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ハサミ男
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ハサミ男の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.81pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全383件 81~100 5/20ページ
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まずこの作品の特筆すべき点は、殊能将之氏の文章の巧みさである。短すぎず長すきず、言葉選びも適切で読んでいてテンポがよく、安心感がある。 この著者は間違えることはないだろうという、このまま読み進めていって大丈夫だという、いわゆるブレのない文章は村上春樹氏の文章を読んでいるときに抱く感覚に共通するものがある。 自分から距離を置いて書かれた一人称パートは、文章力がより際立つ部分でもあり、その突き放し方は、暗鬱な出来事を扱っていながらも、作品全体を通して軽妙とも言って良い不思議なユーモラスさを読者に感じさせてくれる。 主人公と叙述との独特の距離感は、トリック的に必要に駆られて自ずと生じたものであるのかもしれないが、どちらにせよ端正な文章が作品内で極めて有効な働きをしているということは言い切ってしまってよい点だと思う。 ある程度、本格推理小説を読んできた方ならば、犯人とトリックを早い段階で指摘することはさして難しくないだろう。「ああ、このパターンね」と。 だが、実は著者はそれすらも歓迎しているようにさえ私には感じられた。 本格ミステリーとして、そのルールに忠実でありながらどこかそれを嘲笑ってもいるような節がこの作品にはある。言うなれば一貫して真面目に巫山戯ているのである。 実に人を食った小説である。しかし、そこに不快感をはない。なぜならばその食指は作品を書いている著者自身にもさらには作品自体にも伸びているからだ。つまりはここでも、著者、作品、読者、三つの距離感がまた絶妙なのである。そういう意味において、この作品はとてもフェアな小説である。 | ||||
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ミステリ初心者の私には十分面白いと感じた。 ラストの締めくくりもこの作品らしくてとても良い | ||||
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少し長めな内容ですが、途中でダレることなく一気に読めました! | ||||
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【面白かった所】 サイコパスの一人称心理描写。 無駄な精神的葛藤がなくサクサク思考してくれるので、ストレスなく読めました。 【残念だった所】 叙述トリックのオチが分かりやすいと思った。 | ||||
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3ページくらい読めば、からくりが分かってしまう。 読み進むにつれ、確信が深まった。 途中、おや? と思うところはあったが 続けて読めばやはりそうかって感じで どんでん返しを楽しみにしていたが 少しも驚かなかった。 | ||||
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トリックは前半の数ページですぐにわかる。 事前情報無くてもすぐに気づく。 ところどころに隠さず散りばめられているので、絶対気づく。 引き込ませる文章力が無い為、全くペースが進まない斜め読みの中でも気づく。 もうそうなると苦行でしかなかった。 前半から似たような文章がずっと繰り返されているので、本当に引き込まれずつまらなかった。 これが面白いと言う人もやはりいるんですもんね…やはり読むまでわかりませんね。 | ||||
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ラストの大どんでん返しといえばこれでしょう | ||||
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とにかくまず読んでみてほしい一冊。ワタシはとても面白いと感じました。 | ||||
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「胸糞悪いの事件の真相はもっと胸糞悪くしないといけない」そんなルールでもあるかのような不自然極まりないストーリー。 あきらかに違和感ある人物が、不自然に突然登場するため、叙述トリックとかそういう以前に読み始めて2分で犯人が分かってしまう。 最後は犯人がダークヒーローもどきとなり、シリーズ化をもくろむ作者の下心を垣間見ることとなり、さらに胸糞悪くなった。 ちょっと言い訳がましいが日頃は高評価のレビューしかしない。けどこれはあまりにひどすぎる作品なので思わずレビューしてしまった。 人生の8時間を無駄にしたことを心の底から後悔している。 | ||||
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犯人?刑事?被害者?被害者の関係者? 読み終えた時に思います。優秀なのは作者だと。 | ||||
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デジタルで読むのは残念だなとおもいました。人物の描写は上手いなと思う。 | ||||
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ただただ長い本。 もう少しスマートにすれば読みやすいのに。 主人公が多重人格者で真犯人。 被害者の弟や体育教師の必要性はどこにあったのか? 着眼点はいいが話に無理がありすぎる。 | ||||
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状態はとても綺麗でした。 | ||||
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残忍な手口で二人の少女を殺害してニュースにもなった「ハサミ男」は、半年ぶりとなる三人目の殺害を計画して目星をつけた、次の被害者となるはずの女子高校生を付け狙っていた。そんな折、「ハサミ男」は偶然にも狙っていた少女が殺害されている現場に出くわし、警察に通報する羽目になる。驚くべきことに少女が殺害された手口は「ハサミ男」によるものと全く同じだった。殺害事件後、物語は所轄の目黒西署の刑事たちと本庁の犯罪心理分析官による捜査パートと、自身の手口を真似てターゲットを殺害した真犯人の独自調査を開始した「ハサミ男」のパートを交互に展開する。 ツイッター等でたびたび評判を目にしたミステリー小説のひとつだった。オチとしては、同様にツイッター上で評価の高かったなかから読んだ、いくつかの他作家の作品と同じ系統であり、どのような傾向のミステリに人気が集まっているかを窺い知ることができた。同じように試した他作品との比較としては、登場人物たちがユニークに描かれていると感じた。自殺未遂を繰り返し別人格を備える主人公の「ハサミ男」、捜査にあたる刑事たちと彼らの関係性、清楚な外見ながらも裏の顔をもつ被害者の少女など。また主要人物だけでなく、大きく扱われない「ハサミ男」のバイト先のスタッフたちの個性も描かれており(岡島部長に好感)、退屈せずに読み通すことができた。捜査員たちによって徐々に犯人包囲網が狭まっていく様子を描いた終盤の展開もスリリングである。余韻を残す終わり方だが、「ハサミ男」のキャラクターを考えると、やや大人しかったようにも思う。 | ||||
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正直ここで酷評されるほど悪い作品だとは感じませんでした 確かに全て読み終わったあと、「あー面白い作り話だった!」とはなりますが……… エンターテイメントとしてはよいものであると思います リアルさを求める方には向かないかもしれませんが、暇な時間を埋めるためにドキドキハラハラを求める人にとてもよい作品ではないかと思います 個人的には終わり方が好きです とりあえず何のレビューも前情報も入れることなく読んでほしいと思います | ||||
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犯人の視点と警察の視点で、交互に描写があります。 終盤で面食らうこと間違いありません。 映像化がされているということなので、そちらもぜひ見てみたいです。 | ||||
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惜しい。 ハサミ男のターゲットと事件犯人のターゲットの一致が偶然という点。 これに何かしら「なるほど」という理屈がつけば最高だった。 これだけのページ数を一日で読ます文章力に脱帽。 | ||||
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元々ミステリーは好きですが例えばクリスティなどは読んでいでほぼ犯人すら分かりません。分かった試しが無いです。 叙述ミステリーは2冊目なので今回は騙されないぞと思って読んでいましたが結構すんなり分かりました。 また1/3ほどまではテンポが悪くなかなか進まなかったです。 以下ネタバレ ↓↓↓ ↓↓↓ ↓↓↓ ↓↓↓ ↓↓↓ ↓↓↓ ↓↓↓ 何となく最初の語り手の言葉に違和感を感じていて、女性ではないかと思いましたが、雑誌のライターが来た時に洋服のブランドを当てます。 そこでほぼ確信し、ミスリードの男性は80~90kgとの事でしたがそんなに重い人はカーテンレールで首吊りしようとはしません。 ハサミ「男」は、書いてあるとおりハサミを捨てるのですがそれは男性ではなくその場にいたもう1人の女性の方なのです。 また3件目の殺人は、最初、とても人当たりがよく頭脳明晰そうなのに最初に自分の足となる人物の選出にとても出来るとは思えない人物を指名します。ここから多分3人目の殺人に関わっていそうだと思いました。 他にも色んな所にあれ?っと思う事が多く、でも犯人分かったことが無いので裏切られるのを楽しみにしていたのですが… 残念です。 | ||||
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美少女ばかりを狙った連続殺人魔、絞殺した死体の喉に必ずハサミを突き立てていくという猟奇性、そして非常に狡猾で用意周到であり、警察の懸命の捜査にもかかわらず、いまだに犯人を特定することすらできてい ない冷酷な怪物、シリアル・キラー。いつしかマスコミは彼のことを「ハサミ男」と呼び、犯人の意志とは無関係に、「ハサミ男」の名にふさわしい、残虐な殺人鬼というイメージを肉付けしていく。そして、その行 為がますます「ハサミ男」という名前だけを一人歩きさせていく……。 本書『ハサミ男』で物語を語るのは、ほかならぬハサミ男本人である。だが、本書の冒頭を見ると、「ハサミ男の三番目の犠牲者は、目黒区鷹番に住んでいた。ところで私は――」と文章がつづく。ハサミ男のことを まるで別人であるかのように語る「私」と名乗る人物は、本書を読み進めていくと、たしかにその過去においてふたりの少女を殺している殺人犯。つまりマスコミが言うところのハサミ男に他ならないことがわかって くる。そう殺人犯が、自身の連続殺人を模倣した、殺人犯を追いかけるという構図が斬新。物語の伏線は、すでに冒頭部分からはじまっているのだ。そしてそういう意味で、本書はまるでハサミ男のように、非常に慎重かつ用心深いミステリーであるとも言える。 思いがけず遺体の第一発見者となってしまったハサミ男。そう、誰かが自分の先を越して、自分の犯行を真似て殺人を行ない、その罪をすべて自分になすりつけようとしていることを知ったハサミ男は、正体不明の皮 肉屋の助言を得て、真犯人を探し出すべく行動を開始する……。 ほかならぬ殺人犯が、もうひとりの殺人犯を追いかける、という設定の意外性もさることながら、頭のいい女の子へのあこがれが殺人願望となるいっほう、自分自身の容姿の醜さへの憎しみが自殺願望へと発展してい く、という、これまでになく屈折した狂気をかかえたハサミ男という人物の存在が、何よりも秀逸だ。じっさい、本書の中には、じつにさまざまな方法で自殺を試みては失敗し、仲間の皮肉たっぷりの言葉を浴びせ られるハサミ男が存在する。そこには私たちの思考ではとうてい理解できそうもない、「心の闇」とでも言うべきものが横たわってる。 はたして、真犯人とは誰なのか。そしてハサミ男の運命は? そのあまりに意外なラストに、きっと読者も仰天してしまうに違いない。そして、著者がしかけた巧みな叙述トリックの妙技にも。 ハサミそのものは、どこの家庭にも普通にある日用品だが、使いようにっては一撃必殺の武器にもなってしまう。「普通」のなかに巧みにまぎれこんだ狂気――それこそが現代の凶悪犯罪に一歩迫るキーワードなのかもしれない。 | ||||
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犯人が意外で面白かった | ||||
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