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水生 さんのレビュー一覧

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レビュー数152

全152件 1~20 1/8ページ

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No.152: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

現代詩人探偵の感想

紅玉いづきさん初読了。息苦しく重々しい雰囲気が全体に満ちているミステリの文脈で主人公の心情が描かれている。創作に関わる人の青春小説であり、ホワイダニットミステリとしても面白かった。
現代詩人探偵 (ミステリ・フロンティア)
紅玉いづき現代詩人探偵 についてのレビュー
No.151:
(5pt)

明治断頭台の感想

山田風太郎さん初読了。明治2年を舞台とする連作長編。幕末維新期は好きな時代なので、知っている実在人物が出てくるのは興味を惹かれた。個々の短編で用いられるトリックもその時代ならではだと思える。最終章での伏線回収はミステリ的技巧によって感慨深い結末になっている
明治断頭台 山田風太郎ベストコレクション (角川文庫)
山田風太郎明治断頭台 についてのレビュー
No.150:
(6pt)

バイバイ、エンジェルの感想

笠井潔さん初読了。矢吹駆シリーズ1作目。首切りの論理・アリバイ崩し・現象学・多重推理と、新本格以前のミステリなのにあまりそう感じさせない内容でした。哲学に関する話は意外に分かりやすく、首切りの理由解明と、矢吹駆が他の登場人物の推理を覆していく部分が舌戦のようで面白かった。
バイバイ、エンジェル (創元推理文庫)
笠井潔バイバイ、エンジェル についてのレビュー
No.149:
(6pt)

幽歴探偵アカイバラの感想

明利英司さん2作目。幼い頃から幽霊が視える赤茨耕一は、彼らの死に様に異常なほど強い関心を寄せていた。「幽歴探偵」と名乗り、幽霊の来歴を探っていくホラーミステリ短編集。ある人物の真相については序盤で予想がついてしまったが、フェアプレイな解決編と丁寧なロジックは良かった。
幽歴探偵アカイバラ (講談社ノベルス)
明利英司幽歴探偵アカイバラ についてのレビュー
No.148:
(6pt)

はぐれ名医事件暦の感想

和田はつ子さん初読み。「江戸に住む辰年生まれの者を、五日の内に殺める」という脅迫状が南町奉行所に届く。時代小説ミステリでありながら医療ミステリの様な雰囲気もありました。医学知識以外の推理パートは論理よりは意外性に重きを置いている感じで、蘭方医のキャラクター性が面白かったです。
はぐれ名医事件暦 (幻冬舎時代小説文庫)
和田はつ子はぐれ名医事件暦 についてのレビュー
No.147:
(6pt)

ロジック・ロック・フェスティバル 探偵殺しのパラドックスの感想

数年前に(あまり良くない意味で)話題になった作品。某作の盗作とまでは思いませんでしたが、既存のミステリの設定をくっつけただけのようには感じてしまいました。それでも伏線回収に驚かされる部分はあったりと面白いと思えるところもありました。
ロジック・ロック・フェスティバル  ~Logic Lock Festival~ 探偵殺しのパラドックス (星海社FICTIONS)
No.146: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

ローマ帽子の謎の感想

エラリー・クイーンのデビュー作にして国名シリーズ1作目。「なぜ被害者の帽子が現場から持ち去られたのか?」から犯人特定への流れは、少々くどく感じられるものの臨場感があった。
ローマ帽子の謎【新訳版】 (創元推理文庫)
エラリー・クイーンローマ帽子の謎 についてのレビュー
No.145:
(5pt)

探偵少女アリサの事件簿 溝ノ口より愛をこめての感想

随所に挟まれる国内外古典ミステリのパロディが面白い。「足跡のない密室」ものにして東川さん十八番の野球ミステリである「名探偵、球場で足跡を探す」が個人的ベストです。
探偵少女アリサの事件簿 溝ノ口より愛をこめて
No.144:
(6pt)

アノニマス・コールの感想

薬丸岳さん初読了。中盤〜終盤にかけての二転三転する展開が面白く、社会派サスペンスとして楽しめました。
アノニマス・コール
薬丸岳アノニマス・コール についてのレビュー
No.143:
(6pt)

ぼぎわんが、来るの感想

第22回日本ホラー小説大賞受賞作。古典的なジャパネスクホラーで、特に第2章のラストが良かった。
ぼぎわんが、来る (角川ホラー文庫)
澤村伊智ぼぎわんが、来る についてのレビュー
No.142:
(5pt)

道徳の時間の感想

第61回江戸川乱歩賞受賞作。「これは道徳の問題です」とだけ自供して黙秘を続ける男。謎の提示が魅力的でしたが中弛みを感じてしまいました。動機特定の手がかりと真の動機解明に意外性を感じられたので読後感は悪くありませんでした。
道徳の時間 (講談社文庫)
呉勝浩道徳の時間 についてのレビュー
No.141:
(6pt)

ライオンの歌が聞こえる 平塚おんな探偵の事件簿2の感想

「ひき逃げはコーヒーの香り」が個人的ベストです。
ライオンの歌が聞こえる 平塚おんな探偵の事件簿2 (祥伝社文庫)
No.140:
(6pt)

浜村渚の計算ノート 6さつめ パピルスよ、永遠にの感想

浜村渚シリーズ7作目(6さつめですが)。メルセンヌ数と犯人当てが結びついた「シスター・メルセンヌの記憶」 、ナポレオンの定理をトリックに応用した「ナポレオンが見つけてくれた」が個人的ベストです。次巻と予想される長編にも期待。
浜村渚の計算ノート 6さつめ パピルスよ、永遠に (講談社文庫)
No.139:
(5pt)

最後のトリックの感想

深水黎一郎さん初読了。「読者が犯人」に挑戦した氏のデビュー作。納得できるかどうかは別にして、無駄のない伏線回収は良かったです。
最後のトリック (河出文庫)
深水黎一郎最後のトリック についてのレビュー
No.138:
(6pt)

カーデュラ探偵社の感想

「キッド・カーデュラ」・「カーデュラ野球場へ行く」・「くずかご」 が個人的ベストです。
カーデュラ探偵社 (河出文庫)
ジャック・リッチーカーデュラ探偵社 についてのレビュー
No.137:
(5pt)

テニスコートの謎の感想

フェル博士ものでは初の読了。「足跡のある密室」でありながら恋愛小説的な部分もあって確かに異色と感じられた。派手なトリックは明かされた時に爽快感がある。
テニスコートの殺人【新訳版】 (創元推理文庫)
No.136:
(5pt)

あぶない叔父さんの感想

メルカトル鮎とは対照的に善良すぎる名探偵。麻耶作品の中では地味な印象はあるものの、作者のやりたい事はわかる上に、良い話風に締めてる分余計タチの悪い後味になっている(笑)。青春小説としては尻切れとんぼなのは続編の予定があるからなのかは不明。短編単体では「失くした御守」と「旧友」が個人的ベストです。
あぶない叔父さん (新潮文庫)
麻耶雄嵩あぶない叔父さん についてのレビュー
No.135: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

ラプラスの魔女の感想

東野圭吾デビュー30周年記念作品。人物及び事件の真相の意外性、動機、職人技に対する脳科学的解釈と、終盤での纏まり方が良かった。
ラプラスの魔女 (角川文庫)
東野圭吾ラプラスの魔女 についてのレビュー
No.134:
(4pt)

猫たちの聖夜の感想

猫探偵が殺猫事件の謎解きをするドイツミステリ。主人公(猫)の飼い主グスタフに対する辛辣な語り口と、鼠の世界征服論を唱える場面が笑えた
猫たちの聖夜 (ハヤカワ文庫NV)
アキフ・ピリンチ猫たちの聖夜 についてのレビュー
No.133:
(5pt)

【潜入】医師狩りの村の感想

ある作家さんが面白かったとツイートしていたので読みました。「医師狩り」というタイトルと無医村・風土病等という設定からオカルトミステリっぽい話を想像していたら、その要素はほぼなく人情ミステリという感じでした。謎の提示に対して真相が尻すぼみに感じられたのが残念。ただ伏線そのものはフェアに張られていて好印象。
【潜入】医師狩りの村 (宝島社文庫)
小林深亜【潜入】医師狩りの村 についてのレビュー