■スポンサードリンク
六の宮の姫君
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
六の宮の姫君の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.94pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
芥川龍之介が「六の宮の姫君」を執筆するにいたった機縁・状況を解き明かしていく本。 作品群の流れ、作家間の交流状況などを詳細に紹介しつつ話しを進めおり、著者の説が正しいかどうかは知らないが、興味深い内容だった。 本書の副次的な効果として、芥川や菊池寛の作品を読み直したくなった。本書を読まれる方はそのように感ずる方が多いのではないかと思う。私は岩波文庫を久々に購入した。 一方、小説としての評価はあまり芳しくない。登場人物がね。良い人、「さわやかさ」などが強調されすぎてぺらぺらな感じがする。そうそう、「神様のカルテ」みたいな、きらきら感で気持ち悪い。題材の重さと釣り合ってないこと。 なお、「六の宮の姫君」は解釈の難しい小説であり、本書は確かに執筆の動機に迫る物であるが、これをもって理解しきったとは言えないであろう。例えば、「内記の上人」が何故登場するのかなどという点には本書はふれていない。 こうした興味もあり、インターネットを検索していたら、神冴香という大学生の卒論に行き当たった。PDFがネットに掲載されているので、一読をお薦めしたい。本書とは違う角度から分析をしている。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最終学年を迎えた〈私〉は、卒論のテーマ「芥川龍之介」を掘り下げていくかたわら、出版社で初めてのアルバイトを経験する。その縁あって、図らずも文壇の長老から芥川の謎めいた言葉を聞くことに。王朝物の短編「六の宮の姫君」に寄せられた言辞を巡って、円紫師匠の教えを乞いつつ、浩瀚な書物を旅する〈私〉なりの探偵行が始まった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
殺人事件など起こらない。探偵も刑事も登場しない。だが、この作品は 立派なミステリーだ。ただし、異色中の異色だが。「六の宮の姫君」の 作品に対して遺した芥川の言葉の真意は何か?交友関係のあった菊池寛 らの作品や書簡、日記などから探られる真実。さまざまな資料が読まれ、 検討され、芥川が関わりを持った人たちが浮かび上がってくる。その数々の 事実は、本好きの人たちの心を間違いなくワクワクさせることだろう。 同時に、作者の緻密な調査やその推理力に驚かされることだろう。本を 好きな人にはぜひ一度は読んでもらいたい。文学の持つ魅力をあらためて 感じることができる作品だった。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!