正太郎のもとに届いた衝撃的な写真。それは、心を通わせた愛犬の無残な写真だった。

夏休み、一人の少女が校舎の四階から飛び降りて自殺した。

藤ヶ崎高校一の美少女、早伊原(さいばら)樹里は恋愛に興味がない。友情にも興味がない。

19世紀末―かのヴィクター・フランケンシュタインによるクリーチャー創造から約100年、その技術は全欧に拡散し、いまや「屍者」たちは労働用から軍事用まで幅広く活用されていた。

「賭けをしませんか?」と受話器の向こうの女は言った。 「十二歳の夏、あなたは初鹿野さんに恋をしました。

藍の卒業を祝し、オカ研の面々は温泉に出かけることに。

架見崎。誰も知らない街。

千年前、女は神からの求婚を袖にして、愛する男と共に輪廻転生の呪いをかけられた。

人に不用意に近づきすぎないことを信条にしていた大学一年の春、僕は秋好寿乃に出会った。

命をひとつ犠牲にして、願いは複雑に絡み合う――。 「今年は最悪の夏休みだ。

天才小説家と天才の原稿を追い求める編集者のミステリー、感動の完結! 天才作家・雨坂続が再び眠りについて2年。

暗号名ソリッド・スネーク。

「お前の推理は、全ボツだ」―駅前からゆるやかに続く神戸北野坂。

普通の高校生活を送る僕・相葉孝司に突然起こった「自分以外の時が1時間だけ止まる」という不思議な現象。

冬間美咲。あるいは、ウォーター架見崎という街から生まれた、最も新しい伝説。

自分で殺した女の子に恋をするなんて、どうかしている。 「私、死んじゃいました。

恋人の過去と繋がる一冊の交換日記。本当に好きだった。

その女子高生、名を坂東蛍子という。