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水生 さんのレビュー一覧
水生さんのページへレビュー数401件
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第8回(1962年)江戸川乱歩賞受賞作。男子禁制のアパートで繰り広げられる怪しげな人間模様は、後に新本格全盛期に形成される「館もの」の元祖の様に感じられる。
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上巻…もう1人の中村青司、0番目の館シリーズ、綾辻行人20代の集大成、ホラーとミステリの融合第1作。のちに書かれるAnotherとは対照的にミステリの方の比重が大きい。吹雪の山荘で遭遇する白秋に見立てられた殺人、事件の予言、謎の提示を一通り終えて下巻に続く。
下巻…序盤から漂う魔法にかかったような雰囲気は、下巻からさらに濃度を増してくる。段階的に解明されていく4つの殺人の真相が玉突き式に関連しているのが面白い。「名前」の異常なまでの符合、事件の予言と真相の暗示、感嘆させられる結末でした。 |
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意外だったのは推理よりもサスペンス要素の比重が置かれている事。犯人がかなり早い段階で特定される事。ホームズの多芸ぶりが前作「緋色の研究」より強調されている。
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殺人鬼の手記と小説家・竹本健治の現実世界、そして作中で彼が描いている小説とが、それぞれの作中作としてループした小説。個々のエピソードは面白く読めたが全体としては何だかよく理解できないまま終わった。確かにただの推理小説(ミステリ)ではなく疑似推理小説(ミステロイド)という感じだった。
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首のない死体・内股の入れ墨、さあ殺されたのはどちらの女か…。王道のガジェットに横溝正史らしいアレンジが加えられている。自動車が使われるシーンがあったりと現代的な雰囲気は新鮮味がある。
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村上春樹初の読了。良く分からないストーリーなのにぐいぐいと読まされる。個人的ベストは「沈黙」と「氷男」です。
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米澤穂信さんがこの表題作を題材にした短編を時々書かれるので読んでみた。安楽椅子探偵物のロジックにおいて、結論Aを導き出しただけではB・Cを否定したことにはならないという弱点がある。それでも導き出された解答に感心してしまうのは緻密な論理による検証・別解潰しによる説得力による物である。議論を重ねて謎を解いていく展開は読んでいて楽しい。
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向井直子の大貫警部への扱い方がどんどん巧くなっていくのが可笑しい。
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大貫警部の違った一面が垣間見れる。
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「人間消失もの」である表題作が個人的ベストです。
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怖いというより、重い。日本の作家でいうなら綾辻行人+湊かなえといった感じ。挿入される記事によって展開が暗示されているのがより一層恐怖感を高めている。
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途中まで読みづらさと終着点のみえなさで挫折しかけたが、読み終わってみるとかなりテクニカルなアンチミステリにしてメタミステリだった。古典を持ち上げたがる事に対する皮肉の様な事が描かれていたのには笑えたし、好きな作家の名前が出てきたのはちょっと嬉しかった。あそこの超展開で終わってたら壁に投げつけ(比喩表現)る所だったがそれは幸い避けられた。
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最初から最後まで海外古典本格ミステリのファンならにやにやが止まらないであろう雰囲気。解決編ぎりぎりまでこちらの想定を正しいと思わせる技術に長けている作家だと感じた。某古典を思わせる真相も、そんな無茶なと思いながらも納得してしまう。
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序盤のスランプを脱してから後半での起死回生の逆転劇。パターン化しているとはいえカタルシスは感じられる。「アンパンマン」は…さすがに騙しすぎ(笑)
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合金に変わる金の延べ棒の謎・小説の盗作事件・ペンダント紛失事件、それらが交差し合ったのちに徐々に解かれていく。ペンダント消失の犯人特定とトリック解明のロジックが特に良かった。
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由利麟太郎シリーズ1編・三津木俊助シリーズ2編。表題作は犯人の意外性はあまり無いが、凶器の隠し方に関してはその犯人ならではだと思った。
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コン・ゲーム、パズラー、スポーツ、ホラー、SF、スラップスティック…まさにタイトル通り多岐にわたる粒ぞろいの短編集。「謀」の章と「驚」の章が特に面白かった。
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上巻…中盤まであまりホラーっぽくないなぁと思いながら読んでいたら…小野不由美さんの「屍鬼」がこれをモチーフにしていたという意味が分かりかけた所で下巻に続く。ちなみに綾辻行人「Another」の榊原恒一が入院中に読んでいたホラー小説らしい。
下巻…「吸血鬼」の存在が判明するや否や打って変わってアクション・サスペンス小説に。あまりホラーっぽくなかったがサスペンスとしては面白かった。 |
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かなり後味が悪くざわざわした心境にさせられる。主人公が思い至った真相は、その逆もある、またはどちらもそう関係しないと考えられれば救いはあるのだろうが…。余談だが単行本の表紙は読了後に見るとちょっと怖い。
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