■スポンサードリンク


水生 さんのレビュー一覧

水生さんのページへ

レビュー数122

全122件 1~20 1/7ページ

※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
 閲覧する時は、『このレビューを表示する場合はここをクリック』を押してください。
No.122:
(7pt)

ロートレック荘事件の感想

「前人未到のメタ・ミステリ」というかこれはむしろ「○○もの」へのアンチテーゼではないかと思う。ホワイダニットの意外性への絡ませ方が秀逸。
ロートレック荘事件 (新潮文庫)
筒井康隆ロートレック荘事件 についてのレビュー
No.121: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

怪人二十面相の感想

江戸川乱歩のジュブナイルミステリ。サスペンスフルな展開と伏線回収は古さを感じさせない。
黒蜥蜴と怪人二十面相 (角川文庫)
江戸川乱歩怪人二十面相 についてのレビュー
No.120: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

魍魎の匣の感想

百鬼夜行シリーズ2作目。前半の幻想怪奇的な謎の提示と、終盤の連続する種明かしは、モヤモヤした幕切れなのに読後感は悪くないという妙な感覚にさせられる。
魍魎の匣―文庫版 (講談社文庫)
京極夏彦魍魎の匣 についてのレビュー
No.119:
(7pt)

ジキル博士とハイド氏の感想

海外古典ホラーの有名作。タイトルは二重人格の代名詞。ストーリーとしては「ハイド氏は何者か?」・「何故同じ建物に出入りしているのか?」という謎が提示され、最後の手記で真相が明かされる。読後感はホラーというよりミステリに近かった。
ジキル博士とハイド氏 (創元推理文庫)
No.118:
(7pt)

宵待草夜情の感想

連城三紀彦のフスド・ヒストリカル・ノベル短編集(最近知った用語ですが)。ホワイダニットでこれだけのサプライズを撃ち込んでくる作風はそうないと思う。「野辺の露」・「宵待草夜情」・「花虐の賦」が個人的ベストです。
宵待草夜情―連城三紀彦傑作推理コレクション (ハルキ文庫)
連城三紀彦宵待草夜情 についてのレビュー
No.117:
(7pt)

何者の感想

大学生の就活の情報交換をテーマとした青春小説。共感と反感を書き分けるのが巧いと思う。幕の引き方も良かった。
何者 (新潮文庫)
朝井リョウ何者 についてのレビュー
No.116:
(7pt)

世にも奇妙な君物語の感想

「世にも奇妙な物語」のファンである著者がその番組を意識して書いた短編集。風刺の効いたブラックジョークと構図反転が面白かった。短編としては「リア充裁判」・「13.5字しか集中して読めな」が個人的ベストです。
世にも奇妙な君物語
朝井リョウ世にも奇妙な君物語 についてのレビュー
No.115: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

怪笑小説の感想

「鬱憤電車」・「逆転同窓会」・「あるジーサンに線香を」が個人的ベストです。
怪笑小説 (集英社文庫)
東野圭吾怪笑小説 についてのレビュー
No.114:
(7pt)

Jの神話の感想

全寮制の女学院、自殺した女生徒、Jの正体と、少女小説風の青春ミステリを想像していたらとんでもねえバカミスでした。どっちかというとSFサイコホラーなバカミスでした。てかこれは百合と呼べるのか?なんか違う気が……(笑)
Jの神話 (講談社文庫)
乾くるみJの神話 についてのレビュー
No.113: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

封印再度の感想

S&Mシリーズ5作目。人ではなく現場にあった物体によるミッシングリンクというのが面白かった。
封印再度―WHO INSIDE (講談社文庫)
森博嗣封印再度 についてのレビュー
No.112:
(7pt)

変調二人羽織の感想

連城三紀彦さんのデビュー作を含む短編集。それぞれの短編に違った味わいがある。「変調二人羽織」・「消えた新幹線」・「依子の日記」が特に好きな話です。
変調二人羽織 (光文社文庫)
連城三紀彦変調二人羽織 についてのレビュー
No.111: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

隻眼の少女の感想

2016年初読み。旧家で起きた連続殺人という国内古典ミステリ風の筋立てで、「手がかりの真偽の見分け方」に挑んだ作品。次々に出現する手がかりからロジックを組み立てていく流れは臨場感があり、フーダニットの部分が特に面白く読めました。アンチミステリの皮を被った正統派パズラーでした。
隻眼の少女
麻耶雄嵩隻眼の少女 についてのレビュー

No.110:

螢 (幻冬舎文庫)

麻耶雄嵩

No.110:
(7pt)

螢の感想

麻耶雄嵩作品の中ではド直球の館ミステリにしてクローズド・サークルもの。解決編からの畳み掛けるサプライズと違和感の払拭が鮮やかでした。
螢 (幻冬舎文庫)
麻耶雄嵩 についてのレビュー
No.109: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

毒猿 新宿鮫IIの感想

大沢在昌さん初読了。殺し屋「毒猿」との対決を描いた新宿鮫シリーズの2作目。 鮫島警部、青木晶、奈美、郭、毒猿(劉陳生)と個性的な人物が多く、スピード感のあるサスペンスでした。
毒猿―新宿鮫〈2〉 (光文社文庫)
大沢在昌毒猿 新宿鮫II についてのレビュー
No.108: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

その白さえ嘘だとしてもの感想

「階段島」シリーズ2作目。島のライフライン遮断事件とクリスマスの七不思議。前作とは趣向を変えた群像劇。欠点が強調された描写なのに登場人物に愛着が湧いてくる。階段島の性質が今回も生かされていたのと色の使われ方が印象的。
その白さえ嘘だとしても (新潮文庫)
河野裕その白さえ嘘だとしても についてのレビュー
No.107:
(7pt)

月蝕楽園の感想

「みつばち心中」・「眠れない猿」が個人的ベストです。
月蝕楽園 (双葉文庫)
朱川湊人月蝕楽園 についてのレビュー
No.106:
(7pt)

疑惑の感想

段階式の構図転換が秀逸な「春の夜の出来事」・ロジカルなリドルストーリーの「緑の自転車」が個人的ベストです。
疑惑---推理小説傑作選 (河出文庫)
大岡昇平疑惑 についてのレビュー

No.105:

流

東山彰良

No.105:
(7pt)

流の感想

第153回直木賞受賞作品。「このミス大賞」出身者からは(多分)初受賞。台湾・中国・日本を舞台とした社会派青春ミステリ。殺人事件と主人公自身の半生、家族のルーツと現代中国史、テーマが一つに収束するラストがよかったです。
流
東山彰良 についてのレビュー
No.104:
(7pt)

下り"はつかり"の感想


「赤い密室」・「達也が嗤う」・「下り"はつかり”」が個人的ベストです。ミステリとしてはもちろん、タイトルのつけ方も巧いと思います。
下り“はつかり”―鮎川哲也短編傑作選〈2〉 (創元推理文庫)
鮎川哲也下り"はつかり" についてのレビュー
No.103:
(7pt)

最後の1分の感想

爆発事故までの1分間を1秒刻みの群像劇で描いていく倒叙型心理サスペンス。災害に巻き込まれるる時は本当に予兆もなく巻き込まれるという恐ろしさが伝わってくる文章で、事故の瞬間までは、原因の手掛かりは提示されるものの平凡な日常風景で、スリルを感じました。
最後の1分
エレナー・アップデール最後の1分 についてのレビュー