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水生 さんのレビュー一覧

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レビュー数109

全109件 1~20 1/6ページ

※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
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No.109:
(6pt)

バイバイ、エンジェルの感想

笠井潔さん初読了。矢吹駆シリーズ1作目。首切りの論理・アリバイ崩し・現象学・多重推理と、新本格以前のミステリなのにあまりそう感じさせない内容でした。哲学に関する話は意外に分かりやすく、首切りの理由解明と、矢吹駆が他の登場人物の推理を覆していく部分が舌戦のようで面白かった。
バイバイ、エンジェル (創元推理文庫)
笠井潔バイバイ、エンジェル についてのレビュー
No.108:
(6pt)

幽歴探偵アカイバラの感想

明利英司さん2作目。幼い頃から幽霊が視える赤茨耕一は、彼らの死に様に異常なほど強い関心を寄せていた。「幽歴探偵」と名乗り、幽霊の来歴を探っていくホラーミステリ短編集。ある人物の真相については序盤で予想がついてしまったが、フェアプレイな解決編と丁寧なロジックは良かった。
幽歴探偵アカイバラ (講談社ノベルス)
明利英司幽歴探偵アカイバラ についてのレビュー
No.107:
(6pt)

はぐれ名医事件暦の感想

和田はつ子さん初読み。「江戸に住む辰年生まれの者を、五日の内に殺める」という脅迫状が南町奉行所に届く。時代小説ミステリでありながら医療ミステリの様な雰囲気もありました。医学知識以外の推理パートは論理よりは意外性に重きを置いている感じで、蘭方医のキャラクター性が面白かったです。
はぐれ名医事件暦 (幻冬舎時代小説文庫)
和田はつ子はぐれ名医事件暦 についてのレビュー
No.106:
(6pt)

ロジック・ロック・フェスティバル 探偵殺しのパラドックスの感想

数年前に(あまり良くない意味で)話題になった作品。某作の盗作とまでは思いませんでしたが、既存のミステリの設定をくっつけただけのようには感じてしまいました。それでも伏線回収に驚かされる部分はあったりと面白いと思えるところもありました。
ロジック・ロック・フェスティバル  ~Logic Lock Festival~ 探偵殺しのパラドックス (星海社FICTIONS)
No.105:
(6pt)

アノニマス・コールの感想

薬丸岳さん初読了。中盤〜終盤にかけての二転三転する展開が面白く、社会派サスペンスとして楽しめました。
アノニマス・コール
薬丸岳アノニマス・コール についてのレビュー
No.104:
(6pt)

ぼぎわんが、来るの感想

第22回日本ホラー小説大賞受賞作。古典的なジャパネスクホラーで、特に第2章のラストが良かった。
ぼぎわんが、来る (角川ホラー文庫)
澤村伊智ぼぎわんが、来る についてのレビュー
No.103:
(6pt)

ライオンの歌が聞こえる 平塚おんな探偵の事件簿2の感想

「ひき逃げはコーヒーの香り」が個人的ベストです。
ライオンの歌が聞こえる 平塚おんな探偵の事件簿2 (祥伝社文庫)
No.102:
(6pt)

浜村渚の計算ノート 6さつめ パピルスよ、永遠にの感想

浜村渚シリーズ7作目(6さつめですが)。メルセンヌ数と犯人当てが結びついた「シスター・メルセンヌの記憶」 、ナポレオンの定理をトリックに応用した「ナポレオンが見つけてくれた」が個人的ベストです。次巻と予想される長編にも期待。
浜村渚の計算ノート 6さつめ パピルスよ、永遠に (講談社文庫)
No.101:
(6pt)

カーデュラ探偵社の感想

「キッド・カーデュラ」・「カーデュラ野球場へ行く」・「くずかご」 が個人的ベストです。
カーデュラ探偵社 (河出文庫)
ジャック・リッチーカーデュラ探偵社 についてのレビュー
No.100:
(6pt)

きまぐれロボットの感想

結末の切れ味が良い。「夜の事件」・「目薬」・「ユキコちゃんのしかえし」が特に好きな話です
きまぐれロボット (角川文庫)
星新一きまぐれロボット についてのレビュー
No.99:
(6pt)

おなじ墓のムジナの感想

霞流一さん初読了。タヌキ尽くしのユーモア本格ミステリ。伏線がロジックによって収斂していく解決編が特に良かった。コミカルな掛け合いやタヌキに関する豆知識も面白かった
おなじ墓のムジナ―枕倉北商店街殺人事件 (カドカワノベルズ)
霞流一おなじ墓のムジナ についてのレビュー
No.98:
(6pt)

緑は危険の感想

クリスチアナ・ブランド初読了。ミスリードの巧さに唸らされた。シンプルなだけに悔しい。余談だが所謂「ミステリにありがちな台詞」が結構出てくるのでそこも面白かった
緑は危険 (ハヤカワ・ミステリ文庫 57-1)
クリスチアナ・ブランド緑は危険 についてのレビュー
No.97:
(6pt)

焼け跡のユディトへの感想

第6回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞優秀作受賞作。終戦後の雰囲気や見立て殺人を連想させる不可解な謎、ロマンス風味と作者の嗜好が凝縮されているように感じました。多少読みづらさがあるものの意外性はあり、ホワイダニットものとして面白かった。
焼け跡のユディトへ
川辺純可焼け跡のユディトへ についてのレビュー
No.96:
(6pt)

人柱はミイラと出会うの感想

「江戸時代の風習が残っている日本」という舞台設定のミステリ連作集。ホワイダニットの反転と優しさに満ちた結末が秀逸な「ミョウガは心に効くクスリ」が個人的ベストです。
人柱はミイラと出会う
石持浅海人柱はミイラと出会う についてのレビュー
No.95:
(6pt)

グリーン家殺人事件の感想

S・S・ヴァン・ダイン初読了。館ミステリの元祖。「Yの悲劇」に予想以上に似ていた(こちらが元ネタ)。衒学的な文章は国内だと新本格の雰囲気に近い様に思う。
グリーン家殺人事件【新訳版】 (創元推理文庫)
ヴァン・ダイングリーン家殺人事件 についてのレビュー
No.94:
(6pt)

死呪の島の感想

第21回日本ホラー小説大賞受賞作。 古典的な部分と現代的な部分のバランスが良かった。ホラー的に明かされる真相も意外性があった。
死と呪いの島で、僕らは (角川ホラー文庫)
No.93: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

夜歩くの感想

今年最初の読了。怪奇趣味的で退廃的な雰囲気は、横溝正史の諸作品(特に東京物)がカーを意識して書かれているのを感じさせられた。犯人やトリックに関してはあまり驚きはなかったが、前半の怪奇趣味、中盤のサスペンスフルな展開、解決編のスピード感は探偵小説の魅力を存分に味わえました。
夜歩く【新訳版】 (創元推理文庫)
ジョン・ディクスン・カー夜歩く についてのレビュー
No.92:
(6pt)

ブタカン!: 〜池谷美咲の演劇部日誌〜の感想

幼馴染で親友のナナコに誘われ、美咲は舞台監督(ブタカン)として演劇部入部を決める。青柳さんのもう一つのホームグラウンド、正統派文化系部活小説で面白かったです。登場人物もそれぞれに魅力的で、演劇に対する熱気が伝わって来る感じも自分好みでした。それと、ナナコの容態が話数を追うごとに悪化してるのが不安で仕方なくなってくる。
ブタカン!: 〜池谷美咲の演劇部日誌〜 (新潮文庫nex(ネックス))
No.91:
(6pt)

白ゆき姫殺人事件の感想

ネットでの炎上・マスコミによるデマ拡散といった社会問題を背景にしながら、関係者の独白という形で事件の真相が探られていく。関係資料を最後に読んでしまったため問題編と解決編のような読み方になってしまいましたが、「どんなに憶測を重ねても一般人やマスコミは警察にはかなわない」という一種のアンチテーゼのようにも受け取れる結末と、読者の感情をミスリードする構成は面白かったです(笑)。
白ゆき姫殺人事件
湊かなえ白ゆき姫殺人事件 についてのレビュー
No.90: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

数奇にして模型の感想

S&Mシリーズ8作目。ドラマの放映順で読んできたため間が飛んでいるせいでしょうが、萌絵がそれまででの作品に比べて大人びた雰囲気に感じられました。作者の趣味全開の模型トークが面白かったです。不可解な状況から考えられる可能性を検証していく過程も良かったです。
数奇にして模型―NUMERICAL MODELS (講談社文庫)
森博嗣数奇にして模型 についてのレビュー