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密告
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密告の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.08pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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同僚を密告したという無実の罪で白い目で見られることになった主人公が真犯人を探すという作品で、 女性絡みの悩みあり、陰謀あり、地道な調査ありとまさに真保裕一クオリティな一冊 あまり盛り上がらなかったり後味の悪いラストだったりなのも何時もと同じだが、 他の作品と比べると比較的楽しめる部類ではあるかもしれない 奪取やホワイトアウトや連鎖以外で買うならまあこの辺が無難か | ||||
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主人公はかつてオリンピックを目指していた射撃選手であり、花園に出場したラグビー選手でもある。しかし栄光寸前で自らの行動によって夢を失い、卑劣な人物という汚名を着た。光と影の過去を持ちながら、警察という縦社会の中で平凡に生きてきた彼は、故無き汚名をきたとき、再び戦い始める。決して格好の良いヒーローではない。侮辱されても決して体力にものを言わせて反撃することはない。 彼の戦いは正義感からではなく、追い詰められて戦わざるを得ないのである。しかし登場人物はうまく描かれている。ラストは意外な展開で、後味の悪さの残る結末である。もっと驚くようなラストも可能だろう。だが、人間の心とは結局こういうものかもしれないと考えたら納得できる終わり方だ。 格好の良いヒーローが活躍するような刑事物語を期待する人は失望するかもしれないが、泥臭い人間ドラマとして読んだら良い作品だと思う。 | ||||
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過去の挫折を引きずりながら事務職を担当する地味な警官が主人公.地味な設定で,主人公も寡黙だが,それと対照的に繊細な心情表現と独白が対照的.ラストで盛り上がる喪失感もよく練られていると思う.大胆・壮大な設定ではないがこういう渋い短めのハードボイルド・タッチの小説も味わい深い. | ||||
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真保裕一は公務員を主人公とした小役人シリーズが有名だが、これもそのシリーズの一つ。小役人シリーズでは特殊な公務員が扱われることが多いが、この物語の主役はデスクワークを受け持つ地味な警官。しかも自分の夢に敗れた男。ここまで渋い小役人シリーズは無い。しかしその設定とは裏腹に主人公の語り口は詩情にあふれており、その行動の寡黙さも小役人シリーズきってのもの。読了後には登場人物たちそれぞれの一途な思いが喪失感に近い哀しみを誘う。新たな真保裕一を発見した。 | ||||
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