■スポンサードリンク


(短編集)

ななつのこ



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
ななつのこ
ななつのこ (創元推理文庫)

ななつのこの評価: 3.98/5点 レビュー 43件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.98pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全7件 1~7 1/1ページ
No.7:
(1pt)

子ども騙し 中高生が書いた作品

受賞作ということで期待して読んだが、期待外れだった。
 あまりにもご都合主義であり、物語だから許されると言えるレベルを超えている。
 また作品の本筋に関係のない描写や比喩表現が多く、作者は己の表現力を見せつけたいだろうことだけが透けて見えて、鼻につく。
空をこえて七星のかなた から加納作品に入り、空を〜のときにも同様の感想をもった。
1作品で断じてはならぬと、ななつの子を読了したが、全く同じ感想に終わった。
 ななつの子に至っては途中で投げ出したくなり、何度も閉じかけたが、
我が家の近くにある、今はなき町田東急百貨店のプラネタリウムが出てきたことに懐かしさを感じ最後までなんとか読み切った。
 しかしもう二度と彼女の作品に手が伸びることはない。
ななつのこAmazon書評・レビュー:ななつのこより
4488023347
No.6:
(2pt)

複雑にした割には。。。。。

本書のタイトルは「ななつのこ」。そして作中作として本書とは別の「ななつのこ」が出てくる。
主人公駒子は本屋で「ななつのこ」と言う本を購入し、大変に気に入る。その「ななつのこ」には七つの短編が収められており、はやてと言う名の主人公が何かしらの事件に遭遇し、それを病気で療養しているあやめさんと言う女性に相談すると、あやめさんは安楽椅子探偵のごとく、部屋に居ながらはやて少年に謎の解決を授ける。

そして本書も当然七つの短編。その一つ一つが本書内に登場する別の「ななつのこ」に対応する様な事件が主人公駒子の身の回りで起き、駒子はその作中作である「ななつのこ」の作者綾乃に出したファンレターに駒子の周りで起こった事件を書き、ファンレターを受け取った綾乃は、同じく安楽椅子探偵の様に駒子への返信で事件の解決を授ける。

面白かったのは、この作中作と本作をわざと同名のタイトルにし、内容も主人公が安楽椅子探偵役に相談して事件が解決すると言う手法。
しかしそれ以外は全く面白くない。どの事件も無理が有り過ぎる。お寺の住職が地域の何人かに子猫を引き取ってもらったが、それが全く同じ日に居なくなった話など、読んでいて呆れてしまった。

また、主人公駒子とその友人との会話もむず痒さが残る。本書の作者加納氏は朋子と言う名前の通り女性だし、履歴を見ると女子短大卒なので、まぎれも無い女性なのだが、自分には女性に縁の無い男性が憧れで書いた様な会話の様に感じた。
ななつのこAmazon書評・レビュー:ななつのこより
4488023347
No.5:
(2pt)

小心者インテリの処世術

オーディオブック版の配信、ネームバリュー、大崎先生の『平台がおまちかね』の「ときめきのポップスター」で作中書店員達のオモチャ(売出品の陳列に対する遊び心として)になった作品として。
書店で椅子に座り「スイカジュースの涙」を流し読みで一気に読み終え「読める」本なので、この際全部読んでみようかと購入。

身の回りの事象に作家「綾乃さん」への作品感想に混ぜた手紙で私事を明かし謎を推理してもらう話。謎の概要を知りたければ各章終わりの数ページだけを見ればよい。主人公自身の手紙の内容は一「スイカジュースの涙」、七「ななつのこ」後日談以外は基本的に省略。本編以上に主人公自身が綾乃さんへ宛てた内容を推理してみるのも一興かもしれない。

「こんな長い手紙があるか」という趣旨のレビューで故人が寄せた手紙の寄せ集めという体の『若きウェルテルの悩み』を思い出した。読者は、まず手紙自体が架空の、読み物としての手紙、手紙という形をとった小説という認識を持たなければならない。
身の回りの悩み相談だけあって「若きウェルテルの悩み」のような、あえて長文である書き手の切実さも、編者の断りの下に手に取った読者が遺書の緊迫感を感じながら読み進めることもない。
所詮は女の子の長電話、のようなもの。長いので意味があるかと思えば当事者でこそ深く考えていないし下手に追及すると逆ギレ、ヒスを起こす。

謎に対する主人公の位置付けは第三者(野次馬)なので、主人公自身は容疑者リストの「この中」に入ることさえない。
同情しているようで、どこか他人事の主人公が、果たして作品感想の手紙に混ぜた私事程の思い入れを抱えていたのだろうか。
蝶と蛾をくっ付けてキメラだ、という「水色の蝶」オチに西洋の昔話が出てくるなど、あくまで犯人の無邪気に相容れず、女学生の学問上の理屈付けとしての理解だと不快だった。相手に相容れぬところを保身から識者に投げて理論武装しようとしているだけだろう。少年漫画/アニメ/戦隊ヒーローの人形遊びが好きなお子さんを必死で理解しようとしている教育ママの心理内容だ。

ラストオチ、読書中に『若きウェルテルの悩み』が過っただけに私の本書結論は決まった。
ななつのこAmazon書評・レビュー:ななつのこより
4488023347
No.4:
(1pt)

ご都合主義

登場するすべてのエピソードが、強引にオチに結び付けられる。
「どうせこういう結末だろう」と簡単に予測できるうえに、ストーリーの
展開も不自然。用意した結末のために無理やり用意したような出来事の数々。
主人公の女の子の行動も愚かすぎて、納得感もない。
ななつのこAmazon書評・レビュー:ななつのこより
4488023347
No.3:
(2pt)

日常の謎ゆえに退屈で、日常の謎にしてはリアリティに欠ける

<はやて>少年に日常の謎を解決してみせる<あやめ>さんが登場する作中作と、その作者が主人公駒子の日常の謎を解決するという二重構造の連作短篇集。連作短編集という体裁も含めてこの小説の構造自体がトリックであることが最後に明かされる。

ただ全体的に稚拙でぎくしゃくした印象を受ける。たとえば第三話の冒頭、亡くなったクラスメイトの机の虚無感を表現するのに満員電車のひとつ空いた席を対比させるところなんぞ、まるで女子大生がなんとか原稿用紙のマスを埋めようとしてひねり出したようなぎこちなさを感じる。あ、書いているのは小説家加納朋子ではなくて短大生入江駒子ちゃんだから、それはしょうがないのかも。

それから<あやめ>さんがさあいざ解決、というだんになって、もったいぶってその解決編を<はやて>だけに耳打ちし、読者にはすぐに明かさないところに腹が立つ。あ、だがこれは小説家加納朋子のせいではなくて、作中作の作者佐伯綾乃のせいだからしょうがないのかも。しかしそれにしても、佐伯綾乃の解決編にも腹が立つ。特になんだあのブロントザウルスの巻の子どもが考えたようなうそ臭い解答は。うーん、だがそういった腹立たしいことも含めて、実はトリックの一部であることが最後に明かされるのだが……、だが、不思議とカタルシスは得られない。日常の謎というわりにはリアリティ感に乏しく、日常の謎ゆえに退屈な作品。
ななつのこAmazon書評・レビュー:ななつのこより
4488023347
No.2:
(1pt)

読んでいる途中で腹が立ってきてしまいました

ちょっと文章の上手い素人が調子に乗って書いたような本だ。というのが正直な感想です。
適当に子供向けの絵本みたいなありそうもない日常のエピソードを書き、最後は謎解きとも言えないような勝手な謎解きでオチをつける、という雑な話がいくつも続き、よっぽど途中で読むのをやめようかと思いました。
小学生のころだったら、楽しく読めたかもしれません。
ななつのこAmazon書評・レビュー:ななつのこより
4488023347
No.1:
(2pt)

消化不良

話は、駒子が「ななつのこ」の作者、佐伯綾乃にファンレターを出したところから始まる。綾乃は、駒子の手紙に書かれている日常のちょっとした謎を、手紙を読むだけで解決してしまう。だが、その謎解きが本当に的を得ているものなのか、最後まで描かれてはいない。読むほうにしてみれば消化不良の思いが残る。作品の構成も面白いとは思うが、読んでいて退屈な面もあり、のめりこむほどにはならなかった。ラスト、この作品に登場する真雪ちゃんについて。彼女の年令は、作者が意図したものなのか?きっとそうに違いない。
ななつのこAmazon書評・レビュー:ななつのこより
4488023347

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!