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乱反射
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乱反射の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.81pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全102件 1~20 1/6ページ
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終盤は主人公の心情に入り込み心が痛かったです。でも、その先が気になり最初から最後まで一気に読みすめました。これくらいなら大丈夫と誰もが一度はやってしまいそうなこと。その先にこんなことが起こることも想像せずに。自分の良心にも訴えかける作品でした。 | ||||
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悪いのはモラル違反を犯した個々の人間か?それともそんな人間や考え方を生み出す社会か? そういう問題でもないような気がします。全ての人間があらゆる面でモラルを守って生活すればよりよい世界になるかと言えば、分からない。 そういう世界でも不運で死ぬ人はいると思います。健太が死んだのはモラルや社会のせいというよりも、運が無かったせいと言うよりない。 こう考えてしまうのも自己弁護でしょうか。 | ||||
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とても評価に困る作品だ。 読んでいて楽しかったかと問われれば、楽しい瞬間はひとかけらもない。自己正当化に必死な醜い日本人のオンパレードだし、しょっちゅう登場する日本社会の病理とやらへの批判も紋切り型でまったく胸に響かない。サプライズはひとつもなく、こうなるのだろうなと予想できることが予想できる通りに再確認されていくだけの小説だ。 しかし明らかに、作者はそんなことは先刻承知で書いているのだ。社会派っぽい内容そのものもミスディレクションのひとつだろう。 これは序章に書かれている通りあの歴史的名作に対する挑戦であり、「本当に『全員』が犯人というのはこういうことだ!」と高らかに宣言してそれを成し遂げた作品なのだ。だから被害者の父親がクライマックスで冒頭を思い出して慟哭する時、探偵も犯人であり読者さえも犯人であると指弾してこの小説は「完成」するのである。 恥ずかしながら自分も、推理作家協会賞の北村薫選考委員の選評を読むまでこの点にまったく気づかなかった。この点が北村薫の深読みや過大評価などではなく貫井徳郎の狙いそのものであることは受賞のことばを読めばよくわかる。 しかし、それを措いても、だ。 まったく楽しくなかった。読むのがつらい小説だった。 こんなものを、しかし最後まで読み通せるように書いてしまう作者の筆力が恨めしい。 | ||||
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嫁に頼まれて購入。 満足してました。 | ||||
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注文してすぐに届きました。 状態も良かったです! 通勤時間、電車の中の読書が毎日の楽しみです。 | ||||
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日常の事なのに、一つ間違えればこういう事が起こりえる、考えさせられる一冊です。皆さんに読んでいただきたい。特に、犬の散歩に出てる方々に。ドラマでもやったけど、これはこの1冊読んだ方が本当に気がつくと思う | ||||
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前半がマイナスナンバーから始まる章の設定は、作者の意図的な構成を感じられて効果的でした。 ゼロ章に至るまでは、接点がないごく普通の人々の日常生活を描き、プラスナンバーから始まる後半は、各人の小さなルール違反が偶然の重なり合いにより、一人の幼児の事故死へとつながるという展開です。自分が犯したささいな違反に、この程度なら構わないだろうと見過ごし忘れ去ってしまう人それぞれの身勝手さが連鎖となり、いつかは膨張して、見も知らない他人を撃つ凶器となり得るということです。まさに「乱反射」とは絶妙なタイトルです。 ちょっと無理な展開も見受けられますが、それに勝る作者の発想と構成力にはさすかだと思いました。 | ||||
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犯罪とも言えないような小さな罪の連鎖が悲劇に繋がる。小さな罪の連鎖がどのようにして悲劇に結びついていったのかープロットの綿密さがすごかった。 | ||||
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文庫本で600ページ弱でちょっと手元に届いた時は気圧されましたが、するする読めます。 沢山の一般人の日々のちょっとした出来事の積み重ねが2歳の子供の命を奪う。そんな物騒な筋書きから始まり不穏な気配が漂うものの、綴られていくのはなんてことのない日常。あれ?っと思うのは-44から始まり、-43、-42と徐々にゼロに近づいてくる章立て。そう、100日ワニ方式です。 乱反射では子供が亡くなった後のストーリーもあります。100日ワニの映画版ですね。 子供の死後、父親は新聞記者という仕事柄、真実の追求をしていきます。誰もが自分のちょっとした悪いことが、子供の死の原因ではない(確かに原因ではないけどなんとも割り切れない)と言い張るばかりで父親は失望していく。 どこで何が起きるかわからないと思って読むから終始不安を掻き立てられる。そしてドミノ倒しのように全てが関連した時の戦慄。 仕事をしているとほんの少しの楽をしようとしてサボったら、案の定何かが起こるのを経験しているので手を抜いちゃいけないなと改めて身につまされる小説でした。 響いたのは子を亡くした父親が、間接的な加害者に問う、「想像力不足は罪だと思いませんか?」という言葉。 私も日々、明日自分の行いが新聞に載って恥じることはないか、清廉潔白に生きたいと思います。 ありがとうございました。 | ||||
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レビューの中にひっぱり過ぎという書き込みが散見されます 私は妻夫木聡と井上真央主演の映画(ドラマ)を先に観て猛烈に衝撃受けて原作を読みました 確かに映像だと物語と人々の心理が同時進行で伝わりますが活字だと登場人物の多さにこれがどう事件に繋がるのかわからないまま読み進めなければならないのかもしれません それを私は頭の中で映像で補完できていたのでグングン読み進められました それでも最後まで読むと衝撃だと思います 日々の生活、モラルって何か考えさせられます 救いはないです、残酷なまでに救いのない物語ですが私は読んで良かったです | ||||
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木が取れて下敷きになった小さな子供が死にました。誰の責任だろう。ストリーが進むと司法だけでは満足に裁ききれない数の自己中の犯人たちが出てきます。その誰も少し嫌な部分もあり、共感してにくいくせ者たち。 それぞれのキャラクターの描写がうまくて無意識のうちに読者には彼らを裁く気持ちが強く出てきます。 本当は自分も彼らと同じようにどこかにマナー違反をおかし、それを正当化し、開き直ってるはずなのに。 読み終わった後にやれきない気持ちが残ります。 考えさせ印象に残る作品ですが、切なさのあまり読み返したいものではないです。 | ||||
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街路樹の伐採に反対して自己陶酔する主婦、腰痛で犬の糞を始末できない男、救急医療をすぐに診てもらえる医療機関だと都合良く解釈する学生、車庫入れができず路上に車を放置する女性。どこにでもいそうな意識の高い小市民のちょっとした勘違いやわがままが一つの点に収斂して子どもを死に追いやってしまう話。子の親である新聞記者は原因を一つずつ探り当てるも、自己正当化を図る者ばかりで自分の行ったことに向き合う者はおらず。勝手さを罪に問えない現実に愕然とする親は最後に自らも同類であることを突きつけられます。 誰にでも思いあたる節のあることや訴えたくなる心情を丁寧に綴り、読んだ後の意味を静かに問い続けてくるような一冊でした。 | ||||
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是非読んでみてください。 このゴールデンウィークはコロナで出かけず、読書。どうせならと何かの賞を取った物を買い、本7冊読みました。この作者の本は2冊『後悔と真実の色』は私には合いませんでしたが、これは素晴らしかった。モラルについて、人の地位と人間性、考えさせられ、わたし自身反省させられました。 | ||||
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誰でもがしているような些細なことが事件に繋がっている。誰が悪いとは言いきれず、読後感は嫌な気分のまま終ります。もしかしたら自分のふとした何気ない行動で何かの事件に繋がっているのかも、と、考えさせられます。 事件にかかわったそれぞれの人のその後はどうなったかと考えるとますます暗い気分になります。 | ||||
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人の悪意のないちょっとしたマナー違反。その行為の効果が様々に乱反射して一つに収束され、その結果取り返しのつない事態が幸せな家族を不幸に。非常によく構成されており、タイトルに納得させられました。 | ||||
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人々の些末な不道徳の積み重ねが社会の不幸を招く。 様々な義憤を感じながらも犯罪には問えないやるせなさを感じる。 他人のモラルを責める気持ちを積み重ねる内に自分もその一人であることに気づかされる作品でした。 | ||||
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友人に勧められて購入しましたが、難し過ぎずとても読みやすい作品でした。 | ||||
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長編を読んだという達成感はある。読後感は、すがすがしいかというと、そうでもない。う~んと考えさせられる小説だ。誰もが殺人犯であり、殺人犯は誰もいない。私的解釈でいえば、これは推理小説ではなく、社会派小説のようなものだと思う。大阪の地震で学校の塀が倒れて子供がなくなったことを、思い出した。 | ||||
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非常に飛鳥ちゃんみを感じた。 まるでそこにいてこの本を読んでいる錯覚さえ覚えた。 飛鳥ちゃんと読書したい方にオススメできる一品。 なお、私は握手会でこの話をしようと意気込みウキウキして並んたものの、いざ彼女を前にすると、「あ、あの、えっと...あ、(剥がし)」 | ||||
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些細な怠慢、我儘、不安が重なりあうことの怖さを取り扱った作品。600ページと長編ですが、5.6つのストーリー、それぞれ読ます力がありました。 | ||||
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