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魔王城殺人事件
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魔王城殺人事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.79pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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町外れの屋敷に探検に行った少年探偵団が、庭に建てられた小屋で死体の発見と消失現象を目撃してしまう。しかも、その後、その死体が何故か遠く離れた大阪で発見され…、と言う内容。 小中学生向けの「ミステリーランド」シリーズの一冊らしいですが、内容はしっかり本格ミステリーになっていて、大人が読んでもそれなりに楽しめるものに仕上がっているのはさすが。 ただ、この手の「少年探偵団」系の作品に共通する事として、登場する少年少女(小学生)たちが現実にいそうでいないキャラクターで、どうしても物語の都合で動かされたり、しゃべらされているような不自然さを感じてしまう場面が多いです。そもそも彼らが今回の事件に関わるのも単なる好奇心からでしかなく、「彼らが必ず事件を解明しないといけない」という動機付けが弱いので、全体的に切迫感や緊張感に欠けているのが残念。登場する子供たちも全員揃っていなければならない必然性も無いので、余計にそう感じてしまいます。また、知り合いの刑事の手助けによる重要な情報提供などもご都合主義的で、子供たちが何とか自力でがんばって事件を解決する、という成長物語になっていないのも難点です。 密室と死体消失の謎の真相についてはミステリーとして捻りすぎず、良くも悪くもシンプルな解答だけど、ちょっと「物理的な仕掛け」に頼りすぎているため、そのせいで真相の意外性はかなり弱くなっています。部屋を調べているときに「あの仕掛け」に気付かなかったと言うのも微妙なところ。 今後、シリーズ化してくれたらキャラにも魅力が備わっていくかも知れません。 | ||||
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