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水生 さんのレビュー一覧

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レビュー数401

全401件 81~100 5/21ページ

※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
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No.321:
(7pt)

人間の顔は食べづらいの感想

食糧危機により食用のクローン人間が作られるようになった日本を舞台とするミステリ。奇抜な設定と超展開からは想像できないほどロジカルな多重推理が面白かったです。SFだとよくある展開をミステリの真相として巧みに利用しているのも秀逸でした。
人間の顔は食べづらい (角川文庫)
白井智之人間の顔は食べづらい についてのレビュー
No.320:
(5pt)

西川麻子は地理が好き。の感想

クイズ研出身作家の本領発揮!!キャラクタ造形が浜村渚と対照的なのも面白い。個人的ベストは「グンカンドリの気が早い犯罪」と「ナトロン湖畔に愛の像」です。
西川麻子は地理が好き。 (文春文庫)
青柳碧人西川麻子は地理が好き。 についてのレビュー
No.319: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

数奇にして模型の感想

S&Mシリーズ8作目。ドラマの放映順で読んできたため間が飛んでいるせいでしょうが、萌絵がそれまででの作品に比べて大人びた雰囲気に感じられました。作者の趣味全開の模型トークが面白かったです。不可解な状況から考えられる可能性を検証していく過程も良かったです。
数奇にして模型―NUMERICAL MODELS (講談社文庫)
森博嗣数奇にして模型 についてのレビュー
No.318:
(7pt)

純喫茶『一服堂』の四季の感想

4部構成の安楽椅子探偵短編集。松尾由美さんの某作(そちらは未読ですが)とは別の意味でまんま安楽椅子探偵。犯人当て(パズラー)である謎ディとは違いこちらはトリック当ての印象。さらに、最近の東川さんの得意技である「同趣向縛り」も2×2で健在。性質上犯人は容易に分かってしまうものの、バカミス的なトリックと消去法ロジックは秀逸。最終話に発動する仕掛けがその中での推理のロジックに結びついているのも良かった。個人的ベストは「春の十字架」です。
純喫茶「一服堂」の四季 (講談社文庫)
東川篤哉純喫茶「一服堂」の四季 についてのレビュー
No.317:
(7pt)

相互確証破壊の感想

石持浅海さんの新たな作風、エロスとロジックがフュージョンした官能ミステリ。「三百メートル先から 」・「カントリー・ロード」が個人的ベストです。
真実はベッドの中に (双葉文庫)
No.316:
(7pt)

久生十蘭短篇選の感想

「黄泉から」・「無月物語」・「黒い手帳」・「白雪姫」が好きな話です。
久生十蘭短篇選 (岩波文庫)
久生十蘭久生十蘭短篇選 についてのレビュー
No.315:
(7pt)

浜村渚の計算ノート 5さつめ 鳴くよウグイス、平面上の感想

シリーズ6巻目。今回はトリック重視な印象。魔方陣の数学的美しさを伴った大トリックの「遊星からの問題X」、二次関数と京野菜を用いた見立て殺人の必然性が秀逸な「京都、別れの二次関数」です。
浜村渚の計算ノート 5さつめ 鳴くよウグイス、平面上 (講談社文庫 あ)
No.314: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

幻肢の感想

TMS治療と幻肢を主軸とした恋愛ミステリ。脳機能に関する話は興味深く読めました。どちらかというと恋愛小説として面白かったです後半のヒロインが完全にヤンデレ過ぎてちょっと怖かった。
幻肢
島田荘司幻肢 についてのレビュー
No.313:
(7pt)

浜村渚の計算ノート 4さつめ 方程式は歌声に乗っての感想

数学ミステリシリーズ5巻目。今回は暗号ミステリ率が高いです。クイズ対決からのロジカルなフーダニットの「モンキィ・ホール・クイズショウ」、数学とミュージカルの融合に挑んだ異色作「オペラ座の未知数」が個人的ベストです。最後の急展開気になる。
浜村渚の計算ノート 4さつめ 方程式は歌声に乗って (講談社文庫)
No.312: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

天久鷹央の推理カルテの感想

統括診断部に患者によって持ち込まれる謎を、その卓越した医学知識と推理力で華麗に解き明かす。まさに名医にして名探偵、。推理の論拠に医学的知識を用いることであえてアンフェアの形を侵しつつ、論理性と真相のインパクトを高めている。個人的ベストは二段構えの真相が鮮やかに決まった「不可視の胎児」。医学的知識の有無を問わない快作。
天久鷹央の推理カルテ 完全版 (実業之日本社文庫)
知念実希人天久鷹央の推理カルテ についてのレビュー
No.311: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

蝶々殺人事件の感想

「樽」に倣った地道なアリバイ崩し、読者への挑戦状の後に消去法で犯人が特定されていくのはやはり鮮やか。
蝶々殺人事件 (角川文庫)
横溝正史蝶々殺人事件 についてのレビュー
No.310:
(9pt)

本陣殺人事件の感想

密室トリックの豪快さはもちろん、「3本指の男」のロジックも見所。
本陣殺人事件 (角川文庫―金田一耕助ファイル)
横溝正史本陣殺人事件 についてのレビュー
No.309: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

マスカレード・ホテルの感想

東野圭吾さん久々の読了。連続殺人事件の捜査のために警察官がホテルマンとして潜入する。ホテル内での業務の様子や刑事との物の考え方の違いなどが細かく描写されていて面白かった。中盤に度々発生する「日常の謎」風の事件が解決編への布石として機能しているのも良かった。
マスカレード・ホテル
東野圭吾マスカレード・ホテル についてのレビュー
No.308:
(5pt)

スキュラ&カリュブディス: 死の口吻の感想

エログロ百合伝奇ホラーミステリー……読んで感じただけでも様々なガジェットが詰め込まれて面白かった。ミステリーは必ずしも推理小説ではありませんので悪しからず(自分はホラーミステリーの印象が特に強かった)。
スキュラ&カリュブディス: 死の口吻 (新潮文庫nex(ネックス))
No.307: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

冷たい密室と博士たちの感想

森博嗣の真の処女作にしてS&Mシリーズ2作目。端正なロジックと密室トリックが合さった佳作。暗号の使われ方も効果的だった。
冷たい密室と博士たち (講談社文庫)
森博嗣冷たい密室と博士たち についてのレビュー
No.306: 5人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

星を継ぐものの感想

ジェイムズ・P・ホーガン初読了。月面で真紅の宇宙服を着た人間の遺骸が発見された。この人物は何者なのか? スケールの大きな謎が提示され、幾多の分野からの検証と考察、そして意外な真相…。壮大な謎が論理的に解かれていく過程はロマンを感じました。ハードSFとしても本格ミステリとしても傑作でした。
星を継ぐもの【新版】 (創元SF文庫)
ジェイムズ・P・ホーガン星を継ぐもの についてのレビュー
No.305:
(6pt)

伽藍堂の殺人 ~Banach-Tarski Paradox~の感想

堂シリーズ4作目。バックストーリーの転機となるであろう作品。今までのシリーズの中では一番謎解き部分と数学ネタが面白く感じられたが、結末と動機が理解しにくいせいか消化不良な印象がある。
伽藍堂の殺人 ~Banach-Tarski Paradox~ (講談社文庫)
周木律伽藍堂の殺人 ~Banach-Tarski Paradox~ についてのレビュー
No.304: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

さよなら神様の感想

「犯人は〇〇だよ--」。鈴木太郎再び、「神様ゲーム」の続編です。前回の主人公といいこんな少年時代送ったらトラウマ必至である。個々の短編が揃いも揃って後味悪いのに加えて、最終話にそれらの伏線を収斂させて悪意に満ちた真相が浮かび上がってくる構成は見事でした。短編単体では「ヴァレンタイン昔語り」が個人的ベストです。ラストのあれは「……っておい!!」と叫びたくなりました(笑)
さよなら神様 (文春文庫 ま)
麻耶雄嵩さよなら神様 についてのレビュー
No.303: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

いなくなれ、群青の感想

河野裕さん及び新潮文庫nex初読了。幻想的な文章。主人公の行動と「階段島」の持つ本当の意味が明かされていく論理的な伏線回収は本格ミステリとして、その真相によってもたらされる心理描写は青春小説として、双方の魅力を感じさせる青春ミステリでした。由宇の「何かを捨てて進むことが、成長だとは思いたくない」というセリフが印象的でした。
いなくなれ、群青 (新潮文庫)
河野裕いなくなれ、群青 についてのレビュー
No.302:
(5pt)

五覚堂の殺人 〜The Burning Ship〜の感想

堂シリーズ3作目。前作・前々作に比べるとミステリ部分と数学蘊蓄のバランスが取れて読みやすくなっていると思います。ミステリ部分は地味な印象を受けましたが主要キャラクターが確立されてきたので前作よりは面白かったです。
五覚堂の殺人 ~Burning Ship~ (講談社文庫)
周木律五覚堂の殺人 〜The Burning Ship〜 についてのレビュー