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乱反射
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乱反射の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.81pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全149件 61~80 4/8ページ
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面白かった ただ、話が動き出すまでが異様に長いので せっかちな人は若干イライラするかも(笑) でも最後まで読むことをお勧めします | ||||
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文庫で600ページ弱。なんか小市民がぶつくさ文句を言っているような情景が前半を占め、なんか事故で子供が死んだのが彼らの責任だみたいな話になるが、どう考えたってただの事故。別にミステリーではないようだが、推理作家協会賞を受賞しているんだから、まあ一種のバカミス。作家の側から言えば、新機軸を打ち出そうとして考えすぎてしまったという例。『オリエント急行殺人事件』とは全然違う。新聞の読みすぎか。 | ||||
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展開が目まぐるしくかわり、おもしろかった。ほんの些細なことが、大きな事故につながる可能性に怖さを感じた。 | ||||
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バタフライ効果というのか、ちょっとしたことが重なって大きな結果となって人が死んでしまったという話。 読んだ後に爽快感はなく正直心がなえましたが、話はよくできているし、人物描写も良いです。 楽しかったり、すがすがしい気持ちを本に求める方にはお薦めできません。 車が街路樹の下敷きになったとか、ビルの足場が崩れたというようなニュースを聞くと思い出してしまう小説です。 | ||||
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『乱反射』は、貫井徳郎が2009年に発表した長編だ。第141回直木賞候補になり、第63回日本推理作家協会賞を受賞した。 冒頭で作者は有名なミステリーの古典を引き合いに出して、この物語で描かれる幼児の死は「登場人物のほとんどが犯人」であると宣言する。それはいったいどういうことだろうと興味を覚え頁をめくった。 物語は-44章からカウントダウンする形で進んでいく。市井の人々のささやかな群像劇なのだが、それぞれの人物が「犬の散歩でフンを始末しない」といった小さなマナー違反を犯していく。 そうしたマナー違反が積み重なり、0章で幼児の死という悲劇が起こる構成になっている。ルール違反と悲劇のつながりは「風が吹けば桶屋が儲かる」といった程度のささいなものである。 作者は小さなモラルハザードも、積み重なれば悲劇になると警鐘を鳴らしたいのかもしれない。しかし残念ながらそれは成功しているとは言い難い。その理由を直木賞の選評で阿刀田高が的確に指摘しているので引用したい。 「小説家はつねに市井の出来事をピック・アップしてストーリーを組み立てていく。この作品のようにピック・アップしていけば、『こういう結末になるよな』と、それが見え見えになってしまう。現実は不法にゴミ袋を捨てたことにより『ラッキー』ということも起こるのだ。この小説の結末に感動できない所以である」 現実は理不尽なもので、善意が積み重なって悲劇が起こることもあるし、モラルハザードが積み重なって幸運が起こることもある。この物語はあまりに人工的で、そうした現実世界の皮肉を描ききれていない。 その一方で、社会派エンターテイメントとしての側面ではなく「推理小説としての試み」を評価したのが、日本推理作家協会賞の選考委員だった北村薫である。「登場人物のほとんどが犯人」という「古典的あるいは原則的トリック」に挑み、「完璧な形で成就」したというのだ。つまり「『乱反射』は小説の衣の下に、《本格》の鎧を見事に隠した作」なのだという。 果たしてあなたは阿刀田高と北村薫どちらに近い意見だろうか。ぜひ読んで確かめてもらいたい。 | ||||
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何気ない日常に潜む些細な不道徳。それらの積み重ねや不運で幼い息子を亡くした主人公。淡々と描かれた中盤までの穏やかさが後半の行き場のない辛さを更に盛り上げる。なかなか読み応えのある一冊でした。 | ||||
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しかし中盤から後半までテンポ良く話が進みます。 渋滞が起こるキッカケと真相がわかり被害者の家族が行動するクライマックスには 無理があります。 しかし、日常生活の中で全ての人に加害者そして乱反射する可能性が あると痛感しました。 | ||||
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最初はバタフライ理論を盛り込んだミステリーかと思って期待して読み始めたが、前半は冗長にすぎるし、後半の主人公の記者の追及はいくらなんでもご都合主義が気になる。オチも冒頭の伏線とのリンクが「いかにも」な感じでやや興ざめな読後感でした。 キンドル本で買ったのでブックオフにも売れないなぁ、、、、と思ってしまったのが正直なところです。 | ||||
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都内某大手書店で「徹夜必至!」「イッキ読み本!」とかってポップアップ付で平積みになっていたので図書館で借りて(笑)読んでみました。買わなくてよかったです。あまりにご都合主義でがっかり。どの登場人物にも感情移入・共感できないし。もちろん徹夜なんかしていません。後半はページとばしまくって読み飛ばしました。病院の夜間診療と造園家が出てきた時点でほぼオチがわかります……に、しても「極度な潔癖症の庭師」って…???。ラストは意味不明。みなさん、本当に「感動」されたんですか? | ||||
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初めて読んだ貫井徳郎さんの本。 書店で「乱反射」というタイトルに惹かれて手に取った。 重層的であり、玉虫色であり、乱反射する現実(リアリティ)というものに私は興味がある。 因果関係というのは、原因-結果の鎖が直線的に繋がったものというよりも、複雑に絡み合ったネットワークなのだろう。突き詰めれば、この世で起こるすべてのことが他のすべての原因となるかもしれない。この作品に描かれているように、世の中で起こるすべての不幸な事件や事故に私たち一人ひとりが何らかのかたちで関わっているのかもしれない。 ところで、生物学でいう「反射」は、動物の生理作用のうち特定の刺激に対する反応として意識されることなく起こるものを指す。反射はその機能から、体性反射と内臓反射(自律神経反射)に大きく分けることができる。体性反射とは骨格筋を収縮させるものであって、腱反射・表在反射に代表される。内臓反射とは、自律神経系を介して内臓筋を収縮させたり腺の分泌を促進したりするものである。 この作品には潔癖症の男が登場したりするが、『乱反射』というタイトルそのものが私の心の中で乱反射する。 | ||||
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無責任な奴がいっぱい出てきて面白かった。責任や倫理とわ何かをかんがえさせられた。新聞記者の考え方、描き方が物足りなかった。 | ||||
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前半部分を読んでいると、じわじわと効いてくる「この後、何があるんだ??」感。前半に書かれているのはいかにも普通の人、普通の人の日常生活。しかし、それは物語が半分進んだ頃に急展開を見せます。乱反射。なぜこのタイトルになったのか。読んだ後なら深くわかります。自分の人生すらも見直すことのできるこの本。みなさんに、ぜひ、ぜひ、ぜひ読んでいただきたいです!! 注:まだ読んでいない人で本の内容理解がし難い方は、新しい登場人物が出てきたら小さい付箋などを貼って、見やすくすると分かりやすいかもしれません。 | ||||
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ある意味とても恐ろしい小説。善人もしくは、善人だと思いこんでいる自分のような大多数の人にとっては究極のホラーかもしれない。 不幸には、憎むべき明確な犯人や団体があり、原因はほぼ特定できる、と思い込んでいる節がある。 しかし、この小説はそこから先に踏み込む。 もしかしたら、あの事件の先を辿れば、あの日の自分に行きつくのでは、と想像力を働かせると、恐怖してしまう。 そんなリアリティと、怖さがすさまじい筆力で展開される。かなり分厚い小説、でもまったく飽きなかった。 ハッピーなことの因果関係を探るのはだれもが大好きだが、その逆バージョンはだれも探らない、 そんな人のご都合主義の穴を見事についている。 主人公が一人じゃなく哀しみを分け合う人間が他にいたことが、この小説の救いになっていた。 | ||||
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腹立たしい。 自分が日本の復興を支えたと勘違いしている、家庭を顧みず妻と娘に愛想を尽かされた、従順な飼い犬だけを溺愛し、そのくせ糞の始末さえもできない不要老人。 自己承認願望と社会正義を取り違え、街路樹伐採反対を唱えるくせに、他人によっかかるだけで楽をして自己満足に浸りたい、自堕落な肥満主婦。 ルックスと甘え上手だけが取り柄の、自分の欲望・願望を満たせればそれで満足、他人の立場に立って物を考えることができない、想像力皆無の妹。 他にも胸糞悪くなる輩が多数。 でもどこか思い当たる節がある。私も似た様な思考・行動に陥ることはままあるように思う。だからこそ腹立たしいのも知れない。 些細な利己的行動の連鎖が幼い子供の命を奪う。悪意はない。そして決して糾弾できるだけの犯罪性もない。だから始末に悪い。振り上げた拳の降ろし処がない。この鬱屈した感情をどうすればいい。 著者の作品は読んでいて不愉快になることがよくある。それだけ人間の濁った部分を描くのが巧みなのであろう。人間は善悪の二元論では片付けられない。時に澄み、時に濁る危うい存在だ。勿論私もそうだ。自分の醜い部分を鏡で見せられた様な読後感だ。気分は悪いがクオリティは極めて高い。 | ||||
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貫井の日本推理作家協会賞受賞作である。といっても、本作は決して推理小説ではない。「愚行録」を読んだことがあるなら、きっとピンとくる、そういうカテゴリの作品だ。 冒頭から、互いに全く関連性のない人物たちの日常がひたすらに描かれる。この日常行為が最終的に悲劇につながる、という全体としての仕掛けなのだが、、、いかんせん、この登場人物たち、ごく一部を除き、意識やら行為やら、ちょっと目を覆いたくなるほどあまりに愚かとしか言いようがない。他人のふり見て我がふり直さない者、あまりに主体性のない愚者、極端に社会的視野の狭い者などなど、読んでいてこれほど気分が悪くなるものも珍しい。貫井自身、このような人間と人間性を憎んでいるのでは、とも思えるほど。 終盤に差し掛かって発生する悲惨な事故。そのあとは、ある意味、お決まりの流れに従って、きわめて残念な結末に至る。 個人的にはエピローグ的なつけたしは不要とも思えたが、今回、貫井はそこまで徹底的に鬼にはなれなかったのかもしれない。 本作を読み終えた読者は皆、自分の胸に手を当てるだろう。現代社会への警句として受け止めてよい。本作は決して推理小説ではない。 | ||||
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風が吹いたら桶屋がもうかる。 を小説にしました、にすぎないとどっちらけました。 まぁ〜、事件がまったく起きない。 全体の3分の2くらいまで、だらだら、オムニバス日常が描写されていきます。 「いつになったら事件が起きるんだよ!」とつっこみたい気分を抑えて読みすすめます。 そしてだらだら時系列で事件が起きて謎もトリックもへったくれありません。 ただただ、いろんな人間のちょっとしたことの積み重ねで子供が死にました。チャンチャン。 読後の「なんやねん!」これ、ほんとに賞を受賞したの?! ってなんかねー。期待が大きすぎました。と、 ちゃんとした謎解きミステリーだと勘違いしてた俺も悪いけれども。 中学生が思い付いたアイデアをプロが商品化しましたって感じ。 | ||||
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なぜ2歳の子供は死ななければならなかったのか… 小さい身勝手さから、まさしくドミノ倒しのように、 いろんな人たちの「身勝手さ」が積み重なり、街路樹が倒れる。 チャプターが、マイナス・スタートというのも、面白かったです。 事故が刻一刻と近づいてくるのがドキドキします。 また、整数になってから、怒涛のように物語が進んでいく…というか、 繋がるのが面白い。 この中で、違法なことといえば、フンの後始末程度。 (車の乗り捨ても、ダメか) 新聞記者の加山さんが、事故の真相を暴こうとしますが、 結局、彼も、「潔白」ではなかった。 因果応報、まさに、そのものです。 私も、こういう些細な身勝手なこと、やっています。 可燃ごみの中に、面倒だからとペットボトルの容器を混ぜたり。 「日ごろの行い」、ちょっと見直したいと思います。 | ||||
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友達の勧めで初めて貫井さんを読みました。 他の作品も読みたいと思います。 | ||||
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細かい出来事の話が積み重ねられ はじめはどう展開していくのか分からなかったけど でも筆力の高さから読ませてくれます。 事故が起きてからは、一層読ませてくれました。 そんなことまで罪に問えるのか?って 内容的に賛否はあるけど、 誰も犯してしまう小さな身勝手や想像力の欠如が、大きな事故を起こしてしまう。 その恐ろしさを改めて考えさせられた。 とてもいい作品でした! 是非おすすめしたいです!! | ||||
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【あらすじ】 2歳の幼児が不運な死をとげた。 一見事故として取り扱われた事件だが、とある新聞記者によれば、これは殺人事件である。 容疑者はこの小説に登場する全員。 一人の幼児を数人の大人が寄ってたかって殺害したとすれば、これは恐るべき殺人行為である。 しかし、それは決して裁くことの出来ない殺人事件なのだ。 【レビュー】 冒頭のくだりに、えもいわれぬ嫌悪感をもちながらも読み始めた。 2歳の幼児を数人で寄ってたかって殺害する、そのようなシチュエーションをフィクションとはいえ、小説の題材にもってくる事に憤りを感じた。 しかし蓋を開けて見れば、それは全くの視点の違いであることに気付く。 日常生活でおこりうる些細なマナー違反や無責任な行動。 例えば長期旅行中のゴミ出しを、今回だけと言い聞かせて、出かける前に出してしまう。 そんな些細なマナー違反や無責任な行動が、のちに殺人事件に結び付くなどと、だれが想像できるだろう。 一方で、息子を失った父、母の心情を自分に重ね合わせてしまい、胸が締め付けられる想いを感じた。 絶望の中をさ迷う親の元に一通のハガキが届く。 行き先も分からずその葉書の写真の地を探すことになる両親。 かの地にたどり着いた父の息子にむける愛情と、全てを包みこむ大自然の対比が美しくせつない。 | ||||
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