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水生 さんのレビュー一覧
水生さんのページへレビュー数224件
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第16回本格ミステリ大賞受賞作。世界各国から集められた死刑囚を収容する、ジャリーミスタン終末監獄を舞台とする特殊設定ミステリ連作集。密室ものから社会派要素のあるものや、脱獄ミステリなど個々に違った趣向がある。「魔王シャウオ・ドルマヤンの密室」・「墓守ラクパ・ギャルボの誉れ」が私的ベストです。
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「前人未到のメタ・ミステリ」というかこれはむしろ「○○もの」へのアンチテーゼではないかと思う。ホワイダニットの意外性への絡ませ方が秀逸。
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江戸川乱歩のジュブナイルミステリ。サスペンスフルな展開と伏線回収は古さを感じさせない。
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梶龍雄さん初読了。母の遺した言葉「おまえの弟は殺されたんだよ」にショックを受けた主人公は弟が溺死した龍神池を訪れる。そこで不可解な事件に巻き込まれ……。物理トリック、中盤の佐川美緒によるアリバイ崩しと精緻な伏線回収、短いながらも濃厚な探偵小説でした。
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【ネタバレかも!?】
(1件の連絡あり)[?]
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「生と死の定義」・「移植手術の可否判断」など一貫して重いテーマで進んでいく。幻想的なプロローグは好対照。
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百鬼夜行シリーズ2作目。前半の幻想怪奇的な謎の提示と、終盤の連続する種明かしは、モヤモヤした幕切れなのに読後感は悪くないという妙な感覚にさせられる。
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海外古典ホラーの有名作。タイトルは二重人格の代名詞。ストーリーとしては「ハイド氏は何者か?」・「何故同じ建物に出入りしているのか?」という謎が提示され、最後の手記で真相が明かされる。読後感はホラーというよりミステリに近かった。
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連城三紀彦のフスド・ヒストリカル・ノベル短編集(最近知った用語ですが)。ホワイダニットでこれだけのサプライズを撃ち込んでくる作風はそうないと思う。「野辺の露」・「宵待草夜情」・「花虐の賦」が個人的ベストです。
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大学生の就活の情報交換をテーマとした青春小説。共感と反感を書き分けるのが巧いと思う。幕の引き方も良かった。
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「世にも奇妙な物語」のファンである著者がその番組を意識して書いた短編集。風刺の効いたブラックジョークと構図反転が面白かった。短編としては「リア充裁判」・「13.5字しか集中して読めな」が個人的ベストです。
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「鬱憤電車」・「逆転同窓会」・「あるジーサンに線香を」が個人的ベストです。
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全寮制の女学院、自殺した女生徒、Jの正体と、少女小説風の青春ミステリを想像していたらとんでもねえバカミスでした。どっちかというとSFサイコホラーなバカミスでした。てかこれは百合と呼べるのか?なんか違う気が……(笑)
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「深瀬和久は人殺しだ」。という手紙が送りつけられたことから過去の事件が回想される。湊かなえさんには珍しく3つのダニットが提示される本格ミステリでした。終章での伏線回収とフィニッシュストロークが秀逸。
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S&Mシリーズ5作目。人ではなく現場にあった物体によるミッシングリンクというのが面白かった。
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連城三紀彦さんのデビュー作を含む短編集。それぞれの短編に違った味わいがある。「変調二人羽織」・「消えた新幹線」・「依子の日記」が特に好きな話です。
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2016年初読み。旧家で起きた連続殺人という国内古典ミステリ風の筋立てで、「手がかりの真偽の見分け方」に挑んだ作品。次々に出現する手がかりからロジックを組み立てていく流れは臨場感があり、フーダニットの部分が特に面白く読めました。アンチミステリの皮を被った正統派パズラーでした。
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日本4大ミステリー、第1の奇書。2015年読み納め。
(上巻) 幻想文学にしては科学的、探偵小説にしては幻想的な印象で、謎の提示は十分に魅力的。「キチガイ地獄外道祭文」は節をつけて読めばそこまで苦にならなかった。「脳は物を考える所にあらず」という言葉が印象的。 (下巻) 狂気を孕んだ科学と幻想。カットバックによって徐々に全貌が見えてくる構成は破綻を感じさせない。ラスト二行が(ネタバレ的な意味でなく)印象に残る。 |
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深水黎一郎さん2冊目の読了。数珠繋ぎの多重解決ミステリ。もはやイジメじゃねーかと突っ込みながら読んでましたが、次々と外堀が埋まっていくにも関わらず、続々と登場する探偵役の推理は圧巻で面白かった。ただ、かなりミスオタ向けの作品なのでストーリー性を重視して読む方には勧めづらい(笑)
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麻耶雄嵩作品の中ではド直球の館ミステリにしてクローズド・サークルもの。解決編からの畳み掛けるサプライズと違和感の払拭が鮮やかでした。
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表題作は直木賞受賞作。繊細な筆致と構図反転に唸らされる。「恋文」と「十三年目の子守唄」が私的ベストです。
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