晩秋のパリ郊外。時ならぬ嵐で雷鳴が轟き、バルビゾン村の古びた小さなホテルで停電となった。

広告代理店で働くシングルマザーの千晶は、会議出席のため、喘息の発作が起きた子供を家に残して出社、死なせてしまう。

殺された母親が隠していた意外な人間関係が犯人探しの鍵となる「ひめごと」、謎の死を遂げた音楽家をめぐる女たちの葛藤を描く「あやまち」ほか、「ほころび」「ぬれぎぬ」「うらぐち」「やぶへび」と、心の闇をゆさぶられ、思わぬ事件にはまりこんでいく人間の心理を四文字の

満席で飛び立ったジェット機内から、一人の女が消えた!?新聞記者の冬木悟郎は、人妻・朝岡美那子失踪の謎を追って、彼女の郷里・福岡へ。

いつも通り上機嫌で出勤していった夫の謎の失踪。妻の祥子は惑乱と絶望のなかで夫を探す。

染織工芸界の巨匠が破門中の弟子の恨みを買い、メッタ突きされて殺された。しかし、事件はいっこうに報じられない。

新雪に包まれた山中湖畔。

藪原法律事務所の居候弁護士となって五年、朝吹里矢子はようやく独立し、自分だけの事務所を構えることになった。

名古屋地検の検事・千鳥朱子は、秘めた関係にある服飾MD・郷原の誘いを断れず、飛騨へ旅に出かけた。

藪原法律事務所の居候弁護士になって三年目、朝吹里矢子は同じ事務所内ながらも独立をはたした。

幼馴染みに長年抱いていた恨みが発端の、すぐ解決すると思われた放火事件。

一九九三年から約三年間、激しい腰痛のため、死まで考えた作家の衝撃の闘病記。

男女のすれ違いと愛憎、人生に待ち受ける思わぬ陥穽、驚愕の結末―夏樹静子氏がその作品でミステリー界に残した足跡はあまりに大きい。

二十九歳の桐子は、求婚してきた吉森と萩の温泉に来ていた。だがその夜、桐子は宿を抜け出し別の温泉宿へと向かう。

藪原法律事務所の居候弁護士、朝吹里矢子。駆け出しの彼女にとっては毎日が新鮮な“事件”だ。

パーティの夜、ただ一度、衝動的に夫の友人に身をまかせてしまった厚子。堅物の夫は疑いもしないように思えた。

最愛の娘が行方不明の末、惨殺死体で発見された!母親の朔子は、携帯メールから娘の孤独を知り、愕然とする。

君と、死にたいな大学生の立夏子は、不倫相手の朝永にそう言われ、思わずうなずいた。

ある朝、ルリ子を起こしにいったらベビーベッドはカラだった。窓から誰かに連れ去られたのか…。

満席で飛び立ったジェット機内から、一人の女が消えた!?新聞記者の冬木悟郎は、人妻・朝岡美那子失踪の謎を追って、彼女の郷里・福岡へ。

旅客機が爆破され、乗客全員が死亡。

ひき逃げ！最愛の夫と愛娘を一瞬にして奪われた女のもとへ、犯人からの1通の手紙が届く。

夕子は北海道釧路地検に転勤になった。東京とはすべてスケールの違う生活に戸惑うなか、事件が発生した。

老朽化した自動車や家電製品を解体する場所で、車のトランクの中から焼死体が発見された。他殺か、それとも焼身自殺。

東京・杉並区の善福寺公園で、崖から落ちそうな少年を助けた中年の男は、その朝発生した金融業者殺しの犯人なのか?夫の出張中、愛する男と密会の帰途、偶然二人を目撃した桂木麻子は、その後、少年の身が狙われていることを知るが、名乗り出ることもできない。

日本のミステリー界の旗手として、世界的にも名を馳せた著者がつねに完成度の高い作品を描きつづけて25年。

名古屋の建設会社社長・時津逸人は、すい臓ガンの疑いを告げられたとき、これまでの人生を振り返り、若き日の苦い恋の記憶が蘇った。

大手建設会社部長・曽根寛の足どりは、帰宅途中の東京駅で見かけられたのを最後に、消えた。

バツイチのOL美幸は、孤独をかみしめながら39回目の誕生日を迎えた。

不倫の恋に走る人妻へ見えない影が迫る…。若い陶芸家・卓也と愛しあう雅子に脅迫状が届く。

雛祭りの日、十九歳の芸妓、木野茉莉子は幼い頃の自分にそっくりな少女と見知らぬ美しい女性が写っている写真をみつけた―。

紡績会社の係長・仁科秋雄は、三十代で念願の分譲住宅を購入した。陽当たりのよい高台の、3LDK。

毎日新鮮な花束を買っては捨て、墓参を欠かさなかった女。

鑑識不在の状況下、警備会社社長と真っ向勝負(「マックス号事件」)、売れっ子脚本家の自作自演を阻む決め手は(「失われた灯」)、斜陽の漫才コンビ解消、片翼飛行計画に待ったをかける(「相棒」)、フィギュアに絡む虚虚実実の駆け引き(「プロジェクトブルー」)…好評『

老舗の繊維問屋社長夫人温子は経営に行き詰った夫から心中を迫られ、睡眠薬を飲むが、夫だけが死ぬ。

天才的技倆を持った漫画家と彼女を潰しにかかる出版社の辣腕営業部長、もとは同人誌で合作していた二人が不幸な結末を迎える「禁断の筋書」、ヤクザが仲間割れのあげく相討ちしたように偽装された殺害現場に佇んでいた栗山比奈が目撃証言を拒む理由とは……「少女の沈黙」、息

銃撃を受けて負傷した警視庁捜査一課の鬼警部補・須藤友三は、リハビリも兼ねて、容疑者のペットを保護する警視庁総務部総務課“動植物管理係”に配属された。

田園調布の路上に乗り捨てられた朱いジャガーの中で、一流デパートの重役夫人が絞殺されていた。

台風が九州を縦断した夜、ホテル玄海で宿泊客の男が絞殺された!その後、ホテルの経営者も青酸カリの入った牛乳を飲み、不審な死を遂げる。

アートフラワーに隠された濃紺の風呂敷包みを届ける途中、上村岬は母娘を車ではねた。

新幹線に乗り遅れたと、東京駅から新潟までタクシーを飛ばした女は、好物のはずの夕食の蕎麦をなぜ残したのか?―「乗り遅れた女」。

未踏峰への夢を息子に託す登山家の狩義之は、後援をやめると言う会社重役を撲殺、登り慣れた山で偽装工作を図る(「未完の頂上(ピーク)」)。

野末総子はバンクーバーへの独り旅の折り、ホテルで素敵なカップルを見かけた。

愛人宅で男が怪死！情事の最中、彼に頼まれて首を締めたと主張する愛人。

造園設計家・恵門は、記憶の中にぽっかりと空白があるのに気付いた。

水爆実験地で幼時被曝し、東大研究生として来日した若いアメリカ女性ジュディ。

2番ホールのティーショットのボールがフックして隣りの12番ホールでプレー中の税理士の側頭部を直撃、意識不明のまま70年後に死亡した。

「クローズの晩に泊まると誰かが行方不明になる」という奇怪な噂が伝わるホテル精進湖。

野々村珠子の13年の穏やかな結婚生活は、突然の来訪者によって一変する。

夏樹ミステリーの円熟を示す傑作中篇集 夫殺しの嫌疑をかけられた妻のアリバイの鍵をにぎる「幻の男」とは誰か。

院長はソファで息絶えていた。テーブルにはブランデーボトルとグラス。

高校時代の親友である立子と衿香は、インテリア・コーディネーターと、ファッション・コーディネーターとして、お互い励まし、競いあいながら第一線で活躍していた。

世田谷区祖師谷で起きた母子三人惨殺事件。被害者が地下アイドルだったこともあり、世間の大きな注目を集めていた。

デビュー作の絵本がベストセラーとなった陽子と、新聞記者の晴美は親友同士。共に幼いころ親に捨てられた過去を持つ。

八尋由花は、恵まれた境遇にありながら、育児疲れとストレスから、わが子を窒息死させてしまう。