■スポンサードリンク


魔王城殺人事件



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

魔王城殺人事件の評価: 3.79/5点 レビュー 14件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.79pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全10件 1~10 1/1ページ
No.10:
(4pt)

こういうジュブナイルは嫌いではない。

小学生が主人公である小説は、登場人物がどれだけ読者の記憶にある小学生のイメージに近いかによって、共感が得られるかどうかが決まるのではないだろうか。その点、本作品に登場する小学5年生の諸君は、私の記憶にある小学生とぴったり重なる。あとがきを見ると、作者は私とほぼ同年代ではないかと推測される。「パーフェクトボウリング」や「アメリカンクラッカー」という表記を見つけて思わずにんまりしてしまった。
 私が小学生の頃、学習雑誌の付録として「探偵セット」というものが何回かついてきた記憶がある。手帳に暗号表があったりページを破いて捨てると水に溶けたり、秘密のペンで書くと字は消えるが熱すると再び文字が表れたりする(あぶりだしだね)ような、たわいもないものだったが私たちは夢中になった。少年探偵団の元祖ともいえる江戸川乱歩の小説に登場する少年たちも、「BDバッジ」というアイテムで十分に探偵気分を味わったのだろう。
 さて、本作品に登場する少年たちは(後に少女も加わる。この辺が現代的。女子を差別するのはゆるされないものね。)町の外れにある、雑木林にそびえ立つ洋館・デオドロス城(子どもたちがゲームから勝手に付けた)の探検に出向く。人数が違うけれども(最初は男子3名)『スタンド・バイ・ミー』みたいだと思った瞬間、私の脳内にはあの有名な歌が響いた。塀の破れから侵入した少年たちは、庭の中にある小屋に消えた女ゾンビを目撃することになる。第2回のデオドロス城探索計画を、同じ5年1組1班の女子に知られた彼らは、男女合計5名で探索を実行するのだが…。ここで『スタンド・バイ・ミー』のように死体を発見してしまう。そしてゾンビと同じようにその死体も忽然と姿を消すのだった。
 男子と女子のやりとり、意識するのだけれどもうまく相手に伝えられない、結果として口論になってしまう、というあたりがいかにも小学校高学年という感じがする。おそらく誰にでも経験があることだろう。だから共感できる。その先の刑事事件を解決する部分は、やはりフィクションであることを意識させられるが、こうした展開は嫌いではない。「少年探偵団」シリーズを読んだ頃のわくわく感も覚えた。私は好きな方だ。
 1つお願いが。文中(P153の1行目)に「『小さな』は、形容詞じゃなくて形容動詞」とあるが、『小さな』は連体詞だったと思う。読者層はおそらく小中学生だろうから、第2版以降の訂正を求める。
魔王城殺人事件 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:魔王城殺人事件 (講談社ノベルス)より
4061828320
No.9:
(4pt)

英語タイトルが微妙にネタばれ・・・

歌野氏のミステリーランド用に書き下ろされた小中学生向けの少年探偵団ものミステリー。このシリーズって子供向けのはずなのにどう考えても子供向けに書かれていないものが多いなかで本当の子供でも読める作品となっている。一応こういう子供向けって劇中で死体が出てこないのがお約束となっているがちゃんと殺人事件が起こる。アリバイトリックは他愛もないものだが、人が消える部屋のトリックは初期の○○の家シリーズを彷彿とさせるもので楽しい。
子供向けだが大人が読んでもそれなりに楽しめる。
表紙の英語タイトルが微妙にラストの館の秘密のネタばれになっているような気がするのだが・・・・。何故に魔王城殺人事件の英語タイトルがこの単語になっているのでしょう・・・・。
魔王城殺人事件 (ミステリーランド)Amazon書評・レビュー:魔王城殺人事件 (ミステリーランド)より
4062705737
No.8:
(4pt)

まっすぐな

少年探偵ものとして、素直に読めた。

ひねりすぎず、かといって簡素すぎもしない。

子どもにも大人にも、というミステリーランドに相応しい作品だと思う。

実際の事件と、主人公の少年が出すアリの問題、両方の謎解きが楽しめる。

子どもたちの関係も、時代を超えてどこにでもあるものだから、大人には懐かしさを、子どもにはリアル感を与えるのではないだろうか。
魔王城殺人事件 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:魔王城殺人事件 (講談社ノベルス)より
4061828320
No.7:
(4pt)

まっすぐな

少年探偵ものとして、素直に読めた。
ひねりすぎず、かといって簡素すぎもしない。
子どもにも大人にも、というミステリーランドに相応しい作品だと思う。
実際の事件と、主人公の少年が出すアリの問題、両方の謎解きが楽しめる。
子どもたちの関係も、時代を超えてどこにでもあるものだから、大人には懐かしさを、子どもにはリアル感を与えるのではないだろうか。
魔王城殺人事件 (ミステリーランド)Amazon書評・レビュー:魔王城殺人事件 (ミステリーランド)より
4062705737
No.6:
(5pt)

気軽に読めて面白かったです。

小学5年生の主人公だから低学年向きだとは
思いますが、一気に読めて気軽に読めて面白かったです。
まあ、いつもかなり凝ったトリック物を
読んでいる方にはかなり物足りなさを感じるかもしれませんが。
でも推理小説の入門書ということで
子供さんに読んでもらいたい1冊です。
魔王城殺人事件 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:魔王城殺人事件 (講談社ノベルス)より
4061828320
No.5:
(5pt)

気軽に読めて面白かったです。

小学5年生の主人公だから低学年向きだとは思いますが、一気に読めて気軽に読めて面白かったです。まあ、いつもかなり凝ったトリック物を読んでいる方にはかなり物足りなさを感じるかもしれませんが。でも推理小説の入門書ということで子供さんに読んでもらいたい1冊です。
魔王城殺人事件 (ミステリーランド)Amazon書評・レビュー:魔王城殺人事件 (ミステリーランド)より
4062705737
No.4:
(4pt)

われら「5年1組捜査1課」!!!

ミステリーランドシリーズということでどうしても対象年齢は低い内容となっています。このシリーズの趣向を理解して読めば楽しめる作品でしょう。
 著者の歌野晶午さんは奇想天外なトリックが十八番の本格派で、この作品にもそれなりのトリックを用いていますがコアな本格推理小説マニアにはやや不満の残る作品となっていますが、それはおまけということで、この本の楽しむところは別にあり、「少年探偵団」ならぬ「5年1組捜査1課」と、現代風な少年活劇の趣向となっています。彼らのキャラクターの描写は生き生きとしており、会話も面白く、雰囲気を楽しむ小説でしょう。彼らの好奇心に私は「なつかしさ」を覚えました。
 アリのクイズは傑作。答えをどう感じるかによってあなたの頭の堅さがわかるような気がします(笑)。
魔王城殺人事件 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:魔王城殺人事件 (講談社ノベルス)より
4061828320
No.3:
(4pt)

われら「5年1組捜査1課」!!!

 ミステリーランドシリーズということでどうしても対象年齢は低い内容となっています。このシリーズの趣向を理解して読めば楽しめる作品でしょう。 著者の歌野晶午さんは奇想天外なトリックが十八番の本格派で、この作品にもそれなりのトリックを用いていますがコアな本格推理小説マニアにはやや不満の残る作品となっていますが、それはおまけということで、この本の楽しむところは別にあり、「少年探偵団」ならぬ「5年1組捜査1課」と、現代風な少年活劇の趣向となっています。彼らのキャラクターの描写は生き生きとしており、会話も面白く、雰囲気を楽しむ小説でしょう。彼らの好奇心に私は「なつかしさ」を覚えました。 アリのクイズは傑作。答えをどう感じるかによってあなたの頭の堅さがわかるような気がします(笑)。
魔王城殺人事件 (ミステリーランド)Amazon書評・レビュー:魔王城殺人事件 (ミステリーランド)より
4062705737
No.2:
(5pt)

子供にプレゼントしたい1冊です。

ミステリーランドは子供向けのはずなのに何故か大人向けの物語が
多かった中で、これは子供が読んでかなり楽しめる作品だと思います。
毎度思うのですが、私が小学生の頃に講談社さんがこの企画がしてく
れていたらと思ってしまいます。羨ましいなぁ今の子が。(笑)
探偵クラブ、密室、消える死体、物体がワープする小屋、幽霊、いか
にも怪しい屋敷に探検と子供が好きそうなものばかりをギュッと詰め
こんだような1冊なんですよね。
子供の頃って禁止されればされるほどやりたくなるし、行ってはダメ
な場所ほど魅力的に感じていた記憶があります。
私も子供の頃に半分肝試しみたいな感覚で廃屋に行ったりしていました。
そして小学5年の頃は彼らみたいに男の子と女の子って対立してましたね。(笑)
KAZ対タキゾノキヨミの夫婦喧嘩は大人が読むと思わず懐かしさを感じ
ちゃうのではないでしょうか。
殺人事件と小屋のトリック、また真相の意外性は彼の作品としてはやや低
めだと思うのですが、子供向けに書いてある事を考えるとこの結末が一番
納得できると思います。
ただ1つ難点なのがヒデ兄。
衣装があまりにも浮き過ぎていて彼だけが何故か変な存在になっちゃって
いるのですよね。
彼の存在がないと探偵クラブだけでは事件は解けないのですが、警察官の
服装としては無理がありすぎかなぁ。
ミステリーランドに登場する大人の人って何故か奇妙な人が多いですよね。
あとがきで歌野氏が小学生の頃に経験したミステリが書かれています。
あの頃からそんな「謎」と「トリック」に出会っていたなんて!進むべき
道に進まれた方なんですね。(笑)
ミステリーランドではこのオマケも楽しめるので普段は「あとがき」を読
まない方もこのシリーズは読むことをオススメします。
魔王城殺人事件 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:魔王城殺人事件 (講談社ノベルス)より
4061828320
No.1:
(5pt)

子供にプレゼントしたい1冊です。

ミステリーランドは子供向けのはずなのに何故か大人向けの物語が多かった中で、これは子供が読んでかなり楽しめる作品だと思います。毎度思うのですが、私が小学生の頃に講談社さんがこの企画がしてくれていたらと思ってしまいます。羨ましいなぁ今の子が。(笑)探偵クラブ、密室、消える死体、物体がワープする小屋、幽霊、いかにも怪しい屋敷に探検と子供が好きそうなものばかりをギュッと詰めこんだような1冊なんですよね。子供の頃って禁止されればされるほどやりたくなるし、行ってはダメな場所ほど魅力的に感じていた記憶があります。私も子供の頃に半分肝試しみたいな感覚で廃屋に行ったりしていました。そして小学5年の頃は彼らみたいに男の子と女の子って対立してましたね。(笑)KAZ対タキゾノキヨミの夫婦喧嘩は大人が読むと思わず懐かしさを感じちゃうのではないでしょうか。殺人事件と小屋のトリック、また真相の意外性は彼の作品としてはやや低めだと思うのですが、子供向けに書いてある事を考えるとこの結末が一番納得できると思います。ただ1つ難点なのがヒデ兄。衣装があまりにも浮き過ぎていて彼だけが何故か変な存在になっちゃっているのですよね。彼の存在がないと探偵クラブだけでは事件は解けないのですが、警察官の服装としては無理がありすぎかなぁ。ミステリーランドに登場する大人の人って何故か奇妙な人が多いですよね。あとがきで歌野氏が小学生の頃に経験したミステリが書かれています。あの頃からそんな「謎」と「トリック」に出会っていたなんて!進むべき道に進まれた方なんですね。(笑)ミステリーランドではこのオマケも楽しめるので普段は「あとがき」を読まない方もこのシリーズは読むことをオススメします。
魔王城殺人事件 (ミステリーランド)Amazon書評・レビュー:魔王城殺人事件 (ミステリーランド)より
4062705737

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!