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乱反射
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乱反射の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.81pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
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いろんな要因があって子供が亡くなってしまうというお話ですが、どう考えても、強風の日に、小さな子供がいる嫁に舅のお見舞いに行かせる姑と旦那が悪いでしょ…という感想しかないです。この旦那、発言小町だったらボコボコにされてます。 あと出てくる人たちもみんな発言小町みたいです。 それにしても貫井氏は、クズを描かせたら右に出るものはないですね。 | ||||
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まずあくまで、個人の感想ではありますが、 小説としての面白みはあまり感じられませんでした。 あらゆるところにおいて、答えは出ず、 責任の所在はつかめず、結論はうやむや 終わりの締めくくりはやや強引であり、 物語の中盤で先の流れが読めてしまうような残念感もありました。 たた、重要な問いはたてられたと感じています。 この類の問いはいくら考えようが、問い続けようが答えの出るものではないので このレビューに何かしらの解答を書くことはできないのですが、 それでも、紛れもなく「考え続けるべき」問い だと思います。 考え続けたところで報われる訳でもないし、 なにか答えに辿り着いたとしても、その先にまた問いがあったりするのかもしれないけど、 やはり考え続けなければいけない問いだと思います。 1つ言えるのは、 その問いの答えは、本作品の中には出てこないし、 いくらレビューを読もうが書いてあるものでもありません。 そういう意味では、ここ最近では上位を占める後味の悪さでした。 物語やキャラクターに強烈な特徴がない分、その部分がより際立ちます。 | ||||
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まあ書きたいことはわかるが長すぎる。 一つ一つは何気無い日常から現代の悩みを生々しく描いて共感が持てる。最後は少し自分に戻すのはこじつけだ。 | ||||
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ストーリーは、同著者の愚行録同様、章毎に人物が切り替わり、なぜ主人公の子供が死ぬ事になったのか、その伏線となる愚かな行動が延々と語られる。何故死んだのかその理由を知りたくて黙々た読み進められる。 以降ネタバレになりますが、 最後に、主人公自身も1度だけという息子を間接的に殺した愚かな人々と同じ気持ちで、1度だけならとパーキングエリアのゴミ箱に自宅のゴミを捨てたことを、自身が攻めてきた愚かな人々と同じ人種だということを深く悔いるが、できればそのパーキングエリアに捨てたゴミが息子を死に追いやる連鎖が始まるキッカケだった、とかだとより良かったと思う。例えばパーキングエリアに捨てたゴミの中に家庭で出た天ぷら油が含まれていて、犬の散歩をしていた叔父さんは実はそのパーキングの掃除夫として一時期働いていて、片付けた際に油に足を滑らせ腰を悪くし、その際で犬のフンを片付けられなくなったとか。。。素人考えですが、何か始まりが主人公の愚かな行いだったという鬱エンドを期待せずにはいられませんでした。 | ||||
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人間の些細なモラルハザードやエゴによって引き起こされる悲劇を題材とした作品です。 「風が吹けば桶屋が儲かる」と同じように我々の日常での小さなマナー違反が乱反射して誰かの運命を左右してしまうのかもしれません。 前半は登場人物達の日常、後半は物語の核心に迫っていくといった構成となっています。 登場人物の人生観・生活環境・思考回路といった設定が丁寧に書かれていて非常にリアリティがあります。 「この人嫌だなぁ」って思いつつも何故か親近感を覚えてしまうのが貫井作品の特徴であると感じます。 肝心の内容は人間臭さや醜さに重きを置いているためか、さほど読者を驚かすような展開や複雑な伏線などはなく物足りなさを感じました。 この作品では負のバタフライ効果のみを扱っていましたが、逆に正しい行動が乱反射して良い結果をもたらしてくれる事もあるのではないでしょうか。 作品の中にそういった要素を少し含んでいれば、少しはやるせなさも軽減できたかもしれません。 | ||||
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多くの人間がかかわる異常極まりない幼児殺人事件との前置きだが、犯人たちは己の罪に気づいていない。 このことから、何となく違うであろうことは読む前から想像がつく。 以下、ネタバレ 風が吹けば桶屋が儲かる。 バタフライエフェクト。 これ以上言うことはありますまい。 惜しむらくは、起点が被害者の両親ではなかったことだろうか。 因果応報を強引にでもそこにつなげていれば、ドロドロとして救われる術すら無い貫井らしい作品に仕上がったのではないかと、残念である。 | ||||
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偶然の連鎖という発想は面白いと思いますが、 どんなに朽ちた樹であっても、そうなることを許してしまうほどの強風下なら、とてもベビーカーを押して歩ける状況ではないと思う・・。 まだ読み終わってないし、途中から流し読みしてしまっているので、どこかによい説明が書いてあったのかもしれないが、合理的な説明はとても思いつかない。この物語の根本的な部分において・・。 | ||||
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主人公の息子が死に至るまでの壮大なピタゴラスイッチ。 複数の周辺人物の視点がオムニバスになって展開されていく。中盤になっても新しい視点(人物)が出てくるが少し多いか。 よかったのが運転下手のお姉ちゃんのお話。なんかすごくかわいそうだと思った。お姉ちゃんは悪くないのに! 最後、主人公があることに絶望するのだけど、正直まったく共感出来ずむしろちょっと笑ってしまった。 慟哭のときもだけど終盤までわりとグイグイ読ませてくれるのにオチで損している感じ。イヤ設定に無理があるのか。 | ||||
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読後に考えさせられる小説は少なくないが、その中でもこれほど唸らされる作品は珍しい。 人間は誰しも些細な罪を犯す。 そして皆、大したことじゃない、誰でもしている、自分は悪くない、と己に言い訳をする。 別に、誰も気に留めない、いたってありきたりなことである。 それをあえて小説の題材に取り上げ、感動作として結実させた著者は、作家的な使命感に溢れた人なのだろう。 市井の人々が行ったほんの取るに足りない「悪行」が「乱反射」して幼い子供の命を奪うまでの過程が、多くの関係者の視点でカットバック式に描かれてゆく。 それを目で追いながら、読者は自分にも身に覚えがあることを思い知らされ、いつしか彼らの中に混ざってしまう。 そして、子供を喪い、理不尽さに苦悩し、社会が悪いのか、憤りをぶつける相手を欲している自分が悪いのか葛藤する父親がもたらす圧倒的なリアリティに胸を打たれるのだ。 この構成には、本当に、なんという上手い書き手なのかと、思わず感嘆してしまう。 が、更に出色なのは、終盤での父親の驚愕である。 これは、普通のミステリのサプライズなどは優に超える凄まじい衝撃を持っている。 なぜなら、彼だけではなく、我々も皆、彼と同じ立場におかれてしまうのだから。 マイナスから始まり、事故をゼロ、それ以後をプラスとする章立ての演出も、物語に緊迫感を持たせる上で絶妙に機能していて、面白い。 あらゆるところから、著者の並々ならぬ才気が窺え、大変、充足できた。 ただ、ゼロまでが長すぎた感は否めない。 おまけに、視点人物たちの描き分けの濃淡にむらがあるのも気になるところだ。 全体をもう少しコンパクトにしたら、更に傑作となったのではないか。 既に傑作と呼べる条件をかなり揃えているだけに、なんとも歯がゆい思いがした。 | ||||
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色々な人たちのちょっとした利己的な行為が連鎖的に重なり合って、ついには幼い命が失われるというのが大筋ですが、しかしそうなった原因を考えていくと、それは無限にあると思います。 たとえ悪意があろうとなかろうと、全ての要因には無限の原因が背景としてあります。 例えば、フンを放置したことに関しても、そもそも犬を買おうとした原因となる人に偶然出くわすということがなければ犬を飼うことはなかっただろうし、車庫入れがろくにできない娘と知りながら運転させる親にも原因があるし、夜間診療の件に関しても彼が病弱だったという原因がなければ夜間診療に行かなかっただろうし、原因を考えだしたら原因の原因を考えなければならず、これは無限遡及に陥ってしまうので、結局原因をさぐり謝ってほしいという行為は被害者の感情を整理するために主観的に選択された行為であるのだと思います。 | ||||
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色々な人たちのちょっとした利己的な行為が連鎖的に重なり合って、ついには幼い命が失われるというのが大筋ですが、しかしそうなった原因を考えていくと、それは無限にあると思います。 たとえ悪意があろうとなかろうと、全ての要因には無限の原因が背景としてあります。 例えば、フンを放置したことに関しても、そもそも犬を買おうとした原因となる人に偶然出くわすということがなければ犬を飼うことはなかっただろうし、車庫入れがろくにできない娘と知りながら運転させる親にも原因があるし、夜間診療の件に関しても彼が病弱だったという原因がなければ夜間診療に行かなかっただろうし、原因を考えだしたら原因の原因を考えなければならず、これは無限遡及に陥ってしまうので、結局原因をさぐり謝ってほしいという行為は被害者の感情を整理するために主観的に選択された行為であるのだと思います。 | ||||
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市井の人々のちょっとしたモラルなき行為が、ドミノ倒しのように連鎖して、一人の幼児の死をもたらす。 本作品は、この現代のモラルの喪失をテーマとしたいのだろうし、ある程度それは成功している。 プロットの展開も、技巧が凝らされており、楽しめる。 しかし、悲劇に至らせるまでの著者の指し手の中で、もっとも鍵になる一手、そしてもっとも重要なドミノに、潔癖症という精神疾患を使っているところが、リアリティを失わせているように思う。 | ||||
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市井の人々のちょっとしたモラルなき行為が、ドミノ倒しのように連鎖して、一人の幼児の死をもたらす。 本作品は、この現代のモラルの喪失をテーマとしたいのだろうし、ある程度それは成功している。 プロットの展開も、技巧が凝らされており、楽しめる。 しかし、悲劇に至らせるまでの著者の指し手の中で、もっとも鍵になる一手、そしてもっとも重要なドミノに、潔癖症という精神疾患を使っているところが、リアリティを失わせているように思う。 | ||||
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この小説では、子供を事故でなくした親が主人公。 私自身は兄弟をなくしています。親が子供を見送るのもつらいが、 兄弟をみおくるのもつらいです。 やりばのないむなしさ、脱力感、自分を責めるなど、どうしていいかわからない 感情がでてくるのです。 だれかのせいにできればいい。怒りをぶつけたいが、本来はそれができない。 いろんな偶然はかさなったけれども、関わった人々を見つけ出し、 問いつめられた主人公は、ある意味うらやましいとおもう。 結果が徒労に終わっても。 最後のプロットで、「この景色は健太(亡くなった子供)は、もうみることができないんだ」 というつぶやきは、常日頃、私が思っていることです。とっても共感できます。 法律でさばけない敵に、悩む主人公は、うつし鏡のようでした。 肉親を奪われた遺族として、読みました。 | ||||
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面白いのはすごく面白かったです。 ただ、医学的なところでやや納得いかない面が多かったのも事実です。 最近話題になっているように妊婦さんの救急車たらい回し。 あれは本当にその病院に産婦人科やベッドの空きが無かったからだと思うんです。それは何の罪にもならない、軽犯罪法でさえない。 皆さんも内科の医師しかいないところに妊婦さんを運んでもどうしようもないことは判るでしょう?子供は小児科だし、頭部外傷は脳外科です。内科の医師が断るのは何の罪にもならないと思うのですが、、、 それを問いただすために当直明けに待ち伏せするのは、、もうそっちが犯罪だろって突っ込みを入れそうになってしまいました。 脳低温療法もそう、救急をしたことが無い内科医が出来るはずもなく、それをバイトの先生に要求する部長さんなんているとは思えません。 他に介護の記述もやや不勉強だと思われました。介護保険は、、、家族だけで頑張ってどうしようもなくなったときに利用するものではないです。最初っから利用してください。介護する家族の人たちを疲弊させないように負担を減らすために作った制度ですから、最初っから利用しないと! ごめんなさい、次回作に期待しています。 | ||||
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面白いのはすごく面白かったです。 ただ、医学的なところでやや納得いかない面が多かったのも事実です。 最近話題になっているように妊婦さんの救急車たらい回し。 あれは本当にその病院に産婦人科やベッドの空きが無かったからだと思うんです。それは何の罪にもならない、軽犯罪法でさえない。 皆さんも内科の医師しかいないところに妊婦さんを運んでもどうしようもないことは判るでしょう?子供は小児科だし、頭部外傷は脳外科です。内科の医師が断るのは何の罪にもならないと思うのですが、、、 それを問いただすために当直明けに待ち伏せするのは、、もうそっちが犯罪だろって突っ込みを入れそうになってしまいました。 脳低温療法もそう、救急をしたことが無い内科医が出来るはずもなく、それをバイトの先生に要求する部長さんなんているとは思えません。 他に介護の記述もやや不勉強だと思われました。介護保険は、、、家族だけで頑張ってどうしようもなくなったときに利用するものではないです。最初っから利用してください。介護する家族の人たちを疲弊させないように負担を減らすために作った制度ですから、最初っから利用しないと! ごめんなさい、次回作に期待しています。 | ||||
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