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密告



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【この小説が収録されている参考書籍】
密告
密告 (講談社文庫)

密告の評価: 3.08/5点 レビュー 12件。 Eランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.08pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全12件 1~12 1/1ページ
No.12:
(2pt)

キャラがよくわからない

小説を読むとき、大抵は登場人物を頭の中で描く琴が出来るのだが本作はなんだかキャラがふわふわしていて入り込めなかった。
矢木沢は冒頭から引くくらい切れまくってるし主人公はラグビー花形で学生時代はモテていた、、けど読めば読むほどパッとしない、本当に共感も出来ず好感も持てない男。
そして密告者が誰なのか最初の方で薄々わかってしまっていたのでラストも意外性はなく、、。
若い女性が自分に抱く恋心に答えようとも拒否しようともせず、グチグチ言い訳しながら何がしたいの?と思わせる行動ばかり。
それが切なさを産む結果になればまだしも、うっとおしさしか感じない。
主人公が愛する女性もまっったく魅力的ではなく、別に深く愛し合ったわけでもないのにさすがに引きずりすぎ、、と引いてしまう。
ダラダラと長くて盛り上がりも特になく、、かといって途中でやめるほどつまらなくもない、、。
とにかく最初から最後まで主人公にイライラさせられたお話でした。
密告Amazon書評・レビュー:密告より
4062091089
No.11:
(3pt)

警察に正義はない

警察官である萱野は過去に確執のある上司矢木沢から面罵された。
それは矢木沢が特定業者から接待を受けたととの密告からだった。
萱野は密告者の汚名を着せられる。
署内には異様な雰囲気に包まれ過去の確執から萱野の密告を信じないものはいない。
萱野は一人この密告者の真犯人を突き止める動きを始める。
彼の正義感は同情できるが二つ嘘を付く点などは感心できない。
そうして自分を保身しながら正義感を出すのは彼の狡さか?。
作品はある意味重苦しく著者の得意とするところだろう。
一般文学通算1314作品目の感想。2016/08/12 18:15
密告Amazon書評・レビュー:密告より
4062091089
No.10:
(4pt)

よくも悪くも真保裕一的

同僚を密告したという無実の罪で白い目で見られることになった主人公が真犯人を探すという作品で、
女性絡みの悩みあり、陰謀あり、地道な調査ありとまさに真保裕一クオリティな一冊
あまり盛り上がらなかったり後味の悪いラストだったりなのも何時もと同じだが、
他の作品と比べると比較的楽しめる部類ではあるかもしれない
奪取やホワイトアウトや連鎖以外で買うならまあこの辺が無難か
密告Amazon書評・レビュー:密告より
4062091089
No.9:
(2pt)

練り上げてない

この作者の作品は一つ読んだ事があり、全く自分と合わないと思いましたが、そちらのレビューも散々なものが多かったので、そういう作者かも。
今回は、図書館の「警察小説」コーナーで手に取りました。前のよりはよかった。

主人公は、地味で目立たず(目立たないようにしている)、職場にも心許せる仲の人などいない。ずーっと独りで奮闘する話。
でも、確か高校時代は、ラグビーの花形選手で、寄って来る女の子も多く、それなりに次から次へとつきあっていたのでは?そんな一面を忘れてしまうような展開。人物の作りこみがあいまいかもしれない。

また、準主役の上司も、上からの依頼で今回の仕組みに手を染めたとあるけど、本当にそれだけなのか?いや、それに加担する事により自分の将来も安定するからやった、という表現もあるけど、一度でもそんな伏線あったかな。何を根拠にそう決め付けているのか、この準主役の人物像も作りこみが足りないように思えた。
密告Amazon書評・レビュー:密告より
4062091089
No.8:
(4pt)

あまりに人間的な、意外な結末 

主人公はかつてオリンピックを目指していた射撃選手であり、花園に出場したラグビー選手でもある。しかし栄光寸前で自らの行動によって夢を失い、卑劣な人物という汚名を着た。光と影の過去を持ちながら、警察という縦社会の中で平凡に生きてきた彼は、故無き汚名をきたとき、再び戦い始める。決して格好の良いヒーローではない。侮辱されても決して体力にものを言わせて反撃することはない。
彼の戦いは正義感からではなく、追い詰められて戦わざるを得ないのである。しかし登場人物はうまく描かれている。ラストは意外な展開で、後味の悪さの残る結末である。もっと驚くようなラストも可能だろう。だが、人間の心とは結局こういうものかもしれないと考えたら納得できる終わり方だ。
格好の良いヒーローが活躍するような刑事物語を期待する人は失望するかもしれないが、泥臭い人間ドラマとして読んだら良い作品だと思う。
密告Amazon書評・レビュー:密告より
4062091089
No.7:
(3pt)

謎の真相が…

 主人公は警官。かつては射撃でオリンピックを目指したが、その夢もかなわず、普通の公務員のように内勤をしている。彼は射撃をしていたときに、ライバルを蹴落とすためにある「密告」をした。そして、それから8年経った今、また同じ相手に対して密告をしたと疑われている…
 著者が描く主人公の中には、あまり立派なヒーローとは言えない人物がいる。「連鎖」がそうだったし、この作品もまた然り。あまり応援する気にはなれないのだが、一般人に近いぶん、親しみやすく、感情移入しやすいのかもしれない。
 この作家には少し作品によって当たりはずれがあるのだが、この小説はどちらかと言えば”当たり”である。興味深い話で読者を引きつけ、提示された謎で最後まで読ませる。パターンとしては、処女作の連鎖に近い。
 密告の謎を突きとめようとして、主人公は行動するが、そこには予想以上の障害が待ち構えていた。果たして、事の真相は…か細い手がかりが少しずつふくらみ、確かな証拠となって「密告」の全貌が明らかになる。確かに、構成は魅力的だし、いい作品だとは思うのだが、肝心の真相が意外とちゃちで、とても読者を納得させられるものではない。はっきり言って拍子抜けである。その謎を知りたくて読者はこの小説を読み進めるのである。もっと誰も考えつかないような真相を用意してほしかった。
 それでも、ラストは緊迫感あふれるアクション・シーンがあり、一応読者を満足させてくれる。作者は、こういったシーンの描写となると、本当にうまい。しかし、全体としての評価は、星3つといったところであろう。
密告Amazon書評・レビュー:密告より
4062091089
No.6:
(3pt)

登場人物のだれにも最後まで共感できず・・・

それなりに最後まで読むことはできるのですが、登場人物のだれにも共感できないままでした。まずつきあっていたとさえ言えないくらい薄い間柄(でしか描かれていないと思うのですが)の女性からの頼みで、その女性の夫を尾行する心境がよくわからいないし、そのあとの展開の動機として、その女性の誤解を解きたい一心でどんどん単独での捜査(?)にのめりこんでいくという過程もなじめませんでした。もう少し主人公とその女性の恋愛関係がたとえ過去のものでも深く描かれていれば理解できたのかもしれないけど・・・でもこの主人公の粘着質な性格が最後まで好きになれなかったです。
密告Amazon書評・レビュー:密告より
4062091089
No.5:
(2pt)

主人公が悪役

 小説で主人公が正義の味方である必要はありません.
しかし主人公には何らかの魅力がないと読み進んでいくのがつらいものです。
 密告者だと誤解された警察官が真相を自ら明らかにしていく話なのですが、
この警察官は少しも正義を行っているようには見えないし、また魅力ある男性
でもありません。
 7時に自宅で電話を待っていると言いながら、平気で留守にします。
なんで私が密告者と誤解されたのかわからないと言っているところでは、思わず苦笑しました。
密告Amazon書評・レビュー:密告より
4062091089
No.4:
(3pt)

主人公に共感できない

真保裕一の小役人シリーズの中でも、特に話が渋いというか、暗い。
かつて、警察官である上司のミスを密告した主人公。
その8年後、再び密告を受けた上司から疑われた主人公は、単独で捜査に乗り出す。
主人公がねちねちとした正確で妻や回りの人間と絡み合うため、好きになれない。それ以上に、周囲を傷つけてまで強引に自分のための捜査を続けようとする主人公に、共感できない。
それはたぶん、動機の部分が弱いからだと思う。
ほかの真保さんの小説同様、先が気になって最後まで読まされてしまうが、どこかのめり込めない感じがしてしまった。
ミステリ、サスペンス好きよりは、ハードボイルドファンにお勧めします。
密告Amazon書評・レビュー:密告より
4062091089
No.3:
(3pt)

今度は警察かー?

誰が密告して、自分をと貶めたのか・・?がメインの謎で、けっこう良かったよ。けど、この主役の警官も、意外と悪党だよね〜。嫉妬からライバツの奴の失態をチクったりしてる。そういったちょっと小悪党な小役人って設定が、これまでの小役人と一線を画してるのではないかなーー。いっつも青臭いのでね。、これくらいの肝っ玉の奴のほうがいいですぅー
密告Amazon書評・レビュー:密告より
4062091089
No.2:
(4pt)

渋い

過去の挫折を引きずりながら事務職を担当する地味な警官が主人公.地味な設定で,主人公も寡黙だが,それと対照的に繊細な心情表現と独白が対照的.ラストで盛り上がる喪失感もよく練られていると思う.大胆・壮大な設定ではないがこういう渋い短めのハードボイルド・タッチの小説も味わい深い.
密告Amazon書評・レビュー:密告より
4062091089
No.1:
(4pt)

スタンダードなハードボイルドとしての小役人シリーズ

真保裕一は公務員を主人公とした小役人シリーズが有名だが、これもそのシリーズの一つ。小役人シリーズでは特殊な公務員が扱われることが多いが、この物語の主役はデスクワークを受け持つ地味な警官。しかも自分の夢に敗れた男。ここまで渋い小役人シリーズは無い。しかしその設定とは裏腹に主人公の語り口は詩情にあふれており、その行動の寡黙さも小役人シリーズきってのもの。読了後には登場人物たちそれぞれの一途な思いが喪失感に近い哀しみを誘う。新たな真保裕一を発見した。
密告Amazon書評・レビュー:密告より
4062091089

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