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水生 さんのレビュー一覧
水生さんのページへレビュー数152件
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紅玉いづきさん初読了。息苦しく重々しい雰囲気が全体に満ちているミステリの文脈で主人公の心情が描かれている。創作に関わる人の青春小説であり、ホワイダニットミステリとしても面白かった。
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山田風太郎さん初読了。明治2年を舞台とする連作長編。幕末維新期は好きな時代なので、知っている実在人物が出てくるのは興味を惹かれた。個々の短編で用いられるトリックもその時代ならではだと思える。最終章での伏線回収はミステリ的技巧によって感慨深い結末になっている
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笠井潔さん初読了。矢吹駆シリーズ1作目。首切りの論理・アリバイ崩し・現象学・多重推理と、新本格以前のミステリなのにあまりそう感じさせない内容でした。哲学に関する話は意外に分かりやすく、首切りの理由解明と、矢吹駆が他の登場人物の推理を覆していく部分が舌戦のようで面白かった。
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明利英司さん2作目。幼い頃から幽霊が視える赤茨耕一は、彼らの死に様に異常なほど強い関心を寄せていた。「幽歴探偵」と名乗り、幽霊の来歴を探っていくホラーミステリ短編集。ある人物の真相については序盤で予想がついてしまったが、フェアプレイな解決編と丁寧なロジックは良かった。
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和田はつ子さん初読み。「江戸に住む辰年生まれの者を、五日の内に殺める」という脅迫状が南町奉行所に届く。時代小説ミステリでありながら医療ミステリの様な雰囲気もありました。医学知識以外の推理パートは論理よりは意外性に重きを置いている感じで、蘭方医のキャラクター性が面白かったです。
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数年前に(あまり良くない意味で)話題になった作品。某作の盗作とまでは思いませんでしたが、既存のミステリの設定をくっつけただけのようには感じてしまいました。それでも伏線回収に驚かされる部分はあったりと面白いと思えるところもありました。
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エラリー・クイーンのデビュー作にして国名シリーズ1作目。「なぜ被害者の帽子が現場から持ち去られたのか?」から犯人特定への流れは、少々くどく感じられるものの臨場感があった。
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随所に挟まれる国内外古典ミステリのパロディが面白い。「足跡のない密室」ものにして東川さん十八番の野球ミステリである「名探偵、球場で足跡を探す」が個人的ベストです。
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薬丸岳さん初読了。中盤〜終盤にかけての二転三転する展開が面白く、社会派サスペンスとして楽しめました。
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第22回日本ホラー小説大賞受賞作。古典的なジャパネスクホラーで、特に第2章のラストが良かった。
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第61回江戸川乱歩賞受賞作。「これは道徳の問題です」とだけ自供して黙秘を続ける男。謎の提示が魅力的でしたが中弛みを感じてしまいました。動機特定の手がかりと真の動機解明に意外性を感じられたので読後感は悪くありませんでした。
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「ひき逃げはコーヒーの香り」が個人的ベストです。
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浜村渚シリーズ7作目(6さつめですが)。メルセンヌ数と犯人当てが結びついた「シスター・メルセンヌの記憶」 、ナポレオンの定理をトリックに応用した「ナポレオンが見つけてくれた」が個人的ベストです。次巻と予想される長編にも期待。
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深水黎一郎さん初読了。「読者が犯人」に挑戦した氏のデビュー作。納得できるかどうかは別にして、無駄のない伏線回収は良かったです。
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「キッド・カーデュラ」・「カーデュラ野球場へ行く」・「くずかご」 が個人的ベストです。
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フェル博士ものでは初の読了。「足跡のある密室」でありながら恋愛小説的な部分もあって確かに異色と感じられた。派手なトリックは明かされた時に爽快感がある。
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メルカトル鮎とは対照的に善良すぎる名探偵。麻耶作品の中では地味な印象はあるものの、作者のやりたい事はわかる上に、良い話風に締めてる分余計タチの悪い後味になっている(笑)。青春小説としては尻切れとんぼなのは続編の予定があるからなのかは不明。短編単体では「失くした御守」と「旧友」が個人的ベストです。
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東野圭吾デビュー30周年記念作品。人物及び事件の真相の意外性、動機、職人技に対する脳科学的解釈と、終盤での纏まり方が良かった。
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猫探偵が殺猫事件の謎解きをするドイツミステリ。主人公(猫)の飼い主グスタフに対する辛辣な語り口と、鼠の世界征服論を唱える場面が笑えた
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ある作家さんが面白かったとツイートしていたので読みました。「医師狩り」というタイトルと無医村・風土病等という設定からオカルトミステリっぽい話を想像していたら、その要素はほぼなく人情ミステリという感じでした。謎の提示に対して真相が尻すぼみに感じられたのが残念。ただ伏線そのものはフェアに張られていて好印象。
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