■スポンサードリンク
奇跡の人
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
奇跡の人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.06pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全19件 1~19 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
交通事故で8年間の歳月を懸け半植物状態から奇跡的に蘇った相馬克己。彼は奇跡の人と呼ばれるようになった。しかし看病していた母が無くなり、彼も退院したが彼の過去は病院、母親から一切処分されていた。記憶喪失状態の彼は次第に自分の過去を探し始める。8年前の自分をようやく元恋人から知ることになるが、彼の20年の人生はまだ謎に包まれている。果たして本当の自分を取り戻すことができるのだろうか。意味深な作品だった。 一般文学通算1391作品目の感想。2015/03/29 08:20 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
スリリングな前半は緊張感がありましたが、「過去の自分探し」がメインとなる後半は、急にトーンダウンしていくのが残念です。 非常に面白いテーマだけに、もうひと捻りあれば、ぐっと読後感が良くなったと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公が特殊な経験をして、まさに産まれ変わってしまった状態だからか、最後まで感情移入が出来なかった。 昔の彼女に対するあのしつこさはやや病的と感じるが、それが子供に戻ったせいだとしたらうまいことはうまい。 小説としてはいまいち入り込めなかったが、物語としてはまとまっていたと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
前半は大事故を起こし大怪我と共に記憶を全て失った男の再生への物語として楽しく読めたのだが、 中盤から元カノのことを知るとそれをずっとそれを追い回すだけの展開になり、 なんか唐突にいい話風にエンドと恐ろしく失速する作品 ただでさえ分厚い作品なのだから、それならそれで立ち直るところまで書いてくれよと思った 母の手紙もただ容態の推移を書いているだけで何の見所もないというのがなんとも 自分のやったことを書くとか過去のことを書くとか最低限何らかのオチが欲しかった 真保氏の作品の中では、買うほどでもない中の一冊だろう | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「記憶喪失者が過去を探す」というのは古典的といえばあまりにも古典的だが、古典的であるが故、安心してハラハラドキドキさせる筆力は流石。 あとは、そこにどんな過去があってそこにどんな自分がいるかだ。 そこにあったのは表裏一体の「無垢な愛情」と「狂気」。先に「無垢な愛情」を見せておいて、その正体が「狂気」であることを描く手法は巧妙だが、「無垢な愛情」も「狂気」も常軌を逸しているので、あまりリアリティを感じることができない。 そして、ストーリー展開。 伏線を読めば、かなりドギツイ過去がないと収拾できないとは感じるのだが、最後の方はやり過ぎの感があり、新たなサプライズがあるたびにリアリティが薄れていく。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
前半は、命をとりとめ、母親の懸命な介護で日常生活が可能になった奇跡の人のストーリーとして、純粋に心動かされて読みましたが、過去の自分を探す旅に出た後の行動は、それまでの純粋さとは裏腹に執拗なまでに周りの人を不幸にしていく展開でした。そして自分までもが決してほめられない悪の回路に陥ってしまうという絶望的な結末に向かっていくところは、まさに犯罪を重ねる人のある種の心理と一致していて、救いのない無力感すら感じました。同じような内容の繰り返しも見て取れ冗長。後半は感動というよりは、怒りや苛立ちに近い感情しかわきませんでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
はるか昔に「山崎まさよし」さんという ミュージシャンの方が主演していたドラマの原作。 僕はドラマを先に見てたので、本にはあまり強い 印象を抱きませんでした。 内容は、交通事故によりすべての記憶を失い、 子供のようになってしまった31歳の男性が、 一体自分がどういう人間だったのかを、 探っていくミステリー。 この作家の本が好きな人はきっと気に入ります。 (僕はあまり好きでないので) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
多くの人がレビューに書いてある通り、小説としての出来栄えはどうなんだ…? と言う感じ。巻き添えになってしまった人達が可哀そうで仕方ないし、奇跡の人 かなんか知らないが、主人公の勝手な振る舞いは読んでいて嫌悪感をもよおす。 ただ思ったのは、この主人公のように自分の世界では絶対的に間違ったことをして いないと信じて行動している人が、実際には周りに大迷惑を巻き起こしている ケースって一杯あるんだろうな…と言う事。著者はそれを気付かせるためにこんな 不愉快な作品を書いたのかな…と言うのは考えすぎでしょうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
記憶喪失モノ。主人公は、交通事故によって脳死となった。そこから奇跡の回復を遂げるも、記憶を失っていた。その”記憶”を知る母も死んでしまった。それどころか、過去の痕跡は、母によって徹底的に隠蔽されていた。中だるみと言うか、引き伸ばしすぎ。主人公の行動、聡子の行動に必然性がない。ここまで頑ななのは不自然。そういう精神状態だったとも言えるが、単に物語の都合で動いているように感じてしまった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
久々に読んだ真保裕一の作品であったが、読めば読むほど悲しくなり、やるせなくなり、イライラする、なんとも後味の悪い作品だ。 8年前、瀕死の事故にあった主人公の相馬克己。後遺症から記憶をすべて失った、という設定。彼の記憶の失い方は、よくある「私はだれ?ここはどこ?」という状態よりもさらに上を行く失い方。このよくある記憶の失い方は、意味記憶は残っているものの、エピソード記憶を失ってしまったというものである。しかしこの主人公は、そのエピソード記憶に加えて、意味記憶、プライミング記憶、さらに手続き記憶までも忘れてしまったのだ。簡単にいうと赤ちゃんと同じ状態まで戻ってしまったということである。8年間病院で過ごして、中学生並みの知能を身につけた31歳の相馬克己が退院することから物語は動き出す。 この作品は前半、後半と分かれており、前半は病院から退院した主人公の、社会で生きるつらさ、障害者(なのかな?)に対する人間のいやらしさ、そして新たな出会いなどが描かれている。読んでいてなかなか興味深く、主人公の幼い目線による新鮮さなどが面白い。しかし後半になると、それまで伏線として扱われていた、事故が起こる前の自分探しとなる。ここから一転、物語はなんだかいやな方へ向かっていく。あまりにも過去にこだわりすぎる主人公にイライラが募るばかりの後半。人を真剣に愛したことがないおいらが読んでるから、そんな気持ちになるのかなぁ、というさびしい感想も出てしまう。 「主人公の過去」が謎となっている。この謎解きも重要ポイントではあるのだが、知ってしまうとそれはそれで、「あ、そう。。」レベル。主人公がその謎に執着する割には、あまりにも予想がつきすぎるものであり、ミステリとしてはちょいとお粗末。 物語は、母の視点である病状を記録したノートによる語りから始まり、間に同様のものを挟みつつ、同じく母の視点であるノートによる語りで終わる。最後の母のエピローグが救いであるようなイメージで書いてあるが、何も救われない印象であることは否めない。 で、今ちょっと思ったのだが、間に入る母の語りが、実はエピローグの母の語りであったなら、なかなか面白いかもしれない。ちょいと読み直してみる??あと、ドラマ化もしているんだけど、山崎まさよし、結構ハマってる気がする。ドラマで後半部分はどんな風になっているか興味はあるなぁ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
皆さん書かれているように、前半はとても感動的な話なんですが、後半になり主人公が自分探しの旅をし始めてからがちょっと。。。 とにかく、主人公の自分勝手な行動や考え方が鼻につき、とても共感できるものではありませんでした。 記憶をなくし、身よりもいない孤独な彼の気持ちもわからないでもないけれど、やっぱり人に迷惑をかけちゃあいけませんよ。 あれから8年も経てば、昔の知り合いにだってそれぞれの生活があるってものです。 それを壊してまで自分の欲望を強引に叶えようとする主人公に、ただただ嫌悪感が募るばかりでした。 特に、最後のエピローグは余計だったと思います。 その手前で終わりにしておけば、まだマシだったのに。。 あのエピローグのせいで余計に気持ち悪さ感が増しました。 何、母って?(怒) このタイトルのせいで、強引に感動的に仕上げる終わり方にしたかったのかなぁ。 いっその事タイトルを違うものにして、最後をカットした方が良かったんじゃないかという気がしました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
前半は事故で記憶を失った主人公が、8年間のリハビリ生活の末、 病院を退院し、職を得て自活するまでが描かれる。 病院での仲間たちとのふれあい。 最初は誤解されながらも、隣人と理解を深めて行く様子。 先輩や同僚たちの指導により職場になじんで行く主人公。 母の手記を挟みながら、これらの物語が語られる。 いい話です。 実にいい話ではあるが、物足りない。 もちろん、これで済むはずがありません。 やってくれます、この主人公。 それはもう、読者の期待以上にやってくれます。 過去を探すために東京に旅立った主人公。 そこで出会った昔の仲間たち。 嘘をつく事を覚え、嘘に嘘を重ねる主人公。 いい人だった主人公が、どんどん自己中心的な人間に変貌して行きます。 知恵がつくことは、悲しいことだと思わざるを得ません。 やがて昔の仲間を利用し、あげくにストーカー行為にまで発展します。 もうそれくらいでやめときなよ。 田舎に帰ろうよ。 そう思わずにはいられませんでした。 後味は悪いです。 最後の落ちも強引。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
事故で記憶を全くなくし、8年間も病院で入院していた31歳の天涯孤独の主人公。 自分探しをしていくうちに、8年前の友人たちを知り、大事にしていた人を知り、そして自分が起こした過ちを知る。 そのとき犯した過ち、その原因ともなった自分を揺り動かす衝動、人の業、彼はその出来事をトレースしていく。 どんなに生まれ変わっても、やりなおしても、自分が持っている業は変わらず、繰り返してしまうものなのかもしれない。 小説としては佳作。 でも、自分が繰り返し起こす過ちを思い返し、内省。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
真保さんの小説は、詳細まできちんと調べて書かれてあり 8年間の闘病の様子などはとてもリアルで涙が時々出てきます。 しかし気持ちよく読み進められるのはそこまで。 自分を取り戻す為に、事故に会う前の土地に向かうのですが だんだんと昔の○QNだった頃の自分を取り戻すにつれて ちょっとイヤになってしまう。素直に読み進められないなあ。 オメエは○トーカーかよ!と非難したくなる。 ●子はもう●▲していて新しい人生を送っているんだ。 どうしてそこまでヤル? 走っていって殴ってやりたいが、返り討ちにあいそうなので やめとく。 やっぱりDQ○は死んでも直らないのかなあ。 最後の数ページ、救われるのかな、ハッピーエンドと思いきや とてもとても後味が悪い、終わり方でした。残念。 でも誰もが心の奥底に抱えているのかなあ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
なかなか面白いミステリーでした。自分探しの旅やフリーターでやりたいことを探しているというのが流行りですが、みなさん何を探しているのでしょう?って考えてしまいました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
過去をなくした男の自分探しの旅。物語の前半は、事故から奇跡的に回復し、彼を理解する(また、しようと努力してくれる)周囲の愛情に支えられ、再生していくさまが感動的に描かれるのだが後半、執拗に過去を知る人物を追い、その人たちの生活までメチャメチャにしていくこの男が身勝手にしか見えなくなってくる。読み進むうちに悲しくてたまらなくなった。性善説を信じているわたしにとっては、つらすぎる結末だった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
細かいディテールは違うけど、全体としては「アルジャーノンに花束を」によく似ていると思う。著者の描写力には脱帽するけれど、この作品では人の醜い部分までもリアルに描いてしまったので、特に後半部分の評価が低いんだと思う。昔の彼女に対する執拗な思いだけでなくて、母親とか過去の自分(の素行)に対する葛藤がもう少し詳しく描かれていたら、もっと良かったのに。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
アイデアはとても面白いと思うし、結末も「なるほど~、そう来るか」ってカンジで、ストーリーテラーとしてはさすがだな、と思った。前半は特に、母親の子供を想う気持ちや、主人公が新しい生活にとまどっている様子など、心理的にもよく描けていて、読ませられた。しかし、後半の展開はちょっといただけない。主人公の行動にいまひとつ必然性が感じられないし、やや強引すぎる。話の自然な流れがあって、必然的にこういう結末に落ち着くしかない、というより、はじめに用意された結末があって、無理やりそこに話をもってくるようにした、というカンジがする。だから、主人公にもいまひとつ共感できなかった。アイデアが面白いだけに、ちょっともったいないな、という気がする。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
子を思う母の気持ちが強く伝わってきます。レビューで多く書かれていますが、作者の読ませる力の強さを感じます。しかし前半に比べ、後半のストーリー展開に違和感を感じてしまいます。振り出しに戻る、といった感じでしょうか。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!