(短編小説)
下り"はつかり"
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
下り"はつかり"の総合評価:
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40年ぶりくらいに鮎川氏の作品を読みました。 読み始めてまず去来したのは「あ~昭和だなあ」という古さと懐かしさが混じった感情です。 「ポマード」「ルンペン」「トヨペット」「バット(←タバコの銘柄)」などの言葉、写真のフィルムを一般家庭で焼付していたり(かつて父も家に暗室を作りそれをやっていて、機材や薬品が家にありました)、女性の「あたくし」「~ですわ」というセリフ、九州から東京まで丸一日以上かけて走る列車… 読み進むうち自分も少しずつ昭和モード?に回帰し、作品世界に入り込めるようにはなりましたが、昭和時代の記憶がほとんどない世代が読んだらどのように感じるのか、興味深いところではあります。 比較的新しいミステリでよくある、登場人物達の本筋とは直接関係のないおしゃべりや、探偵とその相手役が漫才やってるみたいな会話がほとんどないため、全体に真面目で硬派な印象を受けますね。 ラノベ的なキャラがチャラチャラしているミステリには少しウンザリしてた自分にはちょうど良かったです。 トリックは割と簡単に見破ってしまったものと、分からなかったものが半々くらいでした。 「地虫」「絵のない絵本」はファンタジックな作品で、鮎川さんてこんなのも書いてたのね…と意外でしたが、なかなか面白く読ませていただきました。 | ||||
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商品説明に光文社文庫とあり写真も文庫本の写真でしたが届いた本はカッパノベルスでした? このシリーズを文庫本でそろえようと思っていたのでビックリしました 状態が悪いので無料にしてもらったので文句は言いませんが 文庫本か新書は正解に記載して欲しいです | ||||
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北村薫氏編纂による鮎川氏の初期短編傑作選シリーズの2作目。 1作目が鬼貫警部や星影探偵ものなど、オーソドックスな本格志向の作品で統一されていたが、この2作目は冒頭の地虫や絵のない絵本など本格推理要素の皆無の幻想譚や鮎川氏の短編の中では最も遊び心が炸裂した犯人当てものの達也が笑うなどより鮎川氏の広い作風に配慮したバラエティに富んだ構成になっている。 本格度は1作目の方が高いが、この2作目は更に作家としての鮎川氏の技の巧さを堪能できる一冊である。 | ||||
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まさに本格推理小説。 さまざまな作品が出てきますが 巧妙なトリックを用いた作品が目白押しで こちらの目をあきさせません、もちろん想像力もです。 この作品の目玉といったら もちろんフェアかアンフェアかで物議をかもし出しそうな 「達也が嗤う」に尽きるでしょう。 読みなれない人は間違いなくアンフェア、といいかねない 真相部分なのです。 でも、著者は「あること」を言っていないのです。 屁理屈といえば屁理屈ですが、推理をする上では それぐらいの柔軟な頭がなければならない、というのを 教えてくれる作品ではあります。 そのほかには一風変わった 不思議系の作品もあります。 「絵のない絵本」がそれに該当します。 ありえない系のミステリーですが 世界観には引き込まれるはずです。 長さを感じない作品でした。 | ||||
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『五つの時計』に続く創元推理文庫「短編傑作選」第2集。編者は北村薫。 「地虫」「赤い密室」「碑文谷事件」「達也が嗤う」「絵のない絵本」「誰の屍体か」「他殺にしてくれ」「金魚の寝言」「暗い河」「下り゛はつかり゛」「死が二人を分つまで」が収録されている。 好編を集めた贅沢な短編集と言える。 鬼貫警部、星影などお馴染みの探偵たちが出てくる。 「達也が嗤う」、「他殺にしてくれ」、「死が二人を分つまで」などが良かった。 「地虫」と「絵のない絵本」のメルヘンチックなのが不思議。 他の選集と重なっている収録作も多いので、よく注意して買うべきだろう。 | ||||
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