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乱反射
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乱反射の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.81pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全149件 41~60 3/8ページ
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599ページあり読み応えがあります。ですが、全体として章ごとに場面と登場人物が入れ替わる構成なので一気に読むことをお勧めします。 話の内容としては重めで、2歳の息子を亡くしてしまった父親に感情移入すると憤りを感じて辛くなりますが、最後の13ページで全てが浄化された気がしました。情景がはっきりと目に浮かんできました。 後味の悪い作品として紹介されることが多い本ではありますが個人的には心があらわれるような作品です。 | ||||
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読み応えもあり、悪いことはしちゃいけねえなあと思います。自分の行いを見直すきっかけにもなる作品です。是非読んで頂きたい! | ||||
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途中でストーリーが読めてしまう上に、表現が回りくどくて途中で退屈してしまった。 モラル違反の’連鎖'と言ってもそれぞれの小さなマナー違反を無理やりこじつけた感があるし、最後の沖縄へ行くくだりはなんのためにあるのか…。大きな話の展開もないので、読了感もスッキリしない。 これまでこのようなジャンルの本を読んだことがなかったので☆2にした。 | ||||
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書き出しの導入のようなところでネタバレしているようなものだった。 読み始めてすぐつまらないとわかった。 推理作家協会賞を取っているのに、かんたんに先が読める。 様々な出来事が子供の事故死につながっていて 「風が吹けば桶屋が儲かる」的な感じだが、 それぞれの出来事にたいした繋がりもない。 | ||||
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貫井氏の『微笑む人』には、何か物足りなさを感じつつ、同時に魅力のようなものも多少伝わってきたので、2作目を購入してみました。 読み終えた感想ですが、結論から申しますと、特に読む価値のある作品ではありませんでした。 帯に書かれている「二歳の男の子の不幸な事故死」が訪れるのはP. 360です。 ここに至るまで読み続けるのがかなりの苦痛です。 (筆者にとってはその必要があり)たくさんの人物が登場するのですが、それぞれに家族がいるので、それぞれがいちいちフルネーム、例えば<久米川>ではなく<久米川治昭>と紹介されます。 結果、不思議なほどにまどろっこしい文章になっています。 本作の主題はP. 568にある《5行》に集約されています。 その《5行》の内容を伝える為に599ページを費やしている。 主題は様々な角度から、過去何十年(あるいは何百年)間常に取り上げられてきているものです。 それをあえて貫井氏が2009年にわざわざ取り上げ本にしたことの意義がよくわかりませんでした。 新らたな着眼点なり、何か得られるものがあると良かったのですが。 これもよく言われていることですが、男性の作家で女性を上手く描写できるひとは非常に少ない。 貫井氏も残念ながらその例外ではなく、描かれている女性たち心象の描写、表現には苦戦されているようです。 | ||||
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腰痛を理由に自分の犬のフンを始末しない男、病的な潔癖症の植木屋職人、暇を持て余し浅薄な考えで街路樹の伐採反対を訴える主婦、 運転技術が未熟で車を自分の家の車庫に入れられない娘、患者のことよりまず自分の自由と責任回避を考える医者、空いているという 理由で急患のふりをして風邪の治療で病院に行く学生、彼らのちょっとした我儘な行為や不作為が、幼児の事故死に繋がっていく。さすが 貫井、そういった事故の原因や遠因を丁寧に背景説明を重ねていく。新聞記者の若い夫婦は、強風で倒れた樹木の下敷きで死んでいった 自分たちの幼い息子の原因を突き止めていくが、唯一植木屋職人を除いて、罪悪感を持つものは誰もいない。だが、自分では無邪気に 思っていても、身近な人間より責められることで彼らや彼女たちは大きな罪を背負い込むことになる。推理小説ではない。社会小説とも 呼べないだろう。だが、すべての人間が犯すちょっとした無邪気な行為や不作為が大きな事故や犯罪につながるという可能性に何とも 言えない恐怖感を感じる。それぞれの人間を責めたくなるが、それを責めることが出来るほど、我々も潔白ではない。この事実を認めながら やるせない気持ちで読んでしまう。そんな作品だ。 | ||||
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自分も普段やってしまっているかもしれないなぁ、という些細なことが繋がっておこってしまったひとつの事故。自分の内面を覗かれているような気になったり、ラストに繋がるまでのモヤモヤとした重さになかなか読み進められませんでした。すっきりとした終わり方でもないのですが、自分の行動を見つめなおすいい機会になりました。 | ||||
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乃木坂46の齋藤飛鳥さんのお勧めということで、読みました。 自分にとっては衝撃的な内容でした。 今までは、「何で現実の日々が辛いのに、本(フィクションの世界)の世界でも暗い、後味が悪い本を読まなきゃならんのだ?」と言う偏見があり、こう言った、明らかに暗めの本を読み進めた事はありませんでした。 読んでみると、登場人物の心の中の素直な言葉が羅列され、人間の汚いところが惜しみなく書かれていました。ここまではっきりと人間の汚い部分を書いてくれると、逆に清々しい気持ちになります。 オススメです。 あとこの本にめぐり合わせてくれた、齋藤飛鳥さんに感謝です。 | ||||
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1回だけルールに反してるけど やってしまおう しかたない、みんな少なからず やっていることだ たくさんの人間の身勝手さが 重なり繋がり それが1人の幼児の命を奪った その身勝手な人々の描写がしっかりしていて 引き込まれるように読んでしまう どれ一つ取ってもささいな悪事である でもそれがとても腹立たしい 感情移入はどうしても被害者側に なってしまうからである 最後に被害者夫婦が未来に進めるかもしれないと 思わせるシーンが救いである 途中で読むのをやめるのがいやで 一気に読んでしまったので☆5 | ||||
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人間の些細なモラルハザードやエゴによって引き起こされる悲劇を題材とした作品です。 「風が吹けば桶屋が儲かる」と同じように我々の日常での小さなマナー違反が乱反射して誰かの運命を左右してしまうのかもしれません。 前半は登場人物達の日常、後半は物語の核心に迫っていくといった構成となっています。 登場人物の人生観・生活環境・思考回路といった設定が丁寧に書かれていて非常にリアリティがあります。 「この人嫌だなぁ」って思いつつも何故か親近感を覚えてしまうのが貫井作品の特徴であると感じます。 肝心の内容は人間臭さや醜さに重きを置いているためか、さほど読者を驚かすような展開や複雑な伏線などはなく物足りなさを感じました。 この作品では負のバタフライ効果のみを扱っていましたが、逆に正しい行動が乱反射して良い結果をもたらしてくれる事もあるのではないでしょうか。 作品の中にそういった要素を少し含んでいれば、少しはやるせなさも軽減できたかもしれません。 | ||||
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罪を犯したことのない人だけが石を投げなさい、という イエスの言葉を思い起こすような作品です。 一人一人の 行いは、罪というには余りにも微細であり、悪と認識する までには至らないにも拘らず、その連鎖が思わぬ悲劇を生む としたら・・・無さそうで有りそうなリアルさに心揺さぶられ ます。 | ||||
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事故が起きるまで300ページ超。 それまで、ひたすら関係市民の日常が綴られる。 これはちょっと長いし、退屈。 また、ラスト。 息子を亡くした新聞記者が、自らの行為を省みるところ。 ここで、関連性がほしいと思いました。 関係市民のきっかけを引き起こしたのが実は自分自身だった、とか。 新聞記者のマナー違反が、拡大解釈すれば、みんなと同じという観念的な結論で、やや強引。 びっくりするような、大展開はなく、まんま、物語が進んでいきます。 | ||||
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多くの人間がかかわる異常極まりない幼児殺人事件との前置きだが、犯人たちは己の罪に気づいていない。 このことから、何となく違うであろうことは読む前から想像がつく。 以下、ネタバレ 風が吹けば桶屋が儲かる。 バタフライエフェクト。 これ以上言うことはありますまい。 惜しむらくは、起点が被害者の両親ではなかったことだろうか。 因果応報を強引にでもそこにつなげていれば、ドロドロとして救われる術すら無い貫井らしい作品に仕上がったのではないかと、残念である。 | ||||
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長々と回りくどい話です。 オチもなんにもありません。 言葉の言い回しが古いというか、筆力がないというか、ひどくモヤモヤしながら読みました。 最後まで読み終えて、朝日新聞出版と書いてあって合点が行きました。 非常に左っぽい感じです。 それにしてもつまらなかったなぁ。 | ||||
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乱反射というタイトルが、作中には一回も出てこないが作品をよく現わしていると思う。 人は誰しも自分が善人だと信じて行動している。しかし、他人にまったく迷惑をかけない、 ルールを一切破らない、で居続けられる人はどれほどいるだろう。 些細な出来事によって他人に迷惑をかけたり、不快な思せたとき その負のパワーは誰かに吸収され、蓄積されるか、すぐさま別の誰かに跳ね返ってゆく。 まさに乱反射を繰り返していき、運悪くその無数の乱反射が1点に集中したとき悲劇が起こる。 息子を亡くした主人公が最終的に行き着いた結論は、うーむとうなるばかりです。 ただ、私見を言わせてもらうならば、この小説の素晴らしいところは、作品の二面性です。 レビューも見ても、ほとんどの方は、この事故を作った些細な罪を犯した人々の罪に対してコメントされていますが、 それと同等か、それ以上に著者のメッセージには、事故の被害者となった主人公の罪、より正確に言えばこの時代の罪を問いていると思います。 主人公も何度も自問自答していますが、事故を作った原因を、関係者にいいがかりを付けているだけではないか というものです。泣き寝入りはしたくないし、すべきではないし、罪ある人には罰を与えなければいけない。 しかしながら、あらゆる不幸にその原因を求めれば、際限がなくあらゆる人が罪人となる現実。 どこかで聞いた言葉ですが、「都会は、生活するには天国、働くには地獄」とかいうのがありました。 これは時代的にもあはてはまる気がする。 この時代は被害者の訴えが受け入れらる能性は高いが、一方加害者になる可能性も高い。 | ||||
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この本を読む前にレビューを見ると、 「自分が以前から感じていたことが描かれている」と感じ、衝動的に購入いたしました。 自分勝手な言い訳から来る、ちょっとしたマナー違反。 「ちょっと手が汚れているから」といったようなつまらない事を言い訳に、何人もの人が迷惑を感じる行動。 公共意識の低さから来るそういった行動を、私自身も日々感じるものがありましたので、非常に強く共感しながら読めました。 もしそういった「法律違反にはならないが確実に他人に迷惑がおよぶ事柄」からとてもおおきな被害をこうむった場合、自分は誰に訴えたり誰を恨むべきなのか。 読みながら考えさせるあたりが、さすがこの著者だと思います。 この著者の本は他にも数冊読んでおりますが、この本も非常に読み易いタッチにも関わらず人間の心理の深くをついてくる洞察力や表現力がとても面白いです。 道徳の教科書なんかにも良さそうな内容ですね。 | ||||
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貫井さんの作品の登場人物たちの救いようのなさが好きなファンにとっては、 今作はかなりしびれました。 この作品に登場する人物たちは全員ある子供の死に関わってしまいます。 ちょっとした自分勝手から、 妻や娘に愛想をつかされた代償行為から、 持病があってやむにやまれず・・・ 各々の悪意とまではいえないちょっとしたマナー違反の連鎖が悲劇を生んでしまいます。 そして読後に気づくのです。 「・・・やられた。 俺たちももしかしたら誰かの死の遠因になってるかもしれない。 それってこの話の登場人物と一緒じゃん。」と。 電車の中で携帯が鳴って出てしまったり、 バイクで移動中にポケットのゴミが風で吹き飛んで、意図せず路上に捨てる形になってしまったり、 夢中になってこの本を読んでいたせいで気付いたら自分が人ごみの渋滞を作ってしまっていたり(実話)、 次々に思い当たる節が・・・ そう。我々は筆者の貫井徳郎によってマナー違反を糾弾されていることに気づくのです。 「この人はやってくれた!俺たち全員犯罪者か!」 他の方の言われている、読後感の悪さというのは、まさにそこからくるものです。 さあ、まだ読んでない方はぜひ、この後味の悪さをご賞味ください。 ちなみに、あのエピローグは非常に美しいシーンであり、 かすかな希望を見せてくれる終わり方で、私は大好きです。 ・・・あれ?最後に希望を見せてくれるなんて、貫井さんちょっと丸くなった?(笑) | ||||
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半分まで読み終えましたが話が全く進まず読むのが苦痛になってきました。でもせっかく買ったので最後まで読みます。 | ||||
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貫井徳郎は極めてハズレの少ない、安定感たっぷりの作家ですが、本書はその中でもひときわ「輝く」傑作だと思います。決して派手な奇抜さはない、日常どこにでもありえる話を淡々と繋げて展開させた、その目のつけどころと巧みさは著者の面目躍如たるものがあります。読者をじわじわと引き込んでしまう貫井の力量が隅々まで発揮されています。未読の方はぜひ一読を。 | ||||
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偶然の連鎖という発想は面白いと思いますが、 どんなに朽ちた樹であっても、そうなることを許してしまうほどの強風下なら、とてもベビーカーを押して歩ける状況ではないと思う・・。 まだ読み終わってないし、途中から流し読みしてしまっているので、どこかによい説明が書いてあったのかもしれないが、合理的な説明はとても思いつかない。この物語の根本的な部分において・・。 | ||||
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