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水生 さんのレビュー一覧

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書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.84pt

レビュー数401

全401件 1~20 1/21ページ

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No.401: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

現代詩人探偵の感想

紅玉いづきさん初読了。息苦しく重々しい雰囲気が全体に満ちているミステリの文脈で主人公の心情が描かれている。創作に関わる人の青春小説であり、ホワイダニットミステリとしても面白かった。
現代詩人探偵 (ミステリ・フロンティア)
紅玉いづき現代詩人探偵 についてのレビュー
No.400: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

死と砂時計の感想

第16回本格ミステリ大賞受賞作。世界各国から集められた死刑囚を収容する、ジャリーミスタン終末監獄を舞台とする特殊設定ミステリ連作集。密室ものから社会派要素のあるものや、脱獄ミステリなど個々に違った趣向がある。「魔王シャウオ・ドルマヤンの密室」・「墓守ラクパ・ギャルボの誉れ」が私的ベストです。
死と砂時計 (創元推理文庫)
鳥飼否宇死と砂時計 についてのレビュー
No.399:
(5pt)

明治断頭台の感想

山田風太郎さん初読了。明治2年を舞台とする連作長編。幕末維新期は好きな時代なので、知っている実在人物が出てくるのは興味を惹かれた。個々の短編で用いられるトリックもその時代ならではだと思える。最終章での伏線回収はミステリ的技巧によって感慨深い結末になっている
明治断頭台 山田風太郎ベストコレクション (角川文庫)
山田風太郎明治断頭台 についてのレビュー
No.398:
(7pt)

ロートレック荘事件の感想

「前人未到のメタ・ミステリ」というかこれはむしろ「○○もの」へのアンチテーゼではないかと思う。ホワイダニットの意外性への絡ませ方が秀逸。
ロートレック荘事件 (新潮文庫)
筒井康隆ロートレック荘事件 についてのレビュー
No.397:
(6pt)

バイバイ、エンジェルの感想

笠井潔さん初読了。矢吹駆シリーズ1作目。首切りの論理・アリバイ崩し・現象学・多重推理と、新本格以前のミステリなのにあまりそう感じさせない内容でした。哲学に関する話は意外に分かりやすく、首切りの理由解明と、矢吹駆が他の登場人物の推理を覆していく部分が舌戦のようで面白かった。
バイバイ、エンジェル (創元推理文庫)
笠井潔バイバイ、エンジェル についてのレビュー
No.396: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

怪人二十面相の感想

江戸川乱歩のジュブナイルミステリ。サスペンスフルな展開と伏線回収は古さを感じさせない。
黒蜥蜴と怪人二十面相 (角川文庫)
江戸川乱歩怪人二十面相 についてのレビュー
No.395:
(6pt)

幽歴探偵アカイバラの感想

明利英司さん2作目。幼い頃から幽霊が視える赤茨耕一は、彼らの死に様に異常なほど強い関心を寄せていた。「幽歴探偵」と名乗り、幽霊の来歴を探っていくホラーミステリ短編集。ある人物の真相については序盤で予想がついてしまったが、フェアプレイな解決編と丁寧なロジックは良かった。
幽歴探偵アカイバラ (講談社ノベルス)
明利英司幽歴探偵アカイバラ についてのレビュー
No.394: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

龍神池の小さな死体の感想

梶龍雄さん初読了。母の遺した言葉「おまえの弟は殺されたんだよ」にショックを受けた主人公は弟が溺死した龍神池を訪れる。そこで不可解な事件に巻き込まれ……。物理トリック、中盤の佐川美緒によるアリバイ崩しと精緻な伏線回収、短いながらも濃厚な探偵小説でした。
梶龍雄 驚愕ミステリ大発掘コレクション1 龍神池の小さな死体 (徳間文庫)
梶龍雄龍神池の小さな死体 についてのレビュー
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(8pt)
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人魚の眠る家の感想

「生と死の定義」・「移植手術の可否判断」など一貫して重いテーマで進んでいく。幻想的なプロローグは好対照。
人魚の眠る家 (幻冬舎文庫)
東野圭吾人魚の眠る家 についてのレビュー
No.392:
(6pt)

はぐれ名医事件暦の感想

和田はつ子さん初読み。「江戸に住む辰年生まれの者を、五日の内に殺める」という脅迫状が南町奉行所に届く。時代小説ミステリでありながら医療ミステリの様な雰囲気もありました。医学知識以外の推理パートは論理よりは意外性に重きを置いている感じで、蘭方医のキャラクター性が面白かったです。
はぐれ名医事件暦 (幻冬舎時代小説文庫)
和田はつ子はぐれ名医事件暦 についてのレビュー
No.391: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

魍魎の匣の感想

百鬼夜行シリーズ2作目。前半の幻想怪奇的な謎の提示と、終盤の連続する種明かしは、モヤモヤした幕切れなのに読後感は悪くないという妙な感覚にさせられる。
魍魎の匣―文庫版 (講談社文庫)
京極夏彦魍魎の匣 についてのレビュー
No.390:
(6pt)

ロジック・ロック・フェスティバル 探偵殺しのパラドックスの感想

数年前に(あまり良くない意味で)話題になった作品。某作の盗作とまでは思いませんでしたが、既存のミステリの設定をくっつけただけのようには感じてしまいました。それでも伏線回収に驚かされる部分はあったりと面白いと思えるところもありました。
ロジック・ロック・フェスティバル  ~Logic Lock Festival~ 探偵殺しのパラドックス (星海社FICTIONS)
No.389:
(7pt)

ジキル博士とハイド氏の感想

海外古典ホラーの有名作。タイトルは二重人格の代名詞。ストーリーとしては「ハイド氏は何者か?」・「何故同じ建物に出入りしているのか?」という謎が提示され、最後の手記で真相が明かされる。読後感はホラーというよりミステリに近かった。
ジキル博士とハイド氏 (創元推理文庫)
No.388: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

ローマ帽子の謎の感想

エラリー・クイーンのデビュー作にして国名シリーズ1作目。「なぜ被害者の帽子が現場から持ち去られたのか?」から犯人特定への流れは、少々くどく感じられるものの臨場感があった。
ローマ帽子の謎【新訳版】 (創元推理文庫)
エラリー・クイーンローマ帽子の謎 についてのレビュー
No.387:
(7pt)

宵待草夜情の感想

連城三紀彦のフスド・ヒストリカル・ノベル短編集(最近知った用語ですが)。ホワイダニットでこれだけのサプライズを撃ち込んでくる作風はそうないと思う。「野辺の露」・「宵待草夜情」・「花虐の賦」が個人的ベストです。
宵待草夜情―連城三紀彦傑作推理コレクション (ハルキ文庫)
連城三紀彦宵待草夜情 についてのレビュー
No.386:
(5pt)

探偵少女アリサの事件簿 溝ノ口より愛をこめての感想

随所に挟まれる国内外古典ミステリのパロディが面白い。「足跡のない密室」ものにして東川さん十八番の野球ミステリである「名探偵、球場で足跡を探す」が個人的ベストです。
探偵少女アリサの事件簿 溝ノ口より愛をこめて
No.385:
(7pt)

何者の感想

大学生の就活の情報交換をテーマとした青春小説。共感と反感を書き分けるのが巧いと思う。幕の引き方も良かった。
何者 (新潮文庫)
朝井リョウ何者 についてのレビュー
No.384:
(7pt)

世にも奇妙な君物語の感想

「世にも奇妙な物語」のファンである著者がその番組を意識して書いた短編集。風刺の効いたブラックジョークと構図反転が面白かった。短編としては「リア充裁判」・「13.5字しか集中して読めな」が個人的ベストです。
世にも奇妙な君物語
朝井リョウ世にも奇妙な君物語 についてのレビュー
No.383: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

怪笑小説の感想

「鬱憤電車」・「逆転同窓会」・「あるジーサンに線香を」が個人的ベストです。
怪笑小説 (集英社文庫)
東野圭吾怪笑小説 についてのレビュー
No.382:
(7pt)

Jの神話の感想

全寮制の女学院、自殺した女生徒、Jの正体と、少女小説風の青春ミステリを想像していたらとんでもねえバカミスでした。どっちかというとSFサイコホラーなバカミスでした。てかこれは百合と呼べるのか?なんか違う気が……(笑)
Jの神話 (講談社文庫)
乾くるみJの神話 についてのレビュー