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水生 さんのレビュー一覧

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レビュー数401

全401件 41~60 3/21ページ

※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
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No.361:
(7pt)

疑惑の感想

段階式の構図転換が秀逸な「春の夜の出来事」・ロジカルなリドルストーリーの「緑の自転車」が個人的ベストです。
疑惑---推理小説傑作選 (河出文庫)
大岡昇平疑惑 についてのレビュー

No.360:

流

東山彰良

No.360:
(7pt)

流の感想

第153回直木賞受賞作品。「このミス大賞」出身者からは(多分)初受賞。台湾・中国・日本を舞台とした社会派青春ミステリ。殺人事件と主人公自身の半生、家族のルーツと現代中国史、テーマが一つに収束するラストがよかったです。
流
東山彰良 についてのレビュー
No.359:
(5pt)

あぶない叔父さんの感想

メルカトル鮎とは対照的に善良すぎる名探偵。麻耶作品の中では地味な印象はあるものの、作者のやりたい事はわかる上に、良い話風に締めてる分余計タチの悪い後味になっている(笑)。青春小説としては尻切れとんぼなのは続編の予定があるからなのかは不明。短編単体では「失くした御守」と「旧友」が個人的ベストです。
あぶない叔父さん (新潮文庫)
麻耶雄嵩あぶない叔父さん についてのレビュー
No.358:
(7pt)

下り"はつかり"の感想


「赤い密室」・「達也が嗤う」・「下り"はつかり”」が個人的ベストです。ミステリとしてはもちろん、タイトルのつけ方も巧いと思います。
下り“はつかり”―鮎川哲也短編傑作選〈2〉 (創元推理文庫)
鮎川哲也下り"はつかり" についてのレビュー
No.357: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

ラプラスの魔女の感想

東野圭吾デビュー30周年記念作品。人物及び事件の真相の意外性、動機、職人技に対する脳科学的解釈と、終盤での纏まり方が良かった。
ラプラスの魔女 (角川文庫)
東野圭吾ラプラスの魔女 についてのレビュー
No.356:
(4pt)

猫たちの聖夜の感想

猫探偵が殺猫事件の謎解きをするドイツミステリ。主人公(猫)の飼い主グスタフに対する辛辣な語り口と、鼠の世界征服論を唱える場面が笑えた
猫たちの聖夜 (ハヤカワ文庫NV)
アキフ・ピリンチ猫たちの聖夜 についてのレビュー
No.355: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

点と線の感想

松本清張さん初読了。役人の汚職が背景にあったりといった社会派推理小説の雰囲気はあるものの、不可解な謎の提示、関係者の証言の積み重ね、といった過程は紛れもなく本格推理小説。今の感覚だと「何で今までその可能性に気づかないんだ」と野暮な事を考えそうになりますが、序盤の謎の提示部分と終盤の手記による真相解明、中盤のプロファイリングが面白く、短いながらも濃密に感じられました。
点と線 (新潮文庫)
松本清張点と線 についてのレビュー
No.354:
(7pt)

最後の1分の感想

爆発事故までの1分間を1秒刻みの群像劇で描いていく倒叙型心理サスペンス。災害に巻き込まれるる時は本当に予兆もなく巻き込まれるという恐ろしさが伝わってくる文章で、事故の瞬間までは、原因の手掛かりは提示されるものの平凡な日常風景で、スリルを感じました。
最後の1分
エレナー・アップデール最後の1分 についてのレビュー
No.353:
(5pt)

【潜入】医師狩りの村の感想

ある作家さんが面白かったとツイートしていたので読みました。「医師狩り」というタイトルと無医村・風土病等という設定からオカルトミステリっぽい話を想像していたら、その要素はほぼなく人情ミステリという感じでした。謎の提示に対して真相が尻すぼみに感じられたのが残念。ただ伏線そのものはフェアに張られていて好印象。
【潜入】医師狩りの村 (宝島社文庫)
小林深亜【潜入】医師狩りの村 についてのレビュー
No.352:
(4pt)

黒死館殺人事件の感想

日本四大ミステリとしては2作目の読了。事件そのものはシンプルなのに膨大な衒学趣味によって主客転倒の様相を呈している。「グリーン家殺人事件」や「翼ある闇」のネタ元探しの点では面白かった。
黒死館殺人事件 (河出文庫)
小栗虫太郎黒死館殺人事件 についてのレビュー
No.351:
(5pt)

火星に住むつもりかい?の感想

魔女狩りを現代に蘇らせたかの様なディストピア小説。重い展開で今まで読了した伊坂作品の中では読んでいて辛かった。伊坂さん独特の台詞回しはいつも通りで面白かった。 
火星に住むつもりかい?
伊坂幸太郎火星に住むつもりかい? についてのレビュー
No.350: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

掟上今日子の備忘録の感想

西尾維新さん久々のミステリ。記憶が1日毎(正確には眠った時)にリセットされる名探偵・掟上今日子シリーズ。「お暇ですか〜」から「さようなら〜」の流れと伏線の張り方、最終章の解決編にはカタルシスを感じる事ができた。今日子さんのキャラクターも面白かった。
掟上今日子の備忘録 (講談社文庫)
西尾維新掟上今日子の備忘録 についてのレビュー
No.349:
(7pt)

ウィッチハント・カーテンコール 超歴史的殺人事件の感想

第1回集英社ライトノベル新人賞《優秀賞》。犯人は魔女。トリックは魔法。祭の最中、少女が炎の海に没した。密室かつ衆人環視、千年前の伝説の見立て殺人。中世ファンタジーと本格ミステリの融合。キャラクター造形及び世界観、中盤の戦闘シーン、解決編での消去法的推理、エピローグで明かされる真相と、個々の部分で面白かったです。
ウィッチハント・カーテンコール 超歴史的殺人事件 (ダッシュエックス文庫)
No.348:
(7pt)

虹の歯ブラシ 上木らいち発散の感想

早坂吝さんデビュー2作目。いやマジでこの作者、頭良過ぎてバカだろ(誉め言葉)。全編通してエロとロジックの応酬だし最後は普通にビックリしたし、それでいて伏線はメチャクチャ丁寧に張られてるわ、赤でのオチのつけ方に笑いが止まらなくなるわ、でも端正なロジックで面白いっていう……。短編単体では青がベストです。
虹の歯ブラシ 上木らいち発散 (講談社文庫)
早坂吝虹の歯ブラシ 上木らいち発散 についてのレビュー
No.347:
(6pt)

きまぐれロボットの感想

結末の切れ味が良い。「夜の事件」・「目薬」・「ユキコちゃんのしかえし」が特に好きな話です
きまぐれロボット (角川文庫)
星新一きまぐれロボット についてのレビュー
No.346:
(8pt)

火星の人の感想

火星に取り残された男のサバイバルと救出劇を描いたハードSFにしてユーモアSF。オールタイムマイベストSFに入るかも知れない傑作。緊迫した状況でありながらもコミカルで、発生するアクシデントも火星の環境・人為的ミスなど多岐に渡り、それをユーモラスに切り抜けていくのが面白かった。作中で出てくる科学知識も中学・高校辺りの知識で理解できる内容なのもその要因だと思う。
火星の人〔新版〕(上) (ハヤカワ文庫SF)
アンディ・ウィアー火星の人 についてのレビュー
No.345:
(5pt)

われはロボットの感想

アイザック・アシモフ初読了。ロボット3原則を前提とした古典SF短編集。SFであると同時に「近未来日常の謎」であると思う。「ロビィ」と「証拠」が個人的ベストです。
われはロボット 〔決定版〕 アシモフのロボット傑作集 (ハヤカワ文庫 SF)
アイザック・アシモフわれはロボット についてのレビュー
No.344: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

その女アレックスの感想

昨年刊行された海外ミステリの話題作。ヒントが若干後出しではと思える所もありましたが、一貫して連続したホワイダニットが数珠繋ぎになる構成と、中盤・終盤にかけての反転には驚きよりも腑に落ちる感覚があり自分好みでした。
その女アレックス (文春文庫)
ピエール・ルメートルその女アレックス についてのレビュー
No.343:
(6pt)

おなじ墓のムジナの感想

霞流一さん初読了。タヌキ尽くしのユーモア本格ミステリ。伏線がロジックによって収斂していく解決編が特に良かった。コミカルな掛け合いやタヌキに関する豆知識も面白かった
おなじ墓のムジナ―枕倉北商店街殺人事件 (カドカワノベルズ)
霞流一おなじ墓のムジナ についてのレビュー
No.342:
(4pt)

偶像崇拝殺人事件の感想

大貫警部(四字熟語)シリーズ久々の読了。個人的ベストは「殺人未遂殺人事件」です。
偶像崇拝殺人事件 (講談社文庫)
赤川次郎偶像崇拝殺人事件 についてのレビュー