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六の宮の姫君



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【この小説が収録されている参考書籍】
六の宮の姫君 (創元推理文庫)

六の宮の姫君の評価: 3.94/5点 レビュー 33件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.94pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全25件 21~25 2/2ページ
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No.5:
(5pt)

ビッグな卒論!

大学四年の主人公が卒論を書きながら、その謎解きをしていきます。周囲の人物には、出版社の編集の人や小説家も出てきます。卒論のテーマにからむ謎を解くまでの過程が面白い。図書館で、友人とのおしゃべりで。些細なことから解かれていきます。謎解きは芥川と菊池の交流とその友情がキーワードであり、書誌的なものだけではない、その裏の人間の機微をすくい取った名編だと思いました。情報や資料の調べ方、卒論への姿勢も身につきますよ。しかし筆者の博学とその活用ぶり、暖かいハートには尊敬!
六の宮の姫君 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:六の宮の姫君 (創元推理文庫)より
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No.4:
(5pt)

芥川と友人たちの心の交流を覗き見したような・・・

円紫さんと「私」シリーズでは、円紫さんが「私」の「日常に隠れた謎」を会話の中から解き明かして行きます。そのスタイル上、会話の中だけで謎の提示から謎解きまで終わってしまうことも多く、そのアクロバティックな謎解きもシリーズの魅力です。そんななか、今回の作品はいろんな点で異色であるといえます。まず謎解きを円紫さんではなく主人公「私」がしていること。謎を日常の中にではなく、芥川龍之介という大作家の作品においたこと。いつもの軽やかさはありませんが、実在の作家の名文や名言が随所にあらわれるため読み応えありです。また謎解きを「私」にさせたことによって、読者の視点からは芥川や友人たちの作品(またその文章)自体に謎解きをさせた形になり、謎解きに説得力が含まれていると思います。さらに謎解き以外の楽しみとして、芥川と友人たちとのこころの交流が垣間見れるような記述もふんだんに盛り込まれていること。かなり感情移入してしまい、つい涙してしまう場面もありました。おすすめです。ぜひ多くの方に読んでほしいと思います。
六の宮の姫君 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:六の宮の姫君 (創元推理文庫)より
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No.3:
(4pt)

難しかった・・・

「私」と円紫師匠シリーズの中でも一番難しかったです。円紫師匠も出番が少なく最初読んだ時は?事件は??と思ったくらい。こういう風に芋づる式に読書がすすんでいく人を「活字中毒」というんだろうな、と思いました。
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4488413048
No.2:
(4pt)

六尺棒

大学時代にこの本にめぐり合っていれば、私の卒論ももう少しは野望に満ちたものになっていたかもしれない。(努力不足で結果的には単なる作文に終わっていたとしても)図書館はどう効果的に使うべきか、ヒントがこの本の名から隠されている。もう一つ発見があった。ここで紹介された落語「六尺棒」だ。私は珍しくこの落語をあらかじめ知っていた。ところが、私のもっていたイメージと円紫がやった噺とは、人物像も季節も180度違うのだ。落語は噺家によってこうも違う噺になりうるのか、再認識したしだいです。
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No.1:
(5pt)

北村薫の真骨頂

"円紫さんと私"シリーズの中でも一際異彩を放つ本書。 難解で一般的には受け入れられにくいだろうが、これまでの日常ミステリ+偉大な文豪の作品を題材として取り上げる著者の着目点に感服。"私"様著者も卒論で芥川を取り上げられたのでは?この本自体が卒論としても通用するのではないか?
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