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空中庭園
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空中庭園の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.05pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全91件 81~91 5/5ページ
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おもしろいっていうか、ふしぎ。今度キョンキョン主演で映画になるらしいし見る価値ありです。 | ||||
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登場人物1人ずつが1章の語り手となっている小説だった。私はこういう形式はあまり好きではなかった。時差が生じることに付いていけないから。でもこれは時間はそのまま進み、その流れにそって、語り手がリレーしていく小説なので、ついては行けた。ただちょっと表現が卑猥なところがあり、私としては残念。母の帰宅時間が遅い本当の理由が明確になはらず(祖母の家に寄るからなのか?)最後に母の兄が言いかけたことは何なのか?それがとても気になった。確かに夢中になって読み進むことはできるが、なんだかすっきりしない結末だった。 | ||||
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後に角田の代表作の一つといわれるだろう一冊。ダンチに住む4人家族を、それぞれの視点から描いた連作短編集。ラブホテル「野猿」が随所に出てきて、家族小説なのにリビングよりこのラブホテルの場面の方が多いんじゃないかというくらい。主要登場人物6人全てが、なぜかそれぞれ「野猿」に行ったことがある! 「かくしごとなし」なんて家族のモットー自体、そもそもうさん臭い。でもそうやって無理しちゃうのが家族のような気もする。だから、一見バラバラなようでいて、実はこのような家族のありかた程度が、平均的なのかもしれない。現代は、家族でさえ演じてしまう時代なのかもしれない。 | ||||
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直木賞を受賞した「対岸の彼女」がまだ文庫になってないので、この本を買ってみました。なんでも隠さずにざっくばらんに話をする事をモットーにしているある家族。その家族の一人一人に実は家族には言えない秘密があるのです。読んでみて、確かにそうかなぁーなんて思った。私も親にわざわざ言わない事ってあるけれど、親の方もそんなことは私よりも持ってるのかもしれない。私に小言をいうあの人も、彼女の人生の歴史があって、家族の誰もが知らない過去があるのかも・・・。つらい経験があるから私にいろいろ言うのか・・・なんて読みながら考えていたら、その人の事、許せるようになっちゃった!教訓めいているわけではないけれど、いろいろと考えさせられる本です。 | ||||
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著者とは「対岸の彼女」で初めての出会いであった。作品の素晴らしさは言うまでもなく、心にしみる読後感であった。本作も彼女の素晴らしさを再確認するものであった。「対岸の彼女」では暖かい、再生のラストであったが、本作「空中庭園」はもっと情念が感じられる仕上がりとなっている。「隠し事のない家族」とは「永遠の愛」同じくらいありえない、と偶然読んだ雑誌に載っていたが、本作品はそんなレベルではなくもっと人間の本質の狡さ、愚かさ、悲しさが表されている。彼女の世界観は人間の本質を浮き彫りにしているので、読んでいてある意味「不快感」を感じる。しかしそれは、我々の心の中を作者に見透かされているからなのかも知れない。 | ||||
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文章はさることながら、構成の巧さに感服いたしました。短編から成り立っていますが、読み応え充分のストーリー。話は、4人の核家族と、お婆ちゃん、家族に関わるある人物の6人の視点で描かれています。家族といっても、お互いを完全に理解しあえるわけなく、家族といっても、お互いを完全に所有しているわけではない。それぞれがそれぞれの価値観でこの核家族を自分の人生の中で位置付けている。それぞれが父親、母親、子供というぼんやりとした役割を演じ、読者はそれが幻想であることを意識させられます。人はそれぞれ孤独で、孤独ながらも人と関係を持ち生きていく。分かり合えているなんて本当は幻想で、楽しく会話をしていても実はバッチリすれ違っていたりする。そんな孤独の可笑しさを楽しみました。 | ||||
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人間は生きていると、不思議な縁で引き寄せられたり、離れたりを感じるけどその一番大きな団体が家族だと想う人が生きれば生きる程、弱い部分もあり流されているように見えて、実は、決まっている運命を背負わされているのかもしれない。人は秘密を必ず持っているけど、それも人だからこそで、人に皆個性があるように、家族も個性がある親子も夫婦も愛人も、どんなに人間関係がぐしゃぐしゃになる時があっても残るべきものは残るのを納得させられた | ||||
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好むと好まざるとに関わらず、誰しもが“家族”というものを、一度は持つのが、この世の常です。子供であったり、親になったり、立場を違えてそこに、ある意味、縛られています。『空中庭園』の不可思議さは、角田さんの「何ごともつつみかくさず」という、京橋家の設定があってこその、不可思議さ。深刻ぶらず、コミカル過ぎず、家族の一人一人が語りを請け負い、全体像が見えてくるところが、おもしろかったです。京橋家のような家族は、いないであろうという設定にまんまと絡めとられて、でも思い切り、字面とは乖離した部分で、私は“ああ、家族を素直に受け入れられず、表面だけいい子ちゃんしてた時代があったなあ”だとか、“ダンナも子供も一歩外にでりゃあ、何をやってるんだか・・・”という諦観とか、身に覚えのある感情に対面したのでした。連載してたものをまとめた本ということですが、最後のコウの章だけトーンが違う気がするのは、ここが書き下ろしだからかな?コウの孤独がよく描かれていると思いました。「ひとりだったら秘密にならないものが、みんなでいるから隠す必要が出てくる」という言葉、言い得て妙だと納得しました。何ごともつつみかくさず・・・という家族が、それぞれの胸の内に抱え込んだ闇を、鮮やかに描いています。そのそれぞれのズレが面白さとなっているのですが、マナもコウも母・絵里子のモットーを頭の隅に置いて、結構、家族のことを考える子に育っているのがいいなあ、と感じました。図らずも、角田さんの描いた『空中庭園』は、二重の意味において成功しているのではないでしょうか。 | ||||
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表紙の装画が好きだ。機会があれば、すみずみながめてみてちょうだい。 話は、京橋家の娘(姉)、父、母、母方の祖母、息子(弟)の家庭教師(女)、息子(弟)といふうに、章ごとに視点が変わっていく。ひとりよがりにはさせてくれない。じぶんかってに決めつけれるほうが楽なのにね。 母の章、「空中庭園」にやられた。本音吐いてりゃいいと思ってきた。ほんとのこと打ち明けられる自分ってちょっといい、とさえ。振り返ってみれば、そんなものは幻想で、ほんとの本音は誰にも見せずに、いや、まだそれはいい、かくすべきことを人のことも考えずべらべらと吐きまくってきた、己が楽のみを考えて。そこらへん、まっすぐな言葉がいっぱい書かれていて、ぐさぐさ突き刺さる。きもちよかったりもす!る。よくわからん。よくわからんなりにも、読めてよかったとおもった。 | ||||
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ちょっとした恋をして、結婚をして、子供が生まれて、家族になりました。そう、わたしもそうやって今、家族とともに暮らしています。家族の誰もが小さいけれども深い傷を抱えたまま生きています。家族ってこんなにぼんやりと痛哀しいものだったのかと、妻になり親となって初めて気づきました。この物語には家族それぞれの痛みと哀しみが、柔らかな感性で描かれています。ズキンズキンとくるんじゃない、そうじゃなくて、もっとぼんやりとした、哀しみの実態が、大事に描かれています。自分だけじゃないんだ、って思いました。些細な言葉のひとつひとつが、ちくんと胸に突き刺さるたびに、“読み手にとっての私小説”(ってそんなむちゃくちゃな定義があり得るのかどうかもわかんないんだけど・・・)みたい、と思いました。 | ||||
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